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ゼネコンとは何か?仕事の内容や役割をわかりやすく解説

2018.7.3

みなさんは、ゼネコンという言葉を聞いたことはありますか?

就職活動の最中や、何となく見ていたテレビなどで耳にしたことがあるかたも、なかにはいらっしゃるかもしれません。

しかし、ゼネコンがどんな仕事をしているのかまでは、なかなか知る機会がありませんよね。

この記事では、ゼネコンとは何かを、わかりやすく解説していきます。

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わかりやすくいうとゼネコンとは総合建設業者

私たちが暮らす街には、マンションやビルなど、あらゆる建設物が存在します。

そして、これらの建物を建てる会社の総称をゼネコンといいます。

ゼネコンとは、わかりやすくいうと総合建設業者なのです。

ただし、「総合」建設業者といっても、自社で建設のすべてを行うわけではありません。

ゼネコンの役割は、工事の発注者と契約し、直接的に仕事を請け負う元請業者として施工全体を管理し、建設に携わる土木や建築関係の会社を束ねることなのです。

わかりやすくいうと、建物を建築するリーダー的なポジションというイメージですね。

リーダーといえばプロジェクト全体を見て判断し、各担当に指示をするような役割ですが、同様にゼネコンは施工の全体を管理して、各セクションを担当する土木などの会社に指示を出しています。

これらのことから、General(総合的・全体的)Contractor(請負業者)と呼ばれ、略されてゼネコンといわれるようになったのです。

ゼネコンとは大手建設会社の総称である

ゼネコンとは総合建設業者を意味する語で、施工全体を管理することを仕事としていることがお分かりいただけたと思います。

そこで気になってくるのが、ゼネコンと建設会社や工務店との違いです。

なぜなら、一般的な建設会社や工務店も施工の管理を行っています。

「総合建設業者」と「建設会社」の間にある違いとは何なのでしょうか。

そして、ゼネコンと呼ばれるための定義のようなものは存在するのでしょうか。

この疑問に答えると、ゼネコンと呼ばれるための明確な定義はありません。

しかし、ゼネコンであるかどうかの慣例的な判断基準として、設計から施工、研究等をひとつの会社で行っているか否かというものがあります。

また、売上高が大きい企業であることもゼネコンと呼ばれる条件と言えるでしょう。

更に、日本のスーパーゼネコンといわれている5社は、建設業界の老舗であることも特徴です。

以上のことをわかりやすくまとめると、設計や施工、研究といった異なる分野を包括できる規模があり、その運営を支えるに十分な資金力があることが、ゼネコンと呼ばれる条件であるとして差し支えないでしょう。

施工についてわかりやすく解説

ゼネコンとは何かわかったところで、ここからは、ゼネコンの役割についてお話していきます。

まずは、施工についてです。

●安全管理

下請業者として働く人たちの安全面や、労働時間の管理、建築現場までの通路を確保します。

事故が起きないように管理することも、ゼネコンの役割です。

●建築工程の管理

ゼネコンは建築工程の管理という、重要かつ難しい役割を担っています。

不動産の建築は、基礎造りやコンクリート注入など、さまざまな段階を経て建てられます。

これらの計画は綿密に決められていますが、複数の業者によって着工されるため、業者の足並みをそろえなければ、スケジュールに乱れが生じてしまいます。

そのためそれぞれの進捗を管理し、計画通りに建築を進めるのがゼネコンの役割なのです。

「建設における工程に遅れはないか」「円滑に進んでいるか」を正確に見極めていく必要があります。

●原価管理

不動産の図面自体が変更になることは稀なことですが、建設の途中で資材の変更があるのはよくあることです。

また、工事に遅れが出ていたり人員が不足したりしている場合には、職人を増やさなければなりません。

すると追加の資材費用や人件費がかかるため、これらの費用をあらかじめ決められた予算内に収まるように原価管理するのもゼネコンの仕事です。

わかりやすくいうと、家計を握るお母さんのような役割ですね。

●建物の品質管理

建物の建築に伴って、詳細な図面が製作されます。

この図面は非常に細かく、資材のメーカーまでも記載されています。

現場の工事が図面通りに行われているかどうか、細部まで確認を行って管理していくのもゼネコンの仕事です。

ゼネコンが研究する理由!わかりやすくいうと高品質低コストのため

ゼネコンの担う役割の中で、設計や施工については、おそらくイメージがしやすい項目かと思います。

しかし、前述のとおり役割の中には「研究」もあります。

研究というと、物事を深く追求したり実験したりするといったイメージだと思いますが、具体的に何をしているのかはあまり想像できませんよね。

建設関係においては、コンクリートといった、建築部材に関する技術などの研究を行っています。

ゼネコンがこういった研究をする理由をわかりやすくいうと、高い品質の物を低コストで実現させるためです。

仮説をもとに研究を何度も繰り返すことで技術が実用化にこぎつければ、これまでよりも高品質であったり、同じ品質でも低コストで実現できるようになります。

そのため、造るものもより良くなりますし、他社に先んじた技術があれば企業としての力もつきます。

設計・施工・研究と、3つの機能を併せもつことができるのは、資金力があり、同業他社との競争が激しいゼネコンだからこそなのです。

一方、建設会社や工務店は、基本的には設計と施工までを行っている場合が多いです。

研究をしているところもありますが、資金力の違いから、ゼネコンと比べると研究規模は小さくなる場合が多いです。

そのため、建設会社や工務店は地域に密着していたり、主に一戸建ての建築を請け負ってます。

ゼネコンとはどんな仕事をするの?

この項では、ゼネコンの実際の仕事内容について、おおまかな流れをお話しします。

ゼネコンが請け負うことの多い仕事は、不動産開発業である不動産ディベロッパーからの依頼です。

不動産ディベロッパーとは、わかりやすくいうと取得した土地に不動産の発注をかけ、できた物件によって利益を得る企業のことです。

では仮に1棟のマンションを建設するとして、具体的な仕事の流れを見てみましょう。

①はじめに、建築する土地を不動産ディベロッパーが見つけ、土地所有者に交渉します。

②交渉した土地を活かした建築物の簡易的な設計図を、設計事務所などに依頼します。

ここで、おおよその建築物の規模が把握できるため、建築した不動産によって生じるだいたいの売り上げもわかるようになります。

③売り上げから収支の検討がついたら、ゼネコンに建築の見積もりをお願いします。

ゼネコンはこの段階では建築にかかる資材や人件費までの詳細は予測することはできないため、簡易的な見積もりを不動産ディベロッパーに提示します。

④売り上げや建築にかかる費用、販売経費や利益などを元に、そこから捻出できる土地代を不動産ディベロッパーが計算し、土地の所有者の合意を得て、土地を取得、建築を開始します。

ゼネコンとは、不動産ディベロッパーと交渉を行う、建築業界になくてはならない存在なのです。

ゼネコンは設計部門・施工部門・研究部門が不可欠

前項では、不動産ディベロッパーとゼネコンの関係をわかりやすくお話ししました。

最後に、ゼネコンの各部門の大切さについてお話をします。

ゼネコンが、単に設計するだけ、施工するだけでしたら、不動産ディベロッパーと交渉を重ねていくことはできません。

なぜなら、見積もりを取るときには仕様や品質の詳細を決める設計部門が必要であり、設計するためには施工に関する経験や知識を持つ施工部門が必要となります。

そのため、どちらかだけでは不動産ディベロッパーに見積もりの提出をすることすらできないのです。

また、こうした設計や施工の知識も重要ですが、建築物の品質向上や施工コストの削減のために、新たな技術を生み出すための研究も欠かせません。

技術の基盤となる研究がおろそかだったなら、日本の建築技術はここまで発展してこなかったことでしょう。

こういったことから、設計部門・施工部門・研究部門すべてがゼネコンには必要不可欠なことが、分かりますね。

ゼネコンとは、3つの分野がお互いに支え合って仕事をしている総合建築業者なのです。

たくさんの人たちが関わっている建物

ここまでゼネコンについてお話をしてきました。

最後まで読んでくださったみなさんは、どんな印象を抱きましたか?

1つの不動産を完成させるには、あらゆる知識と、それに携わるたくさんの人たちの協力が必要となります。

それらを取りまとめて施工全体を管理するゼネコンは、建設の現場で欠かすことのできない役割を担っているのです。

 - 経済