引っ越しのために賃貸アパートを探している方もいらっしゃることでしょう。
部屋探しの際、アパートの「1階」に住むか、「2階」に住むか、同じ間取りであっても悩むところです。
1階と2階では家賃も若干異なる場合もあるため、それも選ぶ判断基準の1つとなるでしょう。
今回はアパートの1階と2階、それぞれのメリット・デメリットなどをくわしくご紹介していきます。
アパートの「1階」のメリットは?
アパートの「1階」と「2階」ではどのような違いがあるのか、まずはそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきましょう。
以下に1階のメリットをまとめました。
【ほかの階より家賃が安い】
多くのアパートでは、基本的に1階の部屋が1番家賃が安い傾向があります。
とにかく毎月の出費を抑えたい、階数にこだわりがないという方には1階の部屋をおすすめします。
【音をあまり気にしない】
集合住宅では騒音トラブルはつきものです。
1階に住んでいると、階下を気にすることなく生活できるため、その点のストレスはなくなるでしょう。
ただし、あまり音を立てすぎると建物の構造体を通して隣の部屋に音が伝わるため、注意してください。
【階段やエレベーターがない】
当然ですが、1階に住むと階段やエレベーターを使用しません。
日々の買い出しの荷物を部屋まで運ぶ、1度外まで出かけて忘れ物に気づいた時など、2階以上に住むと部屋まで行くのに一苦労です。
階段ではなくエレベーターであれば、そこに待ち時間もプラスされることになります。
1階であれば、そのわずらわしさもなくなるでしょう。
アパート「1階」のデメリットは?
続いて、アパートの「1階」に住んだ際のデメリットの部分をご紹介していきましょう。
【湿気が多い】
アパートの1階は周りの建物の日陰となることが多く、どうしても湿気が溜まりやすい傾向があります。
アパートの前が砂利やコンクリートでなく、土のままの場合は、土の含んでいる水分の影響を直に受けてしまうでしょう。
【防犯面が心配される】
空き巣が侵入経路としてよく選ぶのが「窓」ですが、アパートの1階では簡単にベランダに侵入されてしまいます。
日陰になりやすく、目につきにくいこともあり、被害にあう可能性が2階より高くなるでしょう。
【洗濯物が干しづらい】
特に女性に当てはまるデメリットと言えます。
肌着や下着など、通りに面したアパートであれば嫌でも人目についてしまいます。
また、車の排気ガスにさらされる点も、洗濯物が干しづらい理由として言えるでしょう。
【虫が出やすい】
2階にも虫は出ますが、1階はより地面に近い場所のため、虫が侵入しやすい傾向にあります。
そのため、ベランダや窓付近に虫対策を取る必要も出てくるでしょう。
アパート「2階」のメリットは?
アパートの1階にはさまざまなメリット・デメリットがあることが確認できました。
続いては、アパートの「2階」についてお話ししていきましょう。
以下で2階のメリットをまとめました。
【日当たりが良好】
1階と比べると、2階は日陰になりづらいため、日当たりが良好となります。
そのため、湿気もなく、洗濯物もよく乾くでしょう。
冬場も太陽光が部屋に届き、窓辺は暖かく感じるでしょう。
【防犯面で安心できる】
ベランダへの侵入が1階よりも難しいため、空き巣などの被害は少ない傾向にあります。
しかし、そこを盲点としてつく空き巣もいるため、2階以上であっても窓の鍵は閉め忘れないように注意が必要です。
【風が通る】
2階以上では、1階よりも風が通り抜けやすくなっています。
そのため、部屋の空気がこもっていたり、湿気を感じたら、窓を開けて換気が行えます。
1階は窓を開けたままにしておくのは不用心ですが、2階以上なら1階ほど神経質にならなくても大丈夫でしょう。
アパート「2階」のデメリットは?
逆に、アパートの「2階」のデメリットはどのようなことが考えられるのでしょうか。
一見してメリットの方か多そうな2階の部屋ですが、以下でデメリットをまとめてご紹介していきます。
【音を気にする】
2階以上の部屋に住むと、階下に人が住んでいるため、立てる足音などを気にしがちです。
集合住宅では通常の生活音であっても、騒音トラブルに発展する場合があります。
足音などが響きやすいアパートであれば、ラグやマットを敷いたり・椅子やテーブルの脚に専用のカバーをつけるなどして、配慮する必要があるでしょう。
【家賃が高め】
1階と比べると家賃が高い傾向にあります。
これは単純に2階のメリットが多いだけでなく、アパートやマンションでは高層階になるほど人気が上がるためだと考えられます。
アパートの「1階」と「2階」どちらが良いの?
ここまで、アパートの「1階」と「2階」のメリット・デメリットをご紹介してきました。
では、1階と2階では、どちらのほうが快適に生活を送れるのでしょうか。
それは、自分が「どの条件の部分に重きを置くか」によって異なってきます。
例えば、寒さに弱い人の場合、1日を通して日陰である時間が多い1階よりも、家賃が多少高くても日当たりの良い2階の方がストレスなく過ごせるでしょう。
また、若い女性の1人暮らしであれば、防犯面が高いことが大事なため、2階以上の部屋を選ぶことが望ましいと言えます。
または小さな子供がいる家庭では、2階以上の部屋だと子供の足音が階下に響いてしまうことが考えられます。
それによるトラブルを避けるためにも、1階の部屋を選ぶことがおすすめと言えます。
加えて、アパートの1階であれば玄関回りにスペースがあるため、子供の三輪車などもおいておけるでしょう。
このように、自分の譲れない条件を基準に選ぶと、おのずと答えは出てくるのではないでしょうか。
また、選びきれない場合は、1階と2階にこだわらず、他の条件でアパートを探すこともおすすめします。
女性であればオートロックであること、または病院が近所にあることも重要です。
小さい子供のいる家庭は、通うこととなる子供の保育園や幼稚園が、通える距離にあるかなども選ぶポイントとなるでしょう。
良いアパートを見極めるコツ
部屋探しをしていて、良い物件を見つけたとします。
しかし、物件のアパートの近隣住人がどのような人か分からないため、部屋を決める際に少し躊躇する方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、アパートの契約をする前に、すでに住んでいるアパートの住人の生活態度などを見極める方法をご紹介しましょう。
●アパートの通路を確認
基本的に、アパートの1階や2階の通路には「私物」を置いてはいけない決まりになっています。
部屋の内覧をした際に、通路にほかの住人の傘やうえき鉢などがある場合、ルールを守らない住人がいる可能性が高いということになります。
●駐車場を確認
アパートに駐車場が付いている場合は、車の駐車の状況などを確認しましょう。
乱雑に駐車してあったり、違法改造の車があったりすれば、駐車場のトラブルへと繋がる可能性があります。
●ゴミ捨て場を確認
ゴミ捨て場も住人トラブルが起こりやすい場所です。
決められた日にゴミを出さない、ゴミ袋の口が開いたままの状態になっている、資源ごみと燃えるごみが混ざっていたりなど、どのような住人がいるのかが見えてくる情報が見られます。
●夜にアパートを見に行く
住人の生活スタイルは人それぞれです。
とはいえ、深夜に自分が寝ている時、他の部屋から生活音がしたら、安眠できないことが考えられます。
そのため、夜、自分が家で寝ている時間帯を狙ってアパートの下見に向かいましょう。
外から見て、明かりがたくさんついている部屋が多いようであれば、自分とは生活リズムがずれている人が多いということになります。
アパートの「1階」と「2階」はそれぞれの良さがある
アパートの1階と2階ではそれぞれのメリット・デメリットがあります
部屋選びに悩んだら、まずは自分はどの条件が譲れないのかを考えてみましょう。
とにかく毎月の出費を抑えたいのならば1階、女性ならば防犯面から考えて2階以上がおすすめです。
また、1階と2階だけにとらわれず、そのほかの条件を取り入れてアパート探しをするのも良いでしょう。
よく検討して、理想的な部屋を探しましょう。