家の窓ガラスにテープ跡が残ってしまった経験はありませんか。
セロハンテープや粘着テープの裏側には粘着剤が付いているため、テープの上の部分が剥がれると、下の粘着剤の部分が残ってしまうことがあるのです。
これをカッターなどで無理に剥がすと、ガラスを傷つけてしまう恐れがありますよね。
今回は窓に残ってしまったテープ跡の、正しい剥がし方をご紹介していきましょう。
テープ跡が窓に残る理由!粘着剤の劣化が原因?
窓ガラスに貼ってあったテープを剥がすと、べたべたとした跡が残ってしまうことがあります。
それはテープの裏側にある「粘着剤」によるものです。
粘着剤は時間の経過とともに、だんだんと劣化していきます。
劣化が進むと粘着剤はテープに貼りつかなくなり、べたべたと溶けて固まってしまうのです。
昔貼った古いテープを剥がすと、テープの上の部分だけきれいに剥がれ、下の粘着面はガラスにぴったりくっつて固まった状態になりますよね。
触るとべたべたしますが、ガラス面にぴったりくっついて固まっていることが分かります。
この状態がテープの劣化を表す状態なのです。
劣化して固まった粘着剤は正しい剥がし方でないと、きれいに剥がすことはできません。
間違った剥がし方をするとガラスを傷つけてしまう恐れがあります。
次項から窓ガラスについたテープ跡の、正しい剥がし方をご紹介していきましょう。
窓に付いたテープの剥がし方!「温める」
ここからは窓ガラスに付いたテープ跡の剥がし方をご紹介していきましょう。
劣化した接着剤はガラスにくっついて、固まった状態にあります。
そのため、粘着剤を温めることで柔らかくなり、テープ跡が剥がしやすくなります。
では、どのように温めていけば良いのでしょうか。
代表的な方法としては、ドライヤーを使った方法があげられます。
テープ跡にドライヤーの温風を数十秒~1分ほど当ててみましょう。
すると、粘着剤が温まってテープ跡が剥がしやすくなることでしょう。
窓ガラスはドライヤーの温風を当てたくらいでは割れる心配はありません。
窓ガラス以外の家具などにシール跡が残っている場合も、温風を当てても問題がない家具であれば、同じようにドライヤーを使用できるでしょう。
また、テープ跡にお湯を長時間付けることも有効です。
お湯だと下に垂れてしまうため、気になる方は、代わりに蒸しタオルを窓に当てても良いでしょう。
蒸しタオルは水に濡らしたタオルを電子レンジで温めるだけ手簡単に作れます。
冷えてもまた作ることができるので、気にせず作業できるでしょう。
窓に付いたテープの剥がし方!「中性洗剤」
続いては、多くのご家庭にも置いてある、中性洗剤を使った窓ガラスのテープの剥がし方をご紹介します。
中性洗剤は、食器用の洗剤も含まれるので、手軽に試すことができるでしょう。
【中性洗剤を使った窓ガラスのテープの剥がし方】
①中性洗剤をテープに含ませる
まず、テープ跡に中性洗剤を直接かけて、液を染み込ませます。
その上にキッチンペーパーを貼り、さらに中性洗剤をたっぷり含ませます。
②ラップで覆う
乾燥を避けるために、①の上にラップをかけて覆いましょう。
ビニール袋などでも代用できます。
③放置する
30分程度放置して、中性洗剤をテープに十分染み込ませましょう。
ラップを剥がして乾燥しているようであれば、また中性洗剤をかけて②の工程を繰り返します。
④拭いて落とす
貼り付けているキッチンペーパーごと、拭くようにしてテープを剥がしましょう。
ごしごしこするのではなく、拭きながら落とすようなイメージで行ってください。
最後にぞうきんで拭き上げたら完了となります。
洗剤が残らないように注意しましょう。
窓に付いたテープの剥がし方!「お酢」
意外ですが、キッチンでよく見かける「お酢」にもテープ剥がしの効果が期待できるのです。
それは、お酢の成分である「酸」が、粘着剤を溶かす性質があるためです。
洗剤と違い、人体などへの害が心配ないので、洗剤を使いたくないという人は試してみましょう。
とくに小さな子供や、ペットのいる家庭におすすめの方法となります。
【お酢を使った窓ガラスのテープの剥がし方】
①テープ跡にお酢を浸透させる
まず、キッチンペーパーをお酢に浸しましょう。
この時、絞り切らずにたっぷりと含ませるのがポイントとなります。
その後、窓ガラスのシール跡の上にキッチンペーパーを貼り付けてください。
②放置する
中性洗剤と同様、しばらく放置してテープにお酢を浸透させます。
テープの劣化具合にもよりますが、10分くらい放置しておきましょう。
③拭いて落とす
貼っていたキッチンペーパーを使い、こすってテープを落としていきましょう。
お酢が残ってしまうようでしたら、先ほどと同様ぞうきんできれいに拭き上げましょう。
テープ跡がきれいになくなったら完了となります。
他にもたくさん!さまざまなテープの剥がし方
上記では中性洗剤やお酢を使った窓ガラスのテープの剥がし方をご紹介してきました。
ここでは、その他のさまざまなテープの剥がし方をまとめてご紹介していきましょう。
●ハンドクリーム
冬場などに活躍するハンドクリームですが、これにもテープ剥がしの効果が期待できるのです。
おすすめなのは、緩い感じの水のようなタイプのハンドクリームになります。
油分多めのもっちりしたタイプよりも、テープ部分に染み込みやすい傾向があります。
●メラミンスポンジ
メラミンスポンジは力を入れてこすっても、ガラスに傷が付きません。
テープの粘着部分だけが残ってしまった場合、メラミンスポンジに水を含ませて拭くだけできれいにすることができます。
●シール剥がし
どうしてもきれいにテープが剥がれない場合は、シール剥がしを使用しましょう。
今は100均ショップにも取り扱いがあるため、手軽に手に入れることができます。
しかし、シール剥がしは強力なため、家具などに使用すると変色してしまう恐れがあります。
ガラスに使用する場合は問題ありませんが、ガラス以外の家具などに使用する場合は、控えるようにしましょう。
窓に付いた頑固なテープにはスクレーパー!
正しい剥がし方で窓ガラスからテープを取り除いても、ひどく劣化したものは粘着剤をきれいに取りきることが難しい場合もあるでしょう。
その場合は「スクレーパー」を使用しましょう。
スクレーパーとは、テープやウインドウデコ剥がしに使うヘラの様なものです。
先端には刃が付いているため、正しい方向へ向けて使用する必要があります。
また、金属製が多いですが、ガラスに傷をつけにくい「ポリカーポネートタイプ」も存在しています。
スクレーパーは以下の場合に便利なアイテムです。
・窓の汚れやざらつきを取り除きたい
・窓ガラスのテープやシールをきれいに取りたい
・ウインドウデコ、ジェルシールを取り除きたい
今はホームセンターなどで数百円から購入することができます。
スクレーパーを使えば窓ガラスに付いたテープ跡も、きれいに剥がすことができるでしょう。
しかし、先の通り先端に刃が付いているため、子供の手に渡らないように注意して下さい。
窓のテープ跡は正しく剥がそう!
窓ガラスにテープ跡が付いたままだと、見栄えが悪く感じますよね。
それらを放置しておくと、粘着剤の劣化はどんどん進み、さらに剥がしづらくなってしまいます。
窓ガラスに付いたテープ跡は、今回ご紹介した剥がし方を試し、早急に剥がしましょう。
スクレーパーなども活用し、ガラスに傷をつけないよう注意して作業しましょう。