高層マンションでの生活に憧れたことのある人は多いはず。
街の景色を一望できる非日常的な生活は、考えただけでもなんだかワクワクとしてしまいます。
しかし、「高層マンションは窓が開かない」ということを聞いたことはありませんか?
窓が開かないお部屋での生活は、不便に感じてしまうことも多そうですが、実際はどうなのでしょうか。
ここでは、高層マンションについて、いろいろとご説明していきましょう!
高層マンションとは?
高層マンションの窓が開かないということについてお話をする前に、まずは、高層マンションについて少しだけ知っておきましょう。
高層マンションは、何階以上からが定義付けされているのでしょうか。
実はこのことに関して、正確な定義があるわけではありません。
そのため、一般的には見上げるような大きなマンションが、「高層マンション」「超高層マンション」「タワーマンション」と言われています。
こういった高層マンションは、普通のマンションに比べ、お部屋の設備、共用部分の設備も充実しているといった特徴があります。
また、マンションの1階にスーパーマーケットや、ドラッグストアが入っている物件もあります。
さらに、マンション内に保育施設や、飲食店などがある物件もあり、マンション内から出ずとも生活が送れるほど、さまざまな施設が充実していることも珍しくありません。
このような充実した施設もそうですが、高層マンションの最大の魅力とも言えるのが、景色が一望できるといった点です。
地上からお部屋の中が見えることはないほどの高さにあるため、外の人の目を気にせずにお部屋の中でのびのびと生活することができ、さらに夜には夜景を眺めて、非日常的な気分を味わうこともできるでしょう。
高層マンションでのお部屋探しをしている人が、そのお部屋から見える景色を気に入り、お部屋の契約をするといったことも非常に多いのです。
高層マンションの窓は開かない?
高層マンションのメリットについては、先の章でよくわかったことでしょう。
憧れる人が多くいる理由が、このメリットにあるのですね。
それでは、次はいよいよ本題である「高層マンションの窓は開かない?」ということについてご説明していきましょう。
結論から言ってしまうと、窓が開けられない高層マンションも、反対に窓を開けることのできる高層マンションもあります。
つまり、物件によって窓もさまざまなのです。
しかし、窓が開けられないその理由はなんなのでしょうか。
気になるという人も多いでしょう。
その理由は、タワーマンションなどの高層階は、「非常に風も強い」ということです。
そのため、窓を開けてしまうと、風が強すぎて部屋の中のものが倒れてしまったり、飛ばされてしまったりします。
そういったことから、窓が開かないダイレクトウィンドウタイプの高層マンションは少なくありません。
また、高層マンションの15階までは窓が開き、それ以上の階は窓が開かないという物件も多いです。
安全のことを考えて、ダイレクトウィンドウタイプの開かない窓にしているのですね。
窓が少ししか開かない高層マンションもある!
高層マンションなどの物件の中には、窓が開かないお部屋も、窓が開けることのできるお部屋もあることをご説明しました。
中には、その両方を合わせて、ほんのわずかしか開けられないようになっている高層マンションもあります。
窓が開けられるお部屋の場合の高層マンションでありがちなのが、窓を開けていたら風が強く、部屋の物が飛ばされて倒れているということです。
また、窓をほんの少しだけ開けていたとしても、風が強くて窓が勝手に全快に開いてしまうといった心配もあるでしょう。
しかし、ほんのわずかしか開けられない窓であれば、こういった心配もありません。
もし、高層マンションでのお部屋探しをする場合に、内見する際は、窓が開くのか開かないか、さらに少しだけしか開かない窓なのかをしっかりと確認しましょう。
結構、この窓のことを見落としてしまう人がいます。
お部屋に引っ越してきてから、窓に後悔することのないよう、きちんと内見することが大切ですね。
窓が開かないお部屋の換気は?
高層マンションには窓が開かない場合もあることをご説明しましたが、もしそういった場合、お部屋の換気はどうするのか、を疑問を抱いた人もいることでしょう。
生活しているとにおいが部屋に残ってしまうので、窓を開けて換気したいと考える人は多いはずです。
しかし、心配する必要はありません。
高層マンションは、24時間常に換気を行うといったように、空調設備が整えられています。
そのため、高層マンション内であればどこでも空気が良く、たとえお部屋でお料理をしたとしても、料理のにおいが残ってしまったりと悩むこともないでしょう。
このように空調設備が整っている高層マンションが多いです。
しかし、中にはそうではないマンションもあります。
つまり、全ての高層マンションがこのような環境を整えているわけではないので、お部屋選びの際には、こういった細かい部分を確認しておくことも重要です。
空気や空調などの状態は、健康で快適な暮らしを送るためには欠かせないことです。
お部屋の条件として、景色の良さや、家賃などに目が行きがちですが、窓の開き方や空調設備などもしっかりと条件に入れておくのが良いでしょう。
高層マンションで洗濯物は干せる?
地上から離れている高層マンションには、普通のマンションにはない魅力、様々なメリットがあります。
しかし、高層建築物ならではのデメリットもあります。
そのデメリットとして挙げられるのが、高層であることから風の影響を受けやすく、地上に近い階数に比べると、風が強いということです。
風が吹いているのは良いのですが、強すぎることで、洗濯物をベランダに干した場合、あっという間に飛ばされてしまいます。
洗濯物が飛ばされてしまうということは、通行人などに危険が及んでしまうということになります。
そういうことから、高層マンションではベランダがあったとしても、洗濯物を干すのはNGと決められている場合も非常に多いです。
そして、洗濯物がベランダで干せないとなると、残された選択肢は、「室内干し」「浴室乾燥機」「乾燥機付洗濯機」となります。
高層マンションだからこそ、このようにベランダで洗濯物が干せなかったり、前述したように、窓が開かないということがあるのです。
ですが、そのデメリットを解消するように高層マンションにはさまざまな設備が充実しているのでしょう。
高層マンションで暮らしている人しか知らないこと
高層マンションで暮らしたことのない人からすると、憧れがあるのでメリットしかないようにも見えてしまいますが、実際には、暮らしている人しか気づけないデメリットもあります。
例えば、ご説明したように、窓が開かないお部屋があったり、ベランダで洗濯物を干すのが禁止されている物件などです。
それ以外には、通勤や帰宅の際は、特にエレベーターを使う人が多く、待ち時間が長いということでしょう。
高層マンションにもよりますが、急いでいる朝の時間に、毎日のようにこういったことがあるので、ストレスを感じてしまう人は少なくありません。
また、地震が起きた際に、高層マンションが大きく揺れるといったことも、暮らしている人しか知らないこととして挙げられるでしょう。
高層マンションは、制震構造、免震構造となっているため、建物が倒れないように地震の揺れに合わせてマンションが揺れる構造となっているのです。
そのため、地震の揺れを感じやすく、風が吹いた際にも建物が揺れ、その揺れを感じてしまう人も少なくありません。
そして、その他には、高層階で日当たりが良すぎることから、太陽の光が当たり過ぎて、日焼けをするほどの日差しがあるお部屋もあるということが挙げられるでしょう。
日差しが良すぎると夏場などは暑すぎるので、24時間クーラーが必要となる場合もあります。
高層マンションは住み心地が良い!
高層マンションは非常に人気の高い賃貸物件の一つです。
多くの住人が住めるよう総戸数も多いので、多くの人が住み心地が良いと感じることのできるように、さまざまな設備が充実しています。
高層マンションでお部屋探しをする場合、メリットばかりが見えてしまいますが、デメリットもしっかりと視野に入れて、そのデメリットを解消できる環境であるのかを確認しましょう。
窓が開かないのであれば、空調設備がしっかりとしているのかなどを確認しておくことで、失敗しないお部屋選びができるはずです。