賃貸アパートのドアには、「穴が空いた」「傷が付いた」「台風の影響で歪んでしまった」など、数々のトラブルが起こる可能性があります。
修理やドア交換をしないといけなくなったときにかかる費用や、それを誰が払うのか、保険が適用されるのか、気になりますよね。
これらについて、また今流行りの賃貸アパートのドアにもできるDIYについてもご紹介。
知っておくと便利な情報をお届けします。
アパートのトイレのドアに穴が!ドア交換費用はいくら?
賃貸アパートに設置された建具の中で、一番使用頻度が高いのはトイレのドアではないでしょうか。
イメージとしては、玄関からリビングに入るドアの使用頻度の方が高い印象もありますが、夏は開けっ放しにしていることも多いですよね。
それを考慮すると、開けっ放しにすることがなく、家族全員が毎日複数回開閉するであろうトイレのドアが、一番使用頻度が高いように思います。
使用頻度が高い、ということは、それだけ傷が付いたり、うっかり穴を開けてしまう可能性が高まります。
トイレのドア交換をすることになったとき、費用はどれくらいかかるものなのでしょう。
先ず、ドアのみを交換するのか、ドアと同時にドア枠も交換するのかで、費用は変わってきます。
ドア枠も交換するとなると、枠そのものの費用が加算されるだけでなく、接している壁の下地処理やクロス貼りが必要になるため、どうしても費用がかかります。
またドアにはグレードがあり、1万円から7万円くらいまで、価格に大きな幅があるのです。
一般的なものは2~3万円程ですが、賃貸物件である以上貸主の考えや、お部屋そのもののグレードに合わせる必要がありますので、貸主さんと良く相談して決めましょう。
ドア交換の際は、ドア本体の価格の他に、既存建具撤去費、建具取付費、諸経費なども必要です。
頼む業者さんによっても多少は変わりますが、ドアのみ交換の場合は、ドア本体の価格+3~4万ほどがドア交換にかかる費用になると考えていいでしょう。
アパートの玄関ドアが破損!ドア交換費用は保険で補償される?
以下のような事例の場合、借主に過失はありません。
・地震や台風などの自然災害の被害で玄関ドアが歪んでしまった。
・空き巣被害に遭い、バールでドアを壊された。
もちろん、貸主にも責任はありませんが、特に特約などを設けていない限り、貸主はきちんとした物件を借主に提供する義務があります。
そのため、一般的には貸主が入っている保険で補償される場合が多いです。
借主の過失によって傷や凹みができてしまった場合ですが、よほどのものでない限りはドア交換までしなくても、修理で済ませることができるものが多いです。
しかしこちらに過失がある以上、もし貸主が納得してくれなければ、ドア交換を余儀なくされる場合もあるかもしれません。
ドア交換となると、ドアの素材などによっても変わりますが、賃貸アパートにおいては他の部屋と違うドアを付けるわけにはいかないため、それなりの費用を請求されてしまいます。
こんなとき、火災保険に加入している場合、「破損・汚損特約」という補償が付いていなか確認してみてください。
破損・汚損特約は、家具の移動をしていたらうっかり建具を傷つけてしまった、掃除中に掃除機をうっかりぶつけてしまいドアを傷付けた、というような、故意ではない事故によって損害が起きた場合でも保険が支払われます。
ぜひ改めて、自分が加入している火災保険にどんな特約が付いているか、その特約はどんな補償をするためのものなのか確認してみてください。
アパートのドア交換は必ず管理会社か大家さんに報告してから
冒頭でもお伝えしたとおり、アパートのドアに起こりうるトラブルは、以下のように様々です。
・アパートのドアに穴を開けた。
・大きな傷をつけてしまった。
・台風で飛んできた何かによって玄関ドアに傷が付いた。
アパートのドアは大家さんの所有物であり、借主のものではありません。
どのような原因であっても、他人の所有物を破損すれば、異常報告義務に基づき、きちんと報告をするのは当たり前のことです。
報告後、借主の過失による破損であれば、もちろん借主の負担で修繕する必要があります。
破損の程度によって、修理だけで済む場合もあれば、ドア交換が必要な場合もあるでしょう。
借主だけで判断するのではなく、どのような方法で修繕するのか、費用面も含めて貸主と良く相談してから行動するようにしましょう。
賃貸物件の場合、トラブルが起きたときは先ず大家さんか管理会社に報告することが大切です。
アパート退去時にドア交換は必要?
賃貸アパートの場合、畳表やクロスなどは入居者が変わるたびに交換されることが多く、新しく入居する際には、新品になっていることが多いです。
それに比べて、ドアを始めとする建具は、よっぽど目立つ傷や汚れ、穴などがない限りはドア交換などをすることはありません。
つまり築年数が経過していて、前の住人が存在した物件において、建具は中古のものと考えていいわけです。
建具の原状回復の判断はとても曖昧で、退去時に立ち会う管理会社のさじ加減ひとつという印象が否めません。
「今回はそれほど気にならないからそのままで」と判断されたような小さな傷が、次回借主が退去するときには目に付き、修理や交換を求められるといった事態も起こり得るわけです。
新しく物件を借り入れする際、建具の傷やガタ付きは特に念入りに確認し、気になるものは管理会社立ち会いの元、写真を撮っておきましょう。
そうしておくことで、入居前からあった傷や汚れを明確に証拠として残すことができ、借主が退去の際に必要のない費用を負担せずに済みます。
アパートのドアに隙間が!ドア交換せずに対処する方法
古いアパートなどは特に、ドアに隙間がある、ということがありますよね。
改善するためにドア交換をしたくても、費用がかかり過ぎてできないこともあるでしょう。
その場合、隙間風で寒い思いをすることがあるかもしれません。
また、玄関ドアは隙間があると、室内の音が漏れやすくなったり、小さな虫や花粉が入りやすくなります。
そんなときに役に立つのが、防音テープなどの隙間テープ。
合成ゴムやウレタンなどあらゆる種類の材質で様々な厚みのものが販売されています。
これをドアに貼るだけで、隙間を塞ぐことができ、風が入ってくるのを防ぐばかりか、防音にもなるという優れものなのです。
ホームセンターに売られているイメージですが、今では百均でも売られているなんともお財布に優しい便利アイテムになっています。
ドアに貼る隙間テープの選び方ですが、ドアを閉めたときにやや閉めづらいくらいの厚みがベストです。
ご自宅のドアにピッタリのものを選んで、隙間のないドアを手に入れてください。
賃貸アパートで費用を抑えてドアリフォームしたい!
DIYがブームとなり、今やホームセンターに行けば、リフォームに必要な様々なアイテムが手に入ります。
室内のインテリアを揃えたのに、なんだかドアだけが普通過ぎて浮いてる、ということもありますよね。
「賃貸だから勝手にドア交換もできない」と諦めていませんか?
賃貸アパートでも、ドアをリフォームすることができます。
費用もお手軽なDIYで、賃貸アパートのドアを変身させてみましょう。
【賃貸アパートのDIYに使えるアイテムをご紹介】
・マスキングテープ
貼って剥がせるマスキングテープは、賃貸でのDIYにはなくてはならないアイテムです。
マスキングテープを重ね貼りして、板壁風のドアにだってできます。
・窓に貼るステッカーをガラスドアに活用
透け感がなんともいい感じで、ただのガラスが一気にレベルアップします。
・マスキングテープ下地に壁紙
先ずマスキングテープを下地としてドアに貼り、それから両面テープで壁紙を貼れば、退去時にはバッチリ原状回復が可能です。
剥がせないタイプの壁紙でも、これで安心して活用出来ます。
・マスキングテープ下地にペイント板材
マスキングテープを下地として貼った後に、好きなカラーでペイントした板材を両面テープで貼る上級テクニックです。
立体感のある板材がまるでドア交換したかのような変化をもたらしてくれます。
ドア交換しなくても意外と大丈夫!
賃貸アパートにおいて、ドアに傷をつけてしまった場合、まずは大家さんに相談しましょう。
ドアに損傷を与えてしまっても、それをカバーできる保険特約も存在するので、参考にしてみてください。
また、破損でなくても、リフォームをしたいこともあると思います。
そのような場合、ドア交換をしなくても少ない費用で改善出来ます。
「ドア交換するしかないのかな」と困ったとき、こちらでご紹介した情報を活用してみてください。