何らかの事情で、戸建ての我が家を手放さなくてはならなくなった場合、できるだけ高く売却したいと思うことでしょう。
愛着のある我が家ですから、あまり安値で売りたくはないでしょうし、これからの生活にもお金がかかるので、高値で売却できるに越したことはありません。
そこで、実際に戸建ての我が家を売却したことのある方々のブログを参考に、売却のポイントを見ていきましょう。
戸建てを売却するには何からはじめたら良い?
我が家を売却すると決断したら、何からはじめれば良いのでしょうか。
売却の流れは次のようになります。
①不動産業者に査定を依頼する
②書類を確認し、価格を決定する
③不動産会社と媒介契約を結ぶ
④物件を専門業者が調査する
⑤販売活動を開始する
⑥購入申し込み
⑦売買契約を結ぶ
⑧残金を清算する
⑨所有権を移転し、引き渡して完了
全部完了する期間としては、1か月~6か月ほどかかります。
そして、戸建ての住宅をできるだけ高値で売却するには、この売却の流れの前に準備が必要です。
それは、「戸建てには定価がない」からです。
つまり、不動産会社など買い主の気持ちや物件の状態次第で、価格が大きく変動するということです。
不動産はそもそも高額なため、数パーセントの差が数十万円~数百万円にもなります。
「いくらで売れるか」を気にする前に、「我が家の価値を上げること」を考えましょう。
掃除をして清潔に保つことはもちろん、修理修繕をしておく、換気をこまめにして我が家の臭いを消しておくなど、自分でできることをやっておきましょう。
戸建てを売却した人のブログを見ると、査定のときに3社に見積もってもらったら、500万円ほどの差があったと言います。
ほんの少しの努力や工夫で、価格が大きく変わる可能性はあるのです。
戸建てを売却するためのブログから見るポイントとは?
戸建て売却の事前準備が整ったら、次は「査定」です。
それでは、ブログを参考にしながら、査定のポイントを見ていきましょう。
【自分で情報を集める】
戸建てを売却するときに重要なのが、実際に取引されている「実勢価格」です。
不動産の価格は、地域ごとに価格帯がほぼ決まっているので、売却する戸建ての地域の価格帯を調べておきましょう。
特に中古住宅を購入しようとする場合、地域と予算を決めて探す方が多いので、適正な価格をつけることが重要になります。
適正な価格でなければ、検索もしてもらえない可能性があります。
また、実勢価格を知っていれば、悪徳業者にだまされてしまう、安く買い叩かれて損をする、ということが防げます。
【無料査定サービスの売却額は参考程度に】
我が家を売却する場合、相場を調べるためにインターネットの査定サービスを利用する方もいるでしょう。
なかには、複数の業者から無料査定を一括で受けられるというものもあります。
このようなサービスを利用する場合、無料のものも多く、複数の業者の査定額が一括でわかるため、とても便利に感じられます。
しかし、同時に個人情報が業者にわたってしまうことも頭に入れておいてください。
この場合の査定額は、あくまでも参考程度と考えましょう。
ブログを参考に戸建てを売却!その「査定額」は適正?
査定を依頼する前に、我が家の利点と欠点をまとめておきましょう。
自分自身が、自分の家を冷静な目で見ることにもなりますし、不動産会社へのアピールにもなります。
また、戸建ての査定をするときには、地元密着の不動産会社や大手の不動産会社などを選び、直接来てもらって査定してもらいましょう。
査定の仕方や査定価格を見ると、その不動産会社の方針や営業のやり方、信頼できる会社かどうかなどがある程度わかります。
家の中をあまり見ないで査定額を提示する業者は要注意です。
データだけの「机上査定」ですから、適正な価格を出しているとは言いにくいのです。
また、高額査定を提示する業者にも気を付けましょう。
最初は高額であっても、「売れないので価格を下げましょう」と言ってくる場合があるからです。
そして、査定金額が出たら、査定額の根拠を自分の目でチェックすることをおすすめします。
査定額の根拠を知ることで、信頼できる担当者かどうか、また能力もわかります。
ブログでも、「売却がスムーズに進むのは担当者の力が大きい」と言っている方は多くいます。
戸建てを売却!「媒介契約」って何?
戸建てを売却することに決め、査定をしてもらい、不動産会社が決まったら、次は「媒介契約」です。
媒介契約には、次の3つがあります。
・一般媒介契約
・専任媒介契約
・専属専任媒介契約
ブログを書かれている方の多くが、はじめて聞く「媒介契約」に戸惑ったようです。
【一般媒介契約】
複数の業者と契約をし、それぞれの業者の販売ルートを活用します。
交通の便が良い地域やすぐに売れる見込みのある家にはおすすめの契約ですが、積極的に営業活動をしない場合もあります。
売却の営業状況を報告する義務もありません。
【専任媒介契約】
一般的な売却契約で、契約は1社しかできません。
営業活動をきちんとしてくれて、定期的な報告義務もあり、売却の営業状況がわかります。
【専属専任媒介契約】
専任媒介契約と同じく、契約は1社のみで、営業活動をきちんとしてくれて、定期的な報告義務もあり、売却の営業状況がわかります。
しかし、自分で買主を見つけることができないなど、縛りが厳しくなります。
通常の売却であれば、「専任媒介契約」で良いでしょう。
ブログでチェック!契約後の過ごし方
媒介契約が結ばれると、戸建て売却の営業活動がはじまりますが、売却は不動産会社に任せたので、売る側としては内覧の申し込みを待つだけになります。
しかし、ブログを見てみると、この内覧が売却の大きなポイントとなるので、そのための準備が必要とされます。
内覧で厳しくチェックされるのは、次の3つです。
・キッチンをはじめとした水回り
・リビング
・玄関の周辺
特に水回りは重要で、水垢がこびりついていると印象を悪くします。
キッチン、トイレ、浴室など、生活の中でよく使い、また清潔に保ちたい場所は、念入りに掃除をしておくことをおすすめします。
そして、リビングは明るく、きれいで過ごしやすくなるようなイメージに保っておくと良いでしょう。
玄関周辺は家の顔です。
内覧する人が、一番先に目にするのは玄関ですから、特に気を付けましょう。
玄関前の雑草や汚れ、玄関内の明るさや整理整頓などに気を配ってください。
このように、家全体の印象が明るくきれいなことが大切です。
戸建て売却はコミュニケーションが大切!
戸建ての売却は、時間との勝負です。
何でもそうですが、売れ残っているものは印象が悪く、「何か欠陥でもあるのでは?」と思われてしまうこともあります。
3か月を目安に売却することを心掛けましょう。
それ以上時間がかかってしまうと、売れ残り物件の印象がついてしまいます。
ときには、売却価格の見直しも必要になるかもしれません。
そうならないためには、不動産会社の担当者と連絡を密に取り、状況を把握し、判断していくことが大切です。
ブログを見てみると、家の売却は人との出会いだと言っている方がいます。
確かに、良い担当者との出会い、良い買い主との出会いなど、人と人との繋がりは大切です。
「この人から買いたい」「この人の家だから買いたい」と思ってもらえれば、売却もスムーズに進むでしょう。
実際に内覧の時間が長く、話が弾んだ場合は、契約が成立する確率が高くなると言われています。
高く売ることも大切ですが、コミュニケーションを取り合い、出会いを大切にすることが、お互いにとって良い結果を生むことになるようです。
ポイントをチェックして戸建てを売却
戸建てを売却するときのポイントは、査定は2~3社に絞り、専任媒介契約を結び、担当者とコミュニケーションを取り、売れ残り感が出ない3か月以内に売却することです。
また、売却する場合は、家の印象が大切になります。
明るくきれいなイメージを持ってもらえるよう、家の中を整えておいてください。
以上のことを抑えておけば、できるだけ有利に売却することができるでしょう。