賃貸物件に引っ越す際に心配なのが、騒音トラブルですよね。
しかし、防音性の見分け方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな疑問を解決すべく、さまざまな視点から徹底解説します!
賃貸物件の防音性の見分け方!建築構造編
賃貸物件に住んでいれば、さまざまなトラブルに出くわすことがあります。
その中でも、一番目立つトラブルが騒音トラブルです。
「騒音」といっても、大音量の音楽が漏れてくる、どんちゃん騒ぎをしているなどだけでなく、日常生活の音ですら騒音トラブルのきっかけとなり得ます。
日常生活の音に気をつけていても、他の部屋からすると騒音に感じてしまうという場合もあるようです。
これらのトラブルは、特に防音性が低い物件で起こりがちです。
なので、入居を検討する賃貸物件の防音性の見分け方を知っておくことが大切でしょう。
では、どのような見分け方をすればいいのでしょうか。
まず、知っている方が多いかもしれませんが、第一に建築構造が大きなポイントになります。
アパートやマンションなどの賃貸住宅は、一般的に「木造」・「鉄骨」・「鉄筋コンクリート」があり、この中で一番の防音性を発揮するのが、「鉄筋コンクリート」です。
壁の密度が高く、遮音性に優れています。
日常生活の音が響くということは、比較的ないといっていいでしょう。
その次が、鉄骨です。
しかし、「軽量鉄骨」・「重量鉄骨」の2種類があり、より防音性が高い方がいい場合は「重量鉄骨」の物件を選びましょう。
賃貸物件の防音性の見分け方!下見編
まず、下見はなるべく休日を選んで行いましょう。
平日の昼間の場合、だいたいの方が部屋を空けている状態なので、他の部屋の生活音などが聞こえないことがほとんどです。
では、実際の部屋に入ったら行うべき、防音性の見分け方をご紹介します。
最初に、音が響かないかを確認しましょう。
手を叩いてみたり、声を出してみたりして、ホールにいる時のように響く場合は注意が必要です。
というのも、音が響くというのは壁の作りが悪く、音の吸収がされないので、部屋で反響するということなのです。
また、壁の作りが悪いということは薄いということなので、断熱材などもほぼ入っていない場合が多いようですね。
なので、冬場はとても部屋が寒いという可能性が高いでしょう。
他には、壁を軽く叩いて、響いたり軽い音がするようだと、防音性が高くないといえます。
賃貸となると、壁や柱を薄くすることで経費の削減や、収入の増益を図るのことが多いので、壁は必ずチェックすべきポイントになります。
賃貸物件の防音性の見分け方!周辺環境編
先ほどは、賃貸物件の部屋を下見する際の、防音性の見分け方をご紹介しました。
しかし、チェックすべきことは、部屋の状態だけでなく、周辺環境にもあるということを覚えておきましょう。
まず、音が気になるという方は、大きな道路や高速道路の近くの物件は避けることをおすすめします。
大きな道路は、車が走らない時間帯というのがあまりないので、深夜の時間帯も少なからず車の音が聞こえる状態になります。
また、線路の近くも終電の時間まで電車の音が止まないので、やめておくべきでしょう。
もし、どうしても気になる物件が高速道路に近いといった場合は、遮音壁の有無を必ず確認しましょう。
遮音壁がない場合は、どんなにいい物件でも、騒音に悩む可能性があります。
駅に近い物件も、やはり人が集まる場所なので、夜遅くまで話し声に悩まされることがあるようです。
このような物件を選ぶ際は、窓の構造をチェックした上で検討する方がいいでしょう。
厚いガラスや二重のガラスを採用していれば、騒音を感じずに済むこともあります。
賃貸物件の防音性の見分け方!聞き取り編
これまでご紹介した、防音性の見分け方条件をすべてパスしていても、騒音トラブルが起きてしまうことがあります。
なので、いっそのこと、不動産業者に過去に騒音トラブルが起きた事例はないのかを聞いてしまいましょう。
そのような事例がある場合は、原因が必ずあります。
もちろん、不動産業者も、聞かれなければ答えないということが多いので、自分から聞き出すことが大切です。
また、同じ賃貸の建物に子供はいるか、ペット可の物件であれば、ペットを飼っている家庭はあるかも聞いてみましょう。
やはり、子供とペットに関する騒音トラブルも少なくなく、同じ賃貸にいるのか、くらいなら教えてもらえるようです。
先ほど少し出てきた、ペット可の物件ですが、ペット可だからといって防音性に優れいてる物件とも限らないので、注意が必要です。
そして、騒音トラブルの可能性を最小限に抑えたいという方は、金額が少し高くなりますが「角部屋」を選びましょう。
しかし、階段が近い角部屋だと、人が階段を上り下りする音が聞こえてくることがあるので、出来るだけ階段から遠い角部屋にすることをおすすめします。
防音性の高い物件のメリットは?
ここまで、防音性の高い賃貸物件の見分け方をご紹介してきました。
実は、防音性の高い物件には、騒音で悩むことを避けることだけでなく、さまざまなメリットがあるのです。
詳しくご紹介しましょう。
まず、保温性です。
壁の密度が高く、窓も厚かったり二重になっている物件は、部屋の熱が逃げにくく、外気が室内に入りづらいので保温性に優れています。
なので、冬でも比較的温かい物件が多いようです。
また、騒音が部屋に入りづらいということは、自分の部屋からの音も、他の部屋に入りづらいということです。
防音性の低い部屋に比べて、生活音に過敏に気を遣う必要がありません。
先ほどお話しにもありましたが、子供やペットがいる家庭は、「騒音トラブル」の原因になりかねません。
周りに迷惑を掛けまいと思っても、どうしようもない場合もありますよね。
なので、元から防音性の高い物件を選び、出来る限りで静かに生活するのがおすすめです。
防音性だけじゃない?トラブルの起きない物件の見分け方!
最初に、賃貸物件に住んでいれば、さまざまなトラブルがあるとお話ししました。
そのようなトラブルは、ほとんどの場合は、住人同士で起こるものです。
ということは、住人がしっかりしているか?もトラブルの起きない物件を見分けるコツになってくるのです。
では、具体的な見分け方をご紹介します。
例えば、ゴミ捨て場や駐輪場を見てみましょう。
荒れ放題なんてこともありますよね。
捨てる側の配慮はもちろんですが、当番が掃除をしたり、管理会社が点検をしてくれていれば、荒れた状態になることもありません。
きちんと綺麗な状態になっていれば、万が一トラブルが起きた場合でも、管理会社がしっかりとした対応をしてくれるでしょう。
また、郵便受けも見てみましょう。
手紙が大量にそのままだったり、鍵も扉も開きっぱなし…なんて状況をたまに見かけますよね。
少しだらしない住人がいる可能性があるので、注意が必要です。
防音性なども大切ですが、最終的には、住人同士の心配りがトラブルを回避するので、物件選びでとても重要なポイントとなるということを覚えておきましょう。
様々な視点からトラブルを避けよう!
まずは、賃貸物件の構造や中のチェックをして、防音のことは簡単にでも確認しておくのがいいですね。
その結果で、保温性なども簡単にですが、分かることでしょう。
また、引越しをしたあとは、長く住む可能性が多いです。
そのことから、物件選びの際には、建物のゴミ捨て場や駐車場、郵便受けの状態を見ておくこともおすすめします。
ただ、あくまで判断材料であるだけなので、この状態が悪いから、トラブルが起きるというわけではありません。
しかし、事前に調べておくことで回避出来ることもありますので、実際に物件に足を運んだ際には、しっかりと確認をしてみましょう。