「窓の断熱シートの手際の良い剥がし方を知りたい!」と思っているオーナーもいるのではないでしょうか。
入居者が窓に断熱シートを貼ることはよくあることですが、そのまま退去してしまうこともかなりありますね。
作業時間短縮のためにも手際の良い剥がし方を知っておき、退去者の多いシーズンに備えましょう。
窓の断熱シートによるメリットとデメリット
窓の断熱シートは、入居者が窓ガラスに貼り付けて経年劣化してしまうことがよくあります。
貼り付けられて長い時間が経ってしまった窓の断熱シートに、困ったことはありませんか。
窓の断熱シートの剥がし方を効率化できたら、どんなに楽になることでしょう。
実は経年劣化した窓の断熱シートは種類によって、剥がすときの大変さが違います。
窓の断熱シートには、たくさんの種類があります。
まずは、季節に応じて使用する冬用のシートやオールシーズンタイプのものがあります。
それから、デザイン性に凝ったものや厚さの違うものもあります。
また、断熱シート自体の形状はフィルムタイプや、割れ物を包装する時に使うような気泡緩衝材のようなプチプチしたタイプのものもあります。
冬用の断熱シートであれば窓周りの結露の防止にもなり、物件を守る点ではオーナーにとってメリットもあります。
結露が防止できれば、窓際(特に窓のパッキン)にカビが出にくくなりますね。
ただ、メリットがある一方で気になる点もあります。
水で濡らして貼るタイプのものであれば特に問題はありませんが、シールのような接着糊で貼るタイプは大変です。
接着剤で貼り付けるタイプは断熱シートを剥がした後に、断熱シートの接着糊が窓に残ってしまうこともあります。
窓の断熱シートの手際の良い剥がし方を知って自分で作業しよう!
窓に貼り付けたままの状態で一年中使えるタイプの断熱シートは、入居後ずっと貼られていた可能性が高いので特に注意しなければなりません。
無理やり剥がそうとすると接着糊だけではなく、ほぼ全ての断熱シートがそのまま窓に残ってしまうこともあるほどです。
時期によっては退去者が多い時期もありますね。
一つの物件ごとにある程度の数の窓がありますし、特にリビングや寝室は寒さ対策で断熱シートが貼られている確率も高いでしょう。
窓の断熱シートに関しては、業者に貼ってもらうことも剥がしてもらうこともできます。
ただし、当然ながら料金はかかってしまいます。
窓の断熱シートを貼る業者は簡単に見つけられますが、剥がしてくれる業者はなかなか見つからないのではないでしょうか。
その理由は、手間がかかったり、窓ガラスを傷つけてしまったりする可能性があるからです。
業者としても、値段の割に手間がかかったりリスクが高かったりする作業はあまり嬉しくないですよね。
そのため、必要な時に自分ですぐに作業をできるように、窓の断熱シートの剥がし方を知っておくとよいでしょう。
窓の断熱シートのきれいな剥がし方は?①必要な道具
こちらでは、特に作業が大変なプチプチタイプの窓の断熱シートのきれいな剥がし方をお話しします。
窓の断熱シートによっては、正しい手順で作業をしても、かなり大変なものもあります。
とりわけ、ずっと貼り付けられたままの気泡緩衝材のようなプチプチしたタイプのものは特に剥がしにくい断熱シートです。
このタイプの断熱シートは窓に接着糊とプチプチが残り、きれいな窓を取り戻すためにはかなりの作業時間と労力が必要です。
では、必要なものの準備をしましょう。
【必要なもの】
・養生一式(シートやテープなど)
・霧吹き(スプレータイプの容器でも可)
・中性洗剤
・水
・ガラスクリーナー
・剃刀付きスクレーパー(窓を傷つけやすいので慎重に使用)
【あると便利なもの】
・マスク(窓に張り付いたカビの吸い込みが心配な場合)
・台所用ビニール手袋(手荒れが心配な場合)
・脚立(窓の高さによる)
窓の断熱シートのきれいな剥がし方は?②作業方法
窓の断熱シートは手際の良い剥がし方で、早く終わらせたいですね。
オーナーが貼ったのであれば、断熱シートを貼った時の取り扱い説明書などに書かれている方法で剥がしてください。
しかし、入居者が断熱シートを貼っている場合には、断熱シートの接着糊のタイプかオーナーには分からないということが多いようです。
窓の断熱シートの寿命は製品や使用環境にもよりますが、およそ10年ほどです。
10年も貼り付けたままにしていた断熱シートは、接着糊が窓ガラスに残っている場合がほとんどです。
では、作業を始めましょう。
①窓の周りを養生します。
窓の断熱シートの上の方を、窓を傷つけないように注意してスクレーパーで少しだけ剥がしてください。
②次に窓ガラスと断熱シートの間に水で薄めた中性洗剤を垂らしてください。
そのまま1時間ほど放置します。
③断熱シートの上の方から、手でゆっくりと引き剥がしてください。
断熱シートが剥がしにくければ、霧吹きに中性洗剤を薄めたものを入れて吹き付けながら作業してください。
経年劣化した断熱シートの場合、通常は窓ガラスに接着糊が残りますから、これをスクレーパーでそぎ取ります。
スクレーパーはガラスに傷をつけたり、手をケガしたりすることもあります。
中性洗剤で窓ガラスがかなり滑りやすくなっていますから、くれぐれもケガをしないようにしましょう。
窓の断熱シートのきれいな剥がし方を実行後に窓を復活
ここまでで、窓の断熱シートのきれいな剥がし方で窓の断熱シートは剥がせたことと思います。
しかし、窓を正常な状態に復活させる作業はこれで終わりではありません。
この時点では、窓に中性洗剤を薄めた液が残っていますね。
次にやっておきたいのが、窓の清掃です。
用意しておいたガラスクリーナーです。
窓をきれいに清掃してください。
中性洗剤が窓の汚れと混ざった状態のままで窓に残ると、乾いた時に見苦しい状態になってしまいます。
物件によってはたくさんの窓があると思います。
ひどく汚れた窓ガラスがあると、不動産業者や内見者に管理が行き届いていないと思われる可能性があります。
断熱シートを剥がすことでかなりの労力を使ったと思いますが、あとひと頑張りしてください。
特に、窓ガラスのパッキン部分にはカビが生えやすいので、ここは拭き残しがないようにしてください。
それから、忘れがちなのが窓の桟の部分です。
この部分に中性洗剤の液が垂れたものが残っていると、そこに室内のホコリが積もって後で清掃が大変になってしまいます。
窓の桟が比較的フラットなタイプのものもありますが、多くの場合には溝がしっかりとあり、そこに汚れが吸着しやすいので拭き残しがないかチェックしてください。
窓ガラスの断熱シートの剥がし方を覚えて出費を抑えよう
今回ご紹介した窓ガラスの断熱シートを剥がす作業は、業者に依頼することもできます。
この作業を業者にお願いすると、窓の大きさにもよりますが万単位のお金がかかります。
ガラス清掃業者に依頼したり、断熱シートの貼り換えを条件にガラスフィルムの施工業者にお願いしたりという具合です。
窓ガラスは1ヶ所だけではありませんよね。
断熱シートの剥がし作業の工賃や業者の出張費などを考えると、それなりの金額になります。
しかも、窓ガラスの種類によってはガラスフィルムの施工業者から剥がし作業を断られてしまうこともあります。
オーナー自らの作業であれば、費用も業者に依頼するほどはかかりません。
何枚か作業してみると、意外に自分でも作業できます。。
ぜひ、この機会に窓ガラスの断熱シートの剥がし方を覚えてみてはいかがでしょうか。
窓ガラスの断熱シートの手際の良い剥がし方を知り作業負担を軽くしよう
窓ガラスだけではなく、物件には管理しなければいけないものがたくさんあります。
数ある管理項目の中から、手間と時間のかかる断熱シートの剥がし作業の負担を軽くしませんか。
窓ガラスの断熱シートの手際の良い剥がし方を知り、自分で作業するといくつものメリットがあります。
オーナー自ら動くことで、入居者の安心感も上がるかもしれませんね。