新築が完成すると、「引き渡しからどのくらいで引っ越しをしたらいいの?」と悩んでしまう方もいるかもしれません。
また、新築の住宅への引っ越しの際に注意しなければならないことはないのかといったことも、考えてしまうのではないでしょうか。
そこで、当記事では新築の住宅の引き渡しや、引っ越しまでの期間、注意点についてご紹介していきます。
新築の住宅の引き渡しから引っ越しまでの期間はどのくらい?一般的な流れは?
新築の住宅が完成し、引っ越しまでの間は胸が高鳴りますよね。
実際に新築の住宅への引っ越しが行われるまでには、実は3つの行程があることをご存知でしょうか。
一般的には以下のような流れになります。
①内覧会
②引き渡し
③引っ越し
引き渡し・引っ越しについては聞いたことがある方も多いのではないかとは思いますが、「内覧会」の意味までは知らない方もいるのではないでしょうか。
内覧会は、新築の住宅に限らず、中古住宅などでも行われるものです。
どのようなものなのかと言うと、完成した住宅の中の仕上がりを見ることになります。
時間をかけて形になった新築の住宅であれば、住宅全体を見入ってしまいそうですが、細かな箇所で不具合がないかを確認する大切な機会になります。
もし、内覧会で不具合が見つかった際には、修繕依頼を行いましょう。
引き渡しまでに修繕をしてもらうためです。
引っ越しまでもうすぐ!新築の住宅の引き渡しまでの期間はどのくらい?
内覧会が終了し、住宅が完成すると引き渡しとなるのですが、その引き渡しまでにはどれほどの期間が必要になるのでしょうか。
一般的には、新築の住宅が完成してから約2週間と言われています。
では、この2週間の間には、どのようなことが行われるのでしょうか。
新築の住宅づくりと言うのは2~4か月かけて行われることが多いです。
この長い期間を人の手で1つの住宅を作り上げるため、住宅の完成後には多くの確認事項があります。
その一例を上げていきましょう。
・住宅の基礎の確認
・床、壁のキズの有無
・キッチンなどの水周りの問題の有無
・屋根、外壁のキズの有無
・電気設備の問題の有無
これらのことを引き渡しまでの2週間の間に確認を行っているのです。
内覧会で指摘があった場所に関しても、この間に修繕が行われます。
また、このような確認は引き渡しの日にも自分で行いましょう。
万が一、引き渡し日に何か問題がある場合には、遠慮せず指摘をしてください。
引っ越しを行ってから指摘をしてしまうと、その部分は引っ越し前のものなのか、引っ越し後のものなのかが分からなくなり、修繕されない可能性があるためです。
住宅には長く住むことになることが多いので、このようなことは遠慮せずに言いましょう。
新築の引き渡しが終わったらすぐに引っ越したい!
無事に引き渡しまで済むと、晴れて新築の住宅は自分のものになります。
気持ちとしては、「今すぐにでも引っ越したい!」といったところでしょう。
しかし、すぐに引っ越しを行うのはあまりおすすめできないのです。
一体なぜなのでしょうか。
実は、完成したばかりの住宅というのは、まだ状態が安定していません。
そのため、引き渡しからすぐに引っ越しを行ってしまうと、せっかくきれいに作ってもらった住宅でも、壁紙が剥がれてしまうことや、床が浮いてしまうことがあるのです。
新築の住宅は、住宅を建てる際に使った木材や接着剤などといったものが、完全には乾いていない状態であることが多いです。
そのため、引き渡しからすぐに、生活を始めてしまうと不具合が出てきてしまうのです。
このようなことから、引き渡されてすぐではなく、約2週間ほど時間をおいてから引っ越しを行うことをおすすめします。
引き渡しから引っ越しまでの注意点とは
先ほど、引き渡しから引っ越しまでには2週間ほど時間をおくということをおすすめしました。
実は、この点について注意していただきたいことがあるのです。
それは、防犯や天災についてです。
繰り返しお伝えしますが、引き渡しが行われると、新築の住宅は自分のものになります。
それはつまり、管理は引っ越し前であっても自分で行わなければならないのです。
万が一、火災・地震・空き巣などが発生した場合でも、責任は自分にあるということです。
引っ越し前であれば盗まれるようなものはないかもしれませんが、世の中何が起こるかわかりません。
ましてや日本は災害の多い国と言われています。
引っ越し前に、このようなことにならないためにも、引き渡し後からの管理はきちんと行いましょう。
新築へいよいよ引っ越し!やっておくこととは?
新築の住宅の引き渡しが済んで、約2週間の時間がたったらいよいよ引っ越しです。
引っ越しの際には、どのようなことをしておくといいのでしょうか。
【掃除】
家具・家電などといった荷物を搬入する前に、まずは、掃除を行いましょう。
「住宅の中が汚れている」というわけではありませんが、住宅の中に全く何もない状態で掃除が行えるのは、荷物の搬入の前だけであることがほとんどです。
数少ないタイミングですので、掃除を行って気持ちよく生活がスタートできるようにしましょう。
【周辺に何があるかの確認】
引っ越し後に、住宅周辺に何があるかを確認しようと考えている方も少なくはないでしょう。
自宅周辺の土地感をつかむと、今後の生活の効率がよくなります。
と言うのも、引っ越し当日に何か足らないものがあった際に、お店がどこにあるかなどを確認しておくことで、スムーズに用事を済ませることができるのです。
また、学校に通う子供がいるようなご家庭であれば、通学路を確認しておくことも大切になるでしょう。
【荷造り】
引っ越し前にやっておくことと言えば、荷造りでしょう。
普段使う頻度が低い物からダンボールなどに入れてしまうことで、荷造りがスムーズになります。
新築の住宅引っ越し後にやっておくこと
引っ越し前にいろいろ準備をしてようやく新築の住宅への引っ越しの当日になります。
内覧会、引き渡しと工程を考えると、とても長かったようにも思えるでしょう。
そんな引っ越し当日ですが、荷物の搬入の他に、どのようなことを行う必要があるのでしょうか。
最後にそれらについてご紹介していきます。
【挨拶回り】
「向こう三軒両隣」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
これは昔から言われていることで、一軒家の場合にはこの言葉通りの5軒と裏に住宅がある場合には、その家に挨拶回りを行うというものです。
「これからよろしくお願いします」という意味もありますが、引っ越しでは荷物の搬入にトラックを使ったりして、騒音になってしまうことや道を塞いでしまうこともあります。
そのため、それらについて「ご迷惑をおかけします」という意味もあるのです。
【業者への指示】
荷物の搬入は、近年では引っ越し業者がほとんど行ってくれることもあります。
そのため、どの荷物はどこに運ぶのかなどを伝える必要があります。
新築の住宅への引っ越しをスムーズに行うために
新築の住宅への引っ越しは内覧会、引き渡しなどを経て行うことになります。
何か不具合があった際には、引き渡し前に遠慮せず、必ず申し出ましょう。
また、引っ越しの際にも、住宅が最高の状態のときに住み始めることができるように、2週間ほど時間をあけてからにすることをおすすめします。
素敵な新生活がスタートできるように、準備は万全にしておくといいですね。