小さな子供がいると、テーブルやテレビなどにシールを貼られてしまうことがありますよね。
気が付いたら窓ガラスにもシールが貼られてしまっていたというご経験の方もいらっしゃるでしょう。
窓ガラスに貼られたシールは、普通に剥がすとシール跡となって残ってしまいがちです。
では、どのように剥がしたらシール跡が残らず、きれいに剥がすことができるのでしょうか。
ここでは窓ガラスに貼られた正しいシールの剥がし方をご説明していきましょう。
シール跡を残さないポイントとは?
窓ガラスに貼ったシールは時間が経つにつれ、どんどん剥がしにくくなっていきます。
それはシールについている接着剤(のり)が変質するためだと言われています。
窓ガラスは直射日光を長時間受けるため、シールの接着剤の変質や劣化の進行が、通常よりも早くなってしまうのです。
その結果、それらを普通に剥がすとシール跡となって残ってしまうことが多いのです。
シール跡を残さないポイントとしては、「なるべく早く剥がす」ことが大事だと言えます。
貼ったシールをすぐに剥がせば、接着剤が変質することはほぼないでしょう。
しかしそれは理想であって、時間がなくて行えなかったり、そもそもシールが貼ってあることに気づかずに長時間放置してしまうことも考えられます。
そのような場合、どのようにシールを剥がしたらシール跡になりにくいのでしょうか。
窓ガラスのシールやシール跡の剥がし方を以下でご紹介していきます。
窓ガラスのシール跡の剥がし方!「水を使う」
シール跡が残ってしまうのは接着剤が原因です。
この接着剤を剥がすのには洗剤などが有効ですが、それらを試す前にまずは「水」で剥がせるかどうか試してみてください。
窓ガラスに貼ってから長時間経過していなければ、水のみでシールを剥がすことができるのです。
水は洗剤のように人体に害がなく、手軽に試すことができるのが利点ですよね。
子供が触っても安全ですから、まずで水のみでシールが剥がせるか試してみましょう。
以下で剥がし方をご説明します。
まず、シールの場所にスプレーに入れた水を吹きかけて、十分に濡らしていきます。
その後、指などでゆっくり剥がしていきましょう。
長時間経過していないシールは、これだけできれいに剥がせるのです。
この方法は「植物性」の接着剤やのりの場合に有効となります。
しかし、シールを剥がし終えて水分が乾いた後、若干接着剤がシール跡として残ってべたべたすることがあります。
その場合は消しゴムを使ってべたべたする部分を除去していきましょう。
残った接着剤の部分を消しゴムでこするだけで、接着剤を絡めとってきれいに落とすことができます。
消しゴムはどこのご家庭にもおいてあることが多いので、仕上げの作業のアイテムとして、使用してみてくださいね。
窓ガラスのシール跡の剥がし方!「食器用洗剤を使う」
水で落ちなかったシール跡は食器用洗剤(中性洗剤)で剥がす方法が有用です。
これは洗剤に含まれる界面活性剤の効果が、シールの接着剤をきれいに剥がすことに繋がるためです。
以下で剥がし方をご説明していきます。
まず、スポンジに食器用洗剤を含ませ、窓ガラスに貼られたシールにたっぷりと含ませます。
その部分をサランラップで覆い、10~20分おいて洗剤を浸透させます。
その後、洗剤とシールを拭き取りましょう。
その時に活躍するのがスクレーパーです。
スクレーパーとは、シール剥がしや五徳の油取りに使う掃除の便利アイテムで、ホームセンターなどで手軽に購入できます。
スクレーパーを使い、シールやシール跡を隅の部分からこそいで剥がしていきましょう。
なお、スクレーパーの先端は鋭利なため、使用の際は注意してください。
シールやシール跡をきれいに剥がし終えたら、最後に水拭きすることを忘れずに行ってください。
洗剤が残ると変色の原因となりますので、必ずきれいに拭き取りましょう。
窓ガラスのシール跡の剥がし方!「お酢を使う」
台所においてある、とある調味料でもシール剥がしの効果が期待できます。
それは「お酢」です。
お酢に含まれる酸の効果でシールの接着剤を溶かすことが期待できるのです。
お酢ならば水と同じように人体に害がないので、洗剤を使用するのに抵抗がある方はこちらで試してみてはいかがでしょうか。
以下で剥がし方をご説明していきます。
まず、ゴム手袋を装着します。
これはなくても大丈夫ですが、においが気になる方は装着しましょう。
次に窓ガラスのシール跡と同じくらいの大きさにカットしたキッチンペーパーを用意します。
それを器に入れたお酢に浸してから、軽く絞ります。
この後、窓ガラスに張り付けていくので、絞りすぎないようにするのがポイントです。
そして、お酢に浸したキッチンペーパーをシール跡に張り付けていきます。
そのまま10分程度放置して、お酢をシール跡に浸透させましょう。
10分経ったら貼っていたキッチンペーパーでシール跡をこすっていきます。
すると、きれいにシール跡が剥がせるはずです。
剥がし終わったら最後にぞうきんで窓を拭き、お酢のにおいを消しましょう。
この方法だと、お酢とキッチンペーパーだけで作業ができるので、とても手軽で良いですよね。
頑固なシール跡でお困りの方はぜひお試しください。
窓ガラスのシール跡の剥がし方!「ドライヤーを使う」
ドライヤーやアイロンを使って窓ガラスのシールやシール跡を剥がすこともできます。
これはドライヤーやアイロンでシールを温めて、熱で接着剤を溶かすという方法になります。
以下で剥がし方をご説明していきます。
まず、窓ガラスのシールから20センチほど距離をとって、ドライヤーの温風を当てていきます。
温風を当て続けると、だんだんシールの接着剤が溶けて緩んできます。
そうしたら、爪先でシールの端を剥がし、温風を当てながらゆっくりとシールを引っ張りながら剥がしていきます。
地道な作業ですが、この方法なら安全にきれいに剥がすことができるでしょう。
注意点としては、温風を当てすぎないということです。
長時間シールやシール跡にドライヤーを当て続けると、接着剤が溶け過ぎて粘ってしまい、より窓ガラスにくっ付いてしまいます。
そのため、接着剤の解け具合を見極めることが重要なのです。
窓ガラスのシール跡にはワセリンも有用!
少し特殊なシール跡の剥がし方ですが、ワセリンを使ってシール跡を剥がすこともできます。
どなたでも1度は聞いたことのある塗り薬、軟膏のワセリンですが、なかでも白色のワセリンがシール跡を剥がすことに有用だというのです。
ここでは、ワセリンを使った窓ガラスのシール跡の剥がし方をご説明していきましょう。
まず、用意するワセリンは固めの油っぽいタイプのものを用意しましょう。
クリーム状のさらさらしたものよりも、効果が期待できるためです。
次に、窓ガラスのシール跡にワセリンを塗っていきます。
その後10分ほどおいて、ワセリンをシール跡に浸透させましょう。
10分経ったらスクレーパーを使い、シール跡を剥がしていきます。
剥がし終えたらティッシュと濡れぞうきんで、ワセリンの跡をきれいに拭きとりましょう。
乾いてからシール跡が残っていないか確認し、残っていなければ完了となります。
ワセリンも水やお酢と同様、人体に害のないアイテムになります。
自宅にワセリンが余っている方は、ぜひお試しください。
窓ガラスのシールや跡の剥がし方にはさまざま方法がある!
窓ガラスのシールや跡の剥がし方にはさまざまな方法があります。
今回は自宅にあるアイテムで作業できる方法を中心にご紹介しましたので、今すぐに試せるものも多いのではないでしょうか。
また、人体に害のないものであれば、小さな子供のいるご家庭でも安心して使用できます。
窓ガラスのシール跡にお困りの方は、ご自分に合った方法を選んでお試しください。