念願の新築をご計画の方は、期待とともに不安も感じておられることでしょう。
家の新築は、結果が期待通りになるか建て終わるまではわからないにも関わらず、期待はずれになったとしてもやり直ししにくいのが現実です。
この記事では、新築外観を希望通りおしゃれにするために押さえておきたいポイントをご紹介します。
新築外観をおしゃれにするために押さえたいポイント
家を新築する場合、選択肢としては注文住宅か建売かというのが一般的です。
建売であれば、工務店や建築会社がすでに同じ設計で家を建てているので、外観がおしゃれかどうかも容易に確認できます。
また、建売の場合は同一区画にとてもよく似た外観の家が並べて建てられ、それぞれに少しずつ異なるテイストが盛り込まれるのが一般的です。
そうした微妙な違いを確認しながら、自分の新築に求める形をより具体的なものにしていくことができます。
とはいえ、せっかく新築するのであれば注文住宅にして、全てを好み通りにしたいとも思うことでしょう。
しかし、注文住宅で新築するのはデザインによほどの自身のある方か、新築や改築をかなりの回数経験してきた方でなければ難しいかもしれません。
失敗するリスクが高いといえるからです。
もちろん失敗なのかどうかは妥協具合にもよりますが、最終的に妥協するのであれば、初めから建売分譲住宅の中からお好みの物件を選べばよかったという話になります。
家の美しさ、特に外観のおしゃれさはバランスが鍵になります。
その点、建売は専門家がバランスを考えて設計しているので、大きな失敗はありません。
注文住宅で一つ一つのパーツを好みで選ぶとしても、総合バランスを保てなければ外観がおしゃれにするのは難しいでしょう。
新築外観をおしゃれにするポイント①家の形
新築の外観がおしゃれになるかどうかは、家の形に大きく依存します。
もちろんおしゃれかどうかの基準は個人個人異なるわけですが、ここで取り上げたいのは新築する家の大きさと形のバランスです。
家が大きくさらに複雑な形であれば外観はゴージャス、華やかというイメージになります。
家が大きくシンプルな形であれば外観はシステマチック、機能美に優れたイメージになります。
家が小ぶりで複雑な形であれば外観は遊び心満載になりますし、シンプルであれば隠れ家的で静かな雰囲気を打ち出せます。
どの形もおしゃれです。
大事なのは、自分が新築で目指したいおしゃれな外観をハッキリさせて、それを達成できる大きさと形の組み合わせを選ぶことです。
新築外観をおしゃれにするポイント②窓
新築の外観がおしゃれになるかどうかは、窓の形状も影響するでしょう。
好みは人それぞれということを前提にいうと、引き違い窓は外観をおしゃれにしたい方にはあまり好まれていません。
引き違い窓とは、これまで日本の住宅で縁側部分などに多用されてきた、レールの上を滑車で横にスライドさせて開け閉めするタイプのものです。
あまりにも長く親しまれてきて、目新しさにかけるということが理由として考えられますが、機能面でも機密性が弱いという理由で近年敬遠される傾向にあります。
代わりに外観をおしゃれにしたい方に選ばれているのが滑り出し窓や、上げ下げ窓です。
開閉方向が縦軸というのが斬新なイメージがありますし、外側に押し上げる形で開ける滑り出し窓は遊び心も感じられ、近年好まれる傾向にあります。
外観がおしゃれになるだけでなく、これらの窓は引き違い窓に比べ窓として占有するスぺースが少なくて済むというメリットもあります。
特に滑り出し窓は、開けていても庇がわりになり、多少の雨なら吹き込むこともないので、機能面でも好まれています。
新築外観をおしゃれにするポイント④壁
新築の外観をおしゃれにするには一般的に家で最も占有面積の大きい壁に気をつけることが大切です。
壁の材質には様々なものがあり、それぞれ醸し出すイメージが異なります。
これまでの一般的な日本住宅は木造かモルタル式の壁でした。
温かみが出て、壁の色や質感も変化を加えやすいのでおしゃれな外観作りにはとても向いています。
一方で、窓同様長年親しまれてきた分、斬新さに欠けるという見方もあります。
そのため近年の傾向としては、新築の壁に石膏ボードやサイディングが使われます。
ボーどは色や質感もかなりの種類から選択可能です。
例えば、レンガ風のものや木や金属製のもの、樹脂素材のものもあります。
パネルの形で製造されているため細かな色分けは難しく、モノトーンか2トーン位の外壁デザインを考えている方に向いています。
サイディングやボードはおしゃれではありますが、耐久性の低さが難点です。
特に、ボード同士のつなぎ目を埋めるシーリング剤の劣化がかなりのスピードで進みます。
定期的なメンテナンスや張り替えをしないと、せっかく新築でおしゃれに作った外観が月日とともに汚れの目立つ悲しい結果になります。
新築外観をおしゃれにするポイント③窓と壁のバランス
新築の外観をおしゃれにするには窓と壁のバランスに気をつけることも大切です。
大きな窓は外観のおしゃれ度を向上させます。
そのため、引き違い窓の最近の傾向は上述しましたが、あえて新築の一部分に大きめに引き違い窓を取り付ける方もいらっしゃいます。
この際、微妙な違いにも関わらず大きくイメージを変えるのが、窓と壁のバランスです。
壁の上から下まで全てが窓になるのか、窓の上部に少し壁が残るのかというポイントです。
これも好みの問題ですが、壁の上下全体が窓になると近未来感が出ますし、上部に壁部分が残るとモダンな雰囲気が出ます。
窓部分を大きく取り、しかも引き違い窓以外の選択肢で新築外観をおしゃれにする方法としてFIX窓があります。
これは開閉不可の立て付け窓ですが、大きさが自由に選べ、壁全体を窓にすることも可能です。
外観をおしゃれにする窓と壁のバランスとして、新築住宅に窓を複数取り付ける際の配置にも気をつけましょう。
例えば、新築が複数階建であれば、上階と下階に取り付ける窓の位置は縦軸で同じ位置にした方が落ち着いたイメージになります。
逆に、上下で不規則な位置に窓を取り付ければ遊び心が出ますが、同時にまとまりのなさも出ることになります。
これも何をおしゃれとするかは好みの問題ですが、壁と窓のバランスで完成時の外観イメージの違いが出ることは予め明確に意識しておくことが大切です。
新築外観をおしゃれにするためにシミュレーションする
この記事で最も強くお伝えしたいことは、新築外観をおしゃれにするためにはトータルバランスが大切だということです。
とはいえ、完成時の外観がおしゃれになるかどうかは、特に注文住宅の場合イメージしづらいものです。
各部にこだわるほどバランス取りは難しくなり、完成時の外観をイメージするのも難しくなります。
そこで活用されているのがシミュレーションです。
最近の注文住宅を請け負う工務店や建築会社は、コンピューターを使った完成予想図のシュミレートサービスを用意しています。
例えば、上述の窓の配置のバランスなどは、ずらした場合と揃えた場合とどちらば自分のおしゃれ感に合っているのかを視覚で確認できます。
窓の大きさと建物のバランス、壁の色の配色、壁材の質感と家全体のバランスなどを細かく設定して確認することができます。
新築を注文住宅で建てることのリスクを専門家はよく知っていますので、こうした完成イメージを明確に持つことを積極的に応援してくれることでしょう。
そのような親身になってくれる業者を探して注文住宅を依頼することも、新築を希望通りのおしゃれな外観にする上で大切な要素です。
新築をおしゃれな外観にするには家全体のトータルバランスが重要!
外観をおしゃれにするアイテムは沢山あり、選択も自由自在です。
とはいえ、好みのものを盛り込めば外観が希望通りおしゃれになるかといえば答えは否です。
新築外観をおしゃれにするには、取り入れるアイテムと家全体のトータルバランスを考慮しましょう。