BS室内アンテナが映らない場合に確認すべき3つのポイント

BS室内アンテナは、屋外アンテナに比べて手軽に設置できるという利点があり、特に一人暮らしの方に利用者が多いです。

しかし、BS室内アンテナにした場合、「セッティング中になかなかBS放送が映らない場合がある」「視聴中に突然画面が映らないことがある」などという不具合の声もよく聞きます。

さまざまな事情からBS室内アンテナを選ばざるを得ないという人のために、BS室内アンテナの特性や設置方法などをご紹介します。

BS室内アンテナの利点

「BS室内アンテナを設置したがうまく映らない」という声をよく聞きます。

その原因を調べる前に、まず、BS室内アンテナの利点と欠点をご紹介します。

まずは利点です。

○居住形態を問わずに設置が可能

室内に設置をするため、一戸建て、分譲マンション、賃貸アパートなど、それぞれの管理規約を気にすることなく設置できます。

○設置に手間がかからない

屋外アンテナの場合、取り付けに危険を伴う場合多く、作業中にアンテナはおろか、人間が落下する危険性も伴います。

室内アンテナであれば、屋外に比べ比較的安全で簡単に取り付けが可能です。

そのため、素人でもそれほど苦労ぜずに設置が可能です。

○建物の外観を損なうことが無い

一戸建、アパート問わず、ゴシック調やカントリー調のお洒落な建物が増えつつあります。

屋外に取り付ける場合、気がかりなのはアンテナひとつで景観を損なってしまうことです。

室内アンテナにすることにより、外観のイメージを損なう心配がありません。

○比較的安価に設置が可能

屋外アンテナの場合、取り付けに危険が伴う場合もあり、家電店などを通してプロの業者に依頼をせざるをえない場合があります。

その点、BS室内アンテナは設置が簡単で自分で取り付けることが可能となり、その分の費用がかかりません。

○メンテナンスが楽

室内アンテナは屋外用に比べて劣化が少なく、メンテナンスの手間もかからないという利点があります。

BS室内アンテナの欠点

続いて、BS室内アンテナの欠点をご紹介します。

○ちょっとした衝撃で角度がズレやすくBS放送が映らない状態になる

BSアンテナの向きは、南西の方向(午後2時の太陽の方向)です。

室内アンテナの場合、使用中に人がぶつかって角度がずれてしまうケースがあります。

BSアンテナの角度がずれると、まったく映らない状態となり、再度合わせるのにはかなりの手間がかかるので、注意が必要です。

○屋内である以上、障害物が多いためBS放送が映らない確率が高い

前述の通り、角度がズレるとまったく映らない状態となります。

逆の言い方をすると、南西方向の空を見渡せる窓が無い部屋では室内アンテナの設置は不可能です。

その他、アンテナが示す方向の先に木が生えていたり、窓が2枚重ね以上の複層ガラスでも影響が出る場合もあります。

BS放送は、悪天候やレースカーテン1枚でも映らない状態になることは珍しいことではないのです。

○実際つけてみないと映るか映らないか判断できない

そもそも、その場所がBS放送の電波をしっかりと受信できるのかどうかは、実際に設置してみないとわからないというケースも多くあります。

ひとつの見極めとして、自宅周辺にアンテナを設置している家屋がたくさんあればあるほど、その地域はBSの電波が問題なく届いている証拠です。

その他、アパートの管理会社やアンテナを設置しているご近所さん(飲食店やコンビニなど)に聞いてみるのも良いでしょう。

BS室内アンテナで映らない場合のチェックポイント①接続方法

接続ケーブルが正しく接続されていない場合、BS放送が映らないのは当たり前です。

再度取扱説明書をしっかり読んで、ひとつずつ、手順通りに接続をチェックしてください。

この時点でのミスは意外にも多く、殆どの場合、ユーザーの思い込みが原因で発生している場合が多くあります。

また、映るために最低限必要な機器は、「室内アンテナ」、「BSチューナー」、「テレビ」の3つです。

特に、現在ではテレビにBSチューナーが内蔵されているタイプが主流となっています。

その場合は、室内アンテナとテレビの2つだけを接続すれば良いわけです。

必要最小限の環境だけで接続し直すことでBS放送が映らない原因を追求しやすくなります。

ブルーレイ・DVDレコーダーなどをはじめとする周辺機器は一旦外して後回しにすると良いでしょう。

当然のことながら、BSチューナーが内蔵されていないテレビの場合、別途BSチューナー(BSチューナー内蔵のレコーダーなど)が必要ですのでご注意下さい。

BS室内アンテナで映らない場合のチェックポイント②向き・角度

BSアンテナというものは室内アンテナに限らず、角度がズレるとまったく映らない状態になります。

これは、「ちょっと映りがわるい」というレベルでは無く、急に映らなくなるため「故障した」と考えてしまう人も多いようです。

BS室内アンテナの場合は、テレビと同じ空間(部屋)に設置することになります。

この特性を生かし、室内アンテナをセッティングするときは設置場所から画面が見えるようにテレビの向きを一時的に変更しましょう。

そして、室内アンテナを南西の方向に向け、テレビの画面(セッティング画面)を見ながら、一番電波の強い位置に合わせて下さい。

その後、ちょっとした衝撃では位置がズレないようにしたり、ズレたとしてもすぐに戻せるようにマーキングをするなどの工夫を施しましょう。

室内に設置する以上、人間やペットが誤って接触し、位置や角度がズレてしまう場合も多くあります。

地域ごとのBSアンテナの角度を調べられるアプリもありますので、合わせて利用すると良いでしょう。

BS室内アンテナで映らない場合のチェックポイント③障害物

BS室内アンテナで受診する衛星からの電波は、悪天候でも簡単に映らない状態になる大変デリケートなものです。

また、室内アンテナが向いている南西の方向に樹木や建物などがある場合、電波が遮られている可能性が高く、映らない状態になります。

設置予定の場所から目視し、空が見渡せるかどうかをチェックしてみましょう。

また、BS室内アンテナは、カーテンやガラスでさえも受診に影響を及ぼします。

万が一カーテンが原因の場合、カーテンの内側にBS室内アンテナを入れればプライバシーも守れるので、問題は解決します。

しかし窓が原因の場合、BS放送を見るたびに窓を開けなければならないということになるので、私生活において設置は難しいと考えた方が良いかもしれません。

BS室内アンテナのアパートでのおすすめの設置方法

ケーブルテレビの提供も無く、共用のBSアンテナも設置していないアパートの場合、自分でBSアンテナを設置しなければなりません。

ただ、アパートによってはベランダが無い物件もあり、そのような場合はBS室内アンテナに頼るしか方法が無いでしょう。

そこで、アパートでBS室内アンテナを使用する場合のオススメの取り付け方法をご紹介します。

「BS放送が映らない!」ということがないよう、正しく設置しましょう。

○専用スタンド

BS室内アンテナ用に販売されている商品です。

南側の窓付近に置いて使用します。

重量もあるので、ちょっとした衝撃でもズレる心配が少ないのが特徴です。

・BSアンテナ用室内スタンド 下町の町工場が作った純日本製/参考価格 4,980円

夜間はカーテンで内側に覆えるように配置すれば、プライバシーの部分にも安心して使用できるでしょう。

各種メーカーから販売されていますので自分の好みに合った商品を選んでください。

○つっぱりパテーションネット

ショップなどでよく見かける、天井と床を突っ張る方法で固定して使うディスプレイ用のネットを利用する方法です。

ねじや釘は使用せずに位置を固定出来ます。

・アイリスオーヤマ:メッシュパーテーションRP-670ホワイト/参考価格 3,680円

余ったスペースも壁掛けとして、リモコンケースや鏡等、いろいろな用途で利用することが可能です。

あくまでも室内ディスプレイ用のため、強い衝撃の場合、簡単に位置がずれたり外れたりする可能性があるのでご注意下さい。

○専用つっぱりポール(ベランダ用)

床と天上をポールで突っ張る形で固定し、そのポールにBSアンテナを設置する方法です。

・マスプロ:BS・CSアンテナ用ベランダ取付ポール/希望小売価格 26,600円(税込)

屋外ベランダ用として販売されており、室内での利用を想定して作られていないのがやや不安があります。

取り付け時には天井が抜けないように骨組みのある部分に充てるようにしましょう。

○平面型ポータブルタイプのBSアンテナを設置する(買い換える)

最後に紹介する方法は、オススメの設置方法というよりも、アンテナ自体を買い換えてしまう方法です。

・Inbyte:フラット型ポータブルBS/110°CSアンテナセットSELFSAT OUTDOOR/参考価格 48,600(税込)

ポータブルでも使用できるアウトドア用のBSアンテナです。

パラボラではない独自に開発したフラットな形状のアンテナにより、多少の位置ズレでも対応できます。

裏面に現在のシグナル値が表記されるのでセッティングも簡単です。

もともとアウトドア用に開発されたものですが、室内用にもピッタリのアンテナです。

正直、ちょっとお高いですが、いろいろと苦労することを考えた場合、思い切ってこちらに買い換えるのもひとつの方法です。

アンテナを正しく設置し、BS放送を楽しもう!

BS室内アンテナは、居住形態を問わず、比較的安価に設置ができるという利点がある反面、角度がズレると映らなくなるなどの欠点もあります。

BS放送が映らなくなった場合は、今回ご紹介したチェックポイントを参考にしてください。

また、BS室内アンテナを利用するための便利なグッズもありますので、それらを利用し快適な「BSライフ」をお過ごしいただければと思います。