エアコンでは非効率!部屋の熱気は窓と扇風機で換気しよう

アパートなどにお住みの場合、仕事などから帰宅したとき、部屋中に熱気がこもっていて「暑い!」と感じたことがあるのではないでしょうか。

そんなときは、すぐにでもエアコンをつけて部屋を涼しくしようと考えるかと思います。

しかし、部屋中の熱気をエアコンで逃がすには、時間も電気代も多くかかってしまいます。

これらを節約するためには、窓と扇風機で換気することがポイントです。

この記事で解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

帰宅後すぐのエアコンはNG!時間も電気代も浪費に…

猛暑を観測した日などは、仕事から帰宅すると、部屋中に熱気がこもっていることがあるかと思います。

特にアパートやマンションなどに住んでいる場合、建物の構造によっては、熱伝導がとても良く、さらに外気熱もダイレクトに伝わるため、より暑さが増すことも考えられます。

そんなときは一刻も早く、部屋を涼しくしようとエアコンをつけてしまう方が多いでしょう。

しかし、熱のこもった部屋にエアコンをつけてしまうのは、非効率といえます。

なぜなら、涼しくなるまでの時間も電気代も多くかかってしまうからです。

熱気で満ちている部屋にエアコンをつけると、まず設定温度に近づけるまでにエアコンはフル稼働します。

エアコンは設定温度に近づけるまでの間が一番電気代がかかるといわれていますので、フル稼働ともなればより電気代はかかってしまいます。

さらに、熱気がこもっているわけですから、涼しい風を出してもなかなか室温は下がりません。

そのため、設定温度になるまでの時間も多くかかってしまうのです。

したがって、熱気のこもった部屋に、いきなりエアコンをつけてもなかなか涼しくすることはできません。

それでは時間も電気代もかけずに、効率的に部屋の熱気をなくすにはどうするのが良いのでしょう。

それを実現するためには、換気をすることがポイントになります。

換気には窓と扇風機が重要なものになりますが、まずはなぜ換気がポイントになるかをお話ししていきましょう。

まずは換気が大切!窓を開けて効率的に熱気を逃がそう

帰宅してすぐに熱気のこもった部屋でエアコンをつけてしまえば、時間も電気代も多くかかってしまいます。

効率的に熱気をなくすには、まずは窓を開けて換気をすることが重要です。

換気をエアコンをつける前に行う理由としては、室内に満ちている熱気を外へ逃がすことで、余計な負荷をエアコンにかけなくて済むからです。

先ほどお話ししましたとおり、熱のこもった部屋にエアコンをつければ、フル稼働して部屋を涼しくしようとします。

これでは電気代は多くかかってしまいますし、涼しくなるまでの時間もかかってしまいます。

そこでエアコンをつける前に一度換気を行うことで、部屋の中の熱気が少なくなっているので冷房効果が高まります。

エアコンの消費電力が弱まれば、電気代も余計にかからずに済むので経済的です。

扇風機をあわせて使えばより効果が高まりますが、窓の開け方にもポイントがありますので次項でご説明します。

換気のための窓の開け方!ポイントは3つ!

スムーズに換気を行うためには、窓の開け方も重要です。

ここで、窓の開け方のポイントをご説明していきましょう。

●窓を2ヶ所以上開ける

風の入口と出口を作っておくことで、風通しがとてもよくなります。

特に対角線上にある窓を開けると、より効果が期待できます。

●入口の窓は小さく出口は大きく

換気のために窓を開けるとき、ついつい窓を全開にしてしまうという方もいるでしょう。

しかし、より効率さを求めるのであれば、小さく開けることがおすすめです。

小さく開けた方が勢いよく風が入ってくるので、こちらでも風通しがよくなります。

●窓があまりないときは換気扇をON

アパートによっては、窓が1つしかないということもあるでしょう。

そこで活用したいのが換気扇です。

換気扇も外に熱を逃がす役割がありますから、窓から入った風を換気扇から外に出すことでも効果は期待できます。

窓が1つしかない部屋の場合は、換気扇を窓の代用で使ってみてください。

以上3つのポイントをご説明しましたが、これに扇風機をあわせて使うことでスムーズに換気を行うことが可能です。

次の項から扇風機についてお話をしていきましょう。

窓とあわせて使いたい!扇風機の効果とは?

窓の開け方のポイントをご説明しましたが、これに扇風機を合わせて使うことでよりスムーズに換気を行えます。

ここでは、扇風機から期待できる効果についてお話をしていきます。

扇風機の役割として、多くの方が「涼をもたらすもの」と考えるのではないでしょうか。

子どもの頃には、回っている扇風機の前で言葉を発して遊んだりしたこともあるかと思います。

もちろん「涼をもたらすもの」としての効果も期待できますが、扇風機がもたらす効果の一つには、「空気の入れ替え」もあるのです。

つまり換気ですね。

しかし、こちらもエアコン同様、熱気で満ちた部屋で回しても熱気を循環させているだけですから、なかなか部屋の中を涼しくすることはできません。

ところが、窓を開けているところにあわせて扇風機を使うことで、空気の入れ替えがスムーズにできるようになります。

開けている2ヶ所の窓の間に扇風機をおいて回すと、空気の流れが向上するため、部屋の熱気をスムーズに外に出すことができるのです。

したがって、窓と扇風機の相乗効果により、より早く熱気を逃がすことにつながるので、帰宅後は窓と扇風機による換気をはじめることが大切です。

扇風機の向き次第で効率よく換気が可能?

窓とあわせて扇風機を使うことで、効率よく換気を行うことが可能となります。

また、扇風機を配置する向きによっても、その効果が変わってきます。

効率よく換気をするための扇風機の向きについてお話をしていきましょう。

●扇風機を窓の外に向ける

多くの方が涼を求めるため、基本扇風機は自分の方だったり、窓とは反対向きに向けているかと思います。

しかし、部屋の熱気をすぐにでも外へ出したいのであれば、扇風機の向きは窓の外へ向けるように配置します。

こうすることで、部屋にこもった熱気を外に出してくれるだけでなく、外の涼しい冷気を室内に取り入れてくれるのです。

帰宅後すぐに涼しくしたいのであれば、窓の外へ扇風機を向けてみるのがおすすめです

●天井に向ける

室内の熱気は、部屋の天井付近に滞留していることがあり、窓を開けるだけの換気ではなかなか外に逃げません。

そのため、扇風機を天井に向けて首ふりさせることで、天井の熱気を循環させることにつながります。

●廊下に配置し室内に向ける

「部屋は暑くても、廊下は涼しい」という経験がある方もいるでしょう。

このようなときは、扇風機を廊下に配置し室内に向かって扇風機を回すことでも、熱気の循環をよくしてくれます。

廊下の涼しい冷気を室内に届けることもできますから、よりスムーズに換気することが可能です。

このように扇風機の向きによっても、換気のスピードもかわりますから試してみてください。

効率を重視するなら!扇風機ではなくサーキュレーターで換気

扇風機と窓によって、効率的に部屋の熱気を逃がすことが可能となりますが、より換気をスムーズに行いたいのであれば、サーキュレーターを使うこともおすすめです。

そもそも、サーキュレーターは空気の循環を目的に作られています。

ですから、扇風機よりも空気の循環という視点で見れば、効果がより期待できるのです。

したがって、換気を強化するのであれば、サーキュレーターを使ってみるのも得策ですよ。

さらに効果を高めるのであれば、窓についているカーテンを開けることもポイントです。

カーテンは太陽の日射を防ぐことはできますが、閉めきっていると風通しを悪くしてしまいます。

そのため、換気を行う間だけはカーテンを開けて、風通しを良くしましょう。

こういった工夫をこらして換気を行い、部屋にこもった熱気を少しでも早く外へ出せるように努めてみてはいかがでしょう。

エアコンの前に換気!時間も電気代も節約しよう

部屋にこもった熱気を少しでも早く、そして少しでも安く電気代を済ませるには、エアコンをつけるのではなく窓を開けて換気することが重要です。

ここにさらに扇風機を合わせて使うことで、よりスムーズに部屋の熱気を外に出すことが可能です。

カーテンなどの工夫次第でさらに効果が期待できますから、エアコンに頼る前にまずは部屋の空気の入れ替えからはじめてみてください。