マイホームの検討をされている方の中には、中古物件に目を向けている方もいるのではないでしょうか。
新築よりも安価な中古物件を購入し、リノベーションしようと考える方も近年増えてきています。
そんな中古物件ですが、500万円ほどの値引きも可能といわれています。
そのためには、ベストなタイミングで交渉することが重要になりますが、それはいつなのでしょうか。
この記事でご説明していきます。
中古物件は交渉次第で500万円値引き可能!
マイホームを検討している際、中古物件にも目をつける方もいるでしょう。
新築で注文住宅ともなれば、建築費だけでも高額ですから、比較的安い中古物件を購入しリノベーションしようと考える方も多いです。
そんな中古物件ですが、交渉次第では500万円の値引きも可能といわれています。
500万円も値引きされれば、リノベーションの費用の足しにもなりますね。
中古物件を値引き交渉する際は、「ベストなタイミング」を見計らうことが大切です。
最適なタイミングで、妥当な理由を提示することで、交渉の成功につなげることができるのです。
次の項から、値引き交渉のベストなタイミングについてお伝えしていきましょう。
まずは、中古物件を購入する流れをみていきます。
中古物件を購入する流れとは?
中古物件は交渉次第で、500万円の値引きも可能となります。
そのためには、交渉するタイミングを見計らうことが重要です。
それではまずは、中古物件を購入する流れをみていきましょう。
中古物件を購入する流れは、大きく以下のとおりですすめていきます。
①中古物件を探す
②中古物件を比較する
③中古物件を内覧する
④中古物件を交渉する
⑤中古物件を契約する
値引き交渉をする際は、早すぎても遅すぎてもNGといわれています。
どこがベストなタイミングかというと、④と⑤の間です。
ですが、④と⑤の間というのは細かく分けることができ、以下のような流れとなります。
④中古物件を交渉する
④-1、ほかの中古物件と比較する
④-2、一つの中古物件に購入の意志を固める
④-3、中古物件の購入の意志を伝え、買付証明を発行する
④-4、売り主の意思確認または決定を待ち、合意を得る
⑤中古物件を契約する
では、上記の流れの中では、どこが最も良いタイミングといえるのでしょうか。
500万円の値引きも期待できる!ベストなタイミングとは?
中古物件を500万円ほど値引き交渉する際は、タイミングがとても重要とお伝えしてきました。
それでは、中古物件の購入する流れの中ではどこが最も良いタイミングといえるのでしょうか。
前の項でお話しした流れの中でいえば、④-3の「中古物件の購入の意志を伝え、買付証明を発行する」ときがベストなタイミングといえます。
なぜかというと、買付証明の役割がとても重要になってくるからです。
買付証明は、「個人情報」「買付証明を行った日」「購入希望の中古物件情報」「契約条件」などが記載されます。
特に値引き交渉において重要となるのが「契約条件」で、契約条件の欄に希望の条件を明記しておくことで、「契約条件が整った場合、当該中物件の売買契約を結ぶ意思があります」という考えを伝える意義が、買付証明にはあるのです。
そのため、仮に買付証明を
・購入希望の中古物件情報:物件価格5,000万円
・契約条件:物件価格4,500万円
という内容で発行すれば、「500万円の値引きが可能でしたら、この物件の売買契約を結ぶ意思があります」と、売り主に伝えたことになるのです。
ですから、値引き交渉を行う場合は、「④-3、中古物件の購入の意志を伝え、買付証明を発行する」のときがベストといえるのです。
気持ちが変わった場合も伝えるタイミングは重要!
中古物件を500万円ほどの値引き交渉をする場合、それを伝えるタイミングが重要とお伝えし、それは買付証明を発行するときとご説明しました。
買付証明を発行する際には、申込金(3~10万円ほど)を渡すことが一般的です。
これらを渡した後、買付証明の写しと預かり証を受け取ることになるでしょう。
ですが、買付証明を発行した後に、購入する気持ちが変わるということも十分にあり得ます。
先ほどお話ししたように、「買付証明を発行する」の後には、「売り主の意思確認または決定を待ち、合意を得る」、「中古物件を契約する」という流れがあります。
この間で、気持ちが変わる可能性がないとはいえませんよね。
もし、買付証明を発行した後で気持ちが変わった場合、その意思を伝えるタイミングも重要となります。
意思を伝えるタイミングは、契約を結ぶ前か後かで、その後の対応が大きく変わります。
契約を結ぶ前であれば、買付証明と一緒に渡した申込金が返金されるだけで済みます。
しかし、契約を結んだ後になってしまうと、申込金が返金されるところまでは同じですが、契約内容に従って違約金を支払うことになってしまうのです。
申込金よりも高額になることも考えられるので、気持ちが変わった場合は契約前に必ず伝えるようにしましょう。
交渉なしで500万円値引きされたときは要注意!
中古物件を500万円も値引きしてもらえたら得するに越したことはありませんが、注意しなければいけないこともあります。
それは、特に値引き交渉などをせずに500万円ほど値引きされた場合です。
交渉せずに値下げされる場合は、オーナーが一刻も早く売りたいという強い気持ちがあることもありますが、リスクが潜んでいる可能性もあるのです。
どのようなリスクが潜んでいるかというと、
・対象の物件付近の治安が悪化してきた
・土地の区画整理により、大幅に市に買い取られる未来予想がたつことが前提の中古物件
・今の日照条件が大幅に減少していき、裏や横に高層マンションが建設予定の中古物件
などが挙げられます。
このようなケースであれば、500万円の値引きは簡単に起こり得るようなのです。
ひどい場合は、上記のリスクを特に伝えずに売買契約を締結させることもあります。
契約を結んだ後、市に買い取られることを知ったということも実際に起きているのです。
ですから、交渉なしで500万円ほどの値引きをされた場合は注意するようにし、その地域の情報を集めてから購入を検討するようにしましょう。
中古物件をリノベーション!どのような物件が良い?
最後に、中古物件を購入してリノベーションしようと考えている方に向けて、どのように物件を選べば良いかをご紹介しましょう。
リノベーションのメリットといえば、新築の注文住宅よりも建築コストを下げられることです。
建築コストをかけずにリノベーションをするには、築年数が大きく関わってきます。
古すぎてしまうと、住宅の基礎や土台、構造躯体に傷みがあったり、今の耐震基準に適していなかったりすることが考えられます。
その場合、これらを補強するのに高額な費用がかかることも考えられ、新築と変わらないくらいの金額になることもあるでしょう。
そのため、新築から15~20年ほどの中古物件を選ぶことをおすすめします。
このくらいの築年数であれば、建物の価値が大きく下がり、価格が安定してくるのです。
特に築年数20年以上であれば、土地代だけで手に入れることもできるでしょう。
また、住宅の構造もポイントになります。
なぜなら、自分が希望する間取りに構造によってはできないこともあるからです。
ですから、中古物件を購入する前にはあらかじめ、リノベーション会社に希望の間取りなどを相談し、どのような構造の住宅であれば可能なのかを確認しておきましょう。
そして、購入した中古物件が500万円ほど値引きされた場合には、これをリノベーションの費用にあててみてはいかがでしょうか。
値引きに成功したらリノベーション費用にあてよう!
マイホームの検討をされている場合、中古物件を購入してリノベーションしようと考えている方も多いです。
中古物件もタイミングに狙いをさだめれば、500万円ほど値引きしてくれることもあります。
ベストなタイミングを見計らって、値引き交渉の成功につなげてみましょう。
そして、そこで値引きされた金額をリノベーションの費用にあててみてはいかがでしょう。