宅建試験の勉強をしている人にとって大きな壁となるのが、都市計画法などの法令上の制限ですよね。
一度覚えてしまえば簡単なのですが、専門的な用語が多く覚えるのが難しいので、身近なイメージで理解しポイントをしっかりと押さえていくことが攻略への近道です。
都市計画法では覚え方が重要となりますので、丸暗記ではなく丁寧に学習していきましょう!
宅建試験で都市計画法は重要!
宅建試験は民法、法令上の制限、税、宅建業法、免除科目で構成されていますが、受験生の多くが法令上の制限でつまづいてしまいます。
丸暗記のような覚え方で勉強しても、言葉の意味が分かりづらくなかなか覚えられないですよね。
そんな法令上の制限の分野で最も重要となるのは、都市計画法です。
これは、都市計画法が宅建試験で出題される法令上の制限の中で基礎となる部分だからです。
しかも都市計画法は、近年の宅建試験で毎年二問は出されるので、しっかりと勉強していけば得点源となります。
覚え方が分からないからとひたすら暗記するような勉強方法では、都市計画法はかえって攻略しづらくなるので丁寧に学習していきましょう。
都市計画法を理解できれば、その他の法令も理解しやすくなります。
覚え方や勉強方法さえ間違えなければ、都市計画法は宅建試験の直前期でも点数が取れるところです。
宅建での都市計画法の出題範囲は?
都市計画法と一口に言っても、出題範囲は広く覚えることがたくさんあるため、しっかり理解しないと頭の中が混乱してしまい、苦手意識が増していまいます。
ですが、宅建試験では満点を取る必要がないため、全てを覚えようとする必要はありません。
全体的な流れを把握し、必要部分をしっかりと勉強するという覚え方が効率がいいですね。
過去問などを解いていくと分かりますが、都市計画法では都市計画の内容と開発許可に関しては、近年毎年ほぼ確実に出題されています。
範囲が広く覚えることも多い都市計画法ですが、宅建では用語の意味や定義、基本的な数字などが問われるので、まずは基本的なことから整理した覚え方を実践していきましょう。
そのためにも、「都市計画法は土地を効果的に使い、住みやすい都市を作っていくための法律である」と全体的なイメージを掴んでいくことが重要となります。
都市計画法の覚え方のコツは用語のイメージをもつこと
宅建で都市計画法を難しく感じてしまうのは、聞き慣れない用語が多いからです。
都市計画法を攻略するためにも、まずは用語の意味や定義をしっかりと理解し、イメージできるようにしましょう。
宅建試験の中でも用途地域に苦戦する人は多いので、こちらでご紹介します。
・都市計画区域
都市計画を実施する場所のことです。
都道府県知事が指定するが、二つ以上の都道府県にまたがる時は国土交通大臣が指定します。
・区域区分
市街化区域や市街化調整区域、区域区分を定めない日線引き区域のことです。
・都市施設
道路や公園、水道、学校、図書館など人が暮らしていく上で欠かせない施設などです。
・用途地域
どんな建物が建てられるかを規制した12種類のものです。
12種類の用途地域のうち、大まかに低層住居専用地域・中高層住居専用地域・住居地域・商業地域・工業地域の5つと区切って覚えていくと分かりやすいかと思います。
また、漠然と覚えていこうとすると混乱してしまうので、整理し情報を繋げていくことが覚え方のコツとなります。
都市計画法の流れを確認しよう!
都市計画法を理解するためには、都市計画法の流れを知っておく必要があります。
1.都市計画区域の決定
2.都市計画の決定
3.都市計画の制限
4.都市計画事業
どのテキストにもこのような流れが書かれてあるかと思いますが、正直同じような用語ばかりで分かりづらいでしょう。
そんな時には、自らイメージし言い換える覚え方の方が、頭に入りやすくなります。
例えば
1.都市計画の場所を決める
2.都市計画の内容を決める
3.勝手に工事されないように制限を決める
4.道路などの都市施設を設置する
というように、具体的に中身を確認していくといいでしょう。
この流れと一緒に、別の情報を関連づけていく覚え方を実践することで、より都市計画法の理解は深まります。
宅建試験の都市計画法の出題範囲は広いので、全体的なイメージから、細かいところはキーワードを覚えるようにすると勉強も楽になります。
1の都市計画の場所を決める時の許可権者は、都道府県知事か国土交通大臣です。
国土交通大臣の場合、関係都府県の意見を聞くだけで済むのに対して、都道府県知事の場合は関係市町村、都道府県都市計画審議会の意見を聞く必要があります。
さらに、国土交通大臣に協議し同意を得なければなりません。
このように比較し関連づけていく覚え方だと忘れてしまうことが少なくなりオススメです。
都市計画法の覚え方のコツは?
都市計画法の全体的な流れやイメージがつかめたら、あとは細かいところを覚えていきます。
宅建試験での都市計画法の出題傾向として、基本的なことが問われることが多いです。
そのため、過去問を繰り返し解きながら、宅建試験でよく出る問題の傾向を覚えていく覚え方が、合格するための近道だと言えるでしょう。
最初は全然わからなくても、過去問を繰り返していくうちに覚えるべき部分やひっかけポイントなどが分かってきます。
宅建の過去問10年分を見ても、法令上の制限の中で出題が多いのは、都市計画法の開発許可についてです。
開発許可についての覚え方としては、まず許可が不要な場合の開発許可を押さえておくようにしましょう。
また、開発行為に当たらない行為にはそもそも許可はいらないので、開発行為がどんな行為を指すのかということはしっかりと理解しておく必要があります。
宅建試験合格のための都市計画法の覚え方として、効率が悪い問題は捨ててしまうというのもテクニックの一つです。
宅建では満点を取る必要がないので、どうしても覚えられないものは諦めて他の項目を覚える時間に使った方がいい場合もあります。
ゴロ合わせを使った覚え方も宅建では有効!
「鳴くようぐいす平安京」「いい国作ろう鎌倉幕府」など、ゴロ合わせで覚えた知識は、大人になっても意外と頭に残っているものです。
このように、ゴロ合わせで覚える覚え方は、宅建試験でも有効な手段となります。
書店に行けば、宅建のゴロ合わせの本も売っています。
特に、都市計画法の開発許可には例外が多いので、ゴロ合わせで覚えれば試験本番で忘れてしまうことを防げるでしょう。
【用途地域で全地域建設可能な建築物を覚える時】
終電(宗教、電話ボックス)走る(派出所)先進(銭湯、診療所)保育(保育所)
【開発区域内で工事完了、広告前における建築物の規制の例外】
こま(広告前)貸せっ(仮設建築物)!と師匠(支障なし)動揺しない(同意しないものが建築する建築物)
これは都市計画法に関するゴロ合わせの一例ですが、簡単な話覚えられれば何でもいいので自分で分かりやすいようにゴロ合わせを作ってみるのもいいでしょう。
都市計画法の覚え方を工夫することは宅建合格への近道!
宅建試験合格のためには、都市計画法などの法令上の制限は避けては通れません。
「都市計画法は捨てる!」と言う受験生も多いのですが、近年の宅建試験では毎年2問ずつ出題されているので捨てるのはもったいないと思います。
特に都市計画法は他の法令の基礎ともなりますし、覚え方次第では楽に理解することが可能な項目です。
過去問をうまく使いながら丸暗記のような覚え方ではなく丁寧に学習していってみてくださいね。