アパート入居時の電気・ガス・水道の手続きはどう進める?

引っ越しで、新たなアパートに入居するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アパートに入居してまず行うのは、荷ほどきなどといったことになるでしょう。

また、ここで忘れてはならないのが電気・ガス・水道の使用開始手続きです。

この手続きはどのようにして行っていけば良いのでしょうか。

アパートに入居する日が決まった!電気などの手続きは?

電気・ガス・水道などは、アパートに入居する日取りが決まったら、それぞれ手続きを行っていかなくてはなりません。

まず行わなければならないのが、「引っ越し前(現住所)の電気の利用停止手続き」、続いて「新居の電気利用開始手続き」です。

なお、アパートなどに引っ越しを初めて行う方は、「電気利用開始手続き」のみとなります。

2016年から電力自由化となり、電力会社の数が多くなりましたが、今回は東京電力の利用開始手続きに関して、ご説明していきます。

東京電力の利用開始手続きの方法は3つあります。

1つは、電話で行う方法です。

カスタマーセンターに祝祭日以外の日に電話をしましょう。

電話をするタイミングとしては、アパートに入居する1週間~3日ほど前にしておくと後々の生活がスムーズになります。

もう1つの方法は、インターネットで行う方法です。

インターネットでの手続き場合、2営業日前までに手続きをする必要があります。

最後にFAXを使った方法です。

これは、東京電力のホームページから申込書を印刷し、必要事項を記入してFAXをするという方法になります。

これらの手続きで利用開始をしたら、アパートのブレーカーを入れて完了になります。

アパートに入居する日が決まった!電気以外の手続き①ガス

アパートに入居すると、電気のほかにガスの手続きも必要になります。

ただ、ガスの場合は、「都市ガス」「プロパンガス」と2種類があります。

まずは、ガス会社の確認をしておきましょう。

賃貸借契約書などで、どこのガス会社なのか確認することができます。

ちなみに、都市ガスを使用する場合には、ガスの開栓の立会いは不要であることが多いです。

では、ガスの開栓までの一般的な手続きの流れについて見ていきましょう。

手続きは電話・インターネットで行うことができます。

まず、電話やインターネットで、ガスの開栓の予約をします。

なお、予約をするには以下のようなことが必要になりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

・郵便番号
・アパートの住所
・契約者名
・連絡先
・開栓の立会いをする人の名前
・備え付けるガス機器があるかの確認

立会い当日は、必要な作業をガス会社の担当者が行ってくれるので、その作業を見守ります。

また、一般的に、作業は15~30分ほどで終わります。

この手続きは、アパートに入居する3日前までには済ませるようにしましょう。

アパートに入居する日が決まった!電気以外の手続き②水道

電気、ガスと手続きが済んだら、水道の手続きもしなくてはなりません。

水道の使用開始の手続きは、アパートに入居する1週間~3日前までには済ませておくようにしましょう。

なお、水道の使用開始にも、基本的に立会いは不要となります。

水道のメーターボックスの内部の水止め栓を左に回すことで、開栓することができます。

これで水道を使うことができるようになります。

アパートの部屋で水が使えることが確認できたら、水止め栓についている「水道使用開始申込書」というハガキに必要事項を記入し郵送してください。

また、インターネットでもこの申し込みを行うことができます。

ちなみに、手続きに必要になるのは、以下のようなものになります。

・契約者の名前
・引っ越し前の住所
・アパートの住所
・引っ越しを行う日
・お客様番号

アパートに入居と同時に電力会社を変更したい!そんなことは可能?

2016年から電力自由化になったことから、電力会社を自由に決められるようになりました。

アパートに入居したことをきっかけに、電力会社の変更を考えている方もいらっしゃるかもしれません。

ここで気になるのが「アパートでも、電力会社の変更はできるのか」ということです。

基本的には自由に電力会社を変更することができます。

大家さんや管理会社の許可なども必要ありません。

というのも、電力会社が変わっても、既存の電線を伝って電気が流れてくるので、特に工事も必要ないのです。

ただ、電力会社を変更するとなると、「スマートメーター」と呼ばれるメーターへの変更が必要になります。

メーターの変更は大家さんや管理会社に連絡する必要があるように思えますが、メーター自体は電力会社の所有物のため、連絡は不要です。

また、退去時にメーターの原状回復の必要もありません。

このように、基本的には自由に電力会社を変更することができるものの、例外として変更ができない場合というのもあります。

入居時に電力会社の変更ができない場合

アパートに入居した際に、電力会社を変更することは基本的に可能と述べましたが、それができない場合というのもあります。

電力会社の変更ができない場合についてご説明しましょう。

・一括受電契約になっている

マンションなどの住宅ではこのようなこともあります。

この場合、マンション1つまるごと同じ電力会社との契約で電気を使っていることになります。

このような一括受電での契約をしていると、一部の家庭のみが違う電力会社に変更するということは不可能になります。

ちなみに、「これから新たに電力会社と一括受電の契約を行う」という場合には、その建物に住んでいる家庭すべての賛同が必要になります。

もし、一戸でも反対があれば、一括受電の導入はできません。

ただ、戸別契約よりも料金が安い場合もあるため、どちらが良いとはいえないところです。

・大家さんが一括徴収している

事例としては少ないですが、アパートなどの賃貸住宅の大家さんが、電気料金を一括して徴収していることがあります。

この場合も、好きな電力会社に変更するのは不可能です。

アパートの入居時に電力会社の変更を強要されることがある?

電力の自由化に伴い、アパートに入居した際に、指定された電力会社へ変更することを強要される事例があります。

これには従わなければならないのでしょうか。

電力自由化となってから、電力事業を管轄している経済産業省によると、法律上ではこの指示に従う必要はないとされています。

しかし、アパートなどの賃貸住宅との契約時に、契約条件をよく確認するように勧めています。

例えば、アパートの契約時に、特定の電力会社と契約するよう条件が出ているとしましょう。

このような場合には、電力会社を変更し、そこから電気を使う必要があります。

契約時に特定の電力会社に変更することが条件とされている場合には、それに従わなければなりませんが、そのような記載がない場合には、基本的に従う必要はありません。

契約の際には、条件をよく確認しておく必要があるでしょう。

入居時には手続きを忘れずに

アパートなどの賃貸住宅に入居した際には、荷物のことで頭が一杯になってしまうこともあるでしょう。

そのため、電気・ガス・水道の手続きは引越し前に行なっておくと良いでしょう。

それらは、生活する上で大切なライフラインです。

いざ入居する際に使えないということのないように、早めに手続きをしておくことが大切です。

また、アパートの契約書類はよく確認しておくことをおすすめします。