新築する際、窓にシャッターを取り付ける予定の方もいらっしゃるでしょう。
シャッターは台風などの自然災害から窓ガラスを守るだけでなく、泥棒などの防犯対策でも活躍しますよね。
今回ご紹介するブラインドシャッターは、窓シャッターでありながら同時にブラインドの役目も果たすというのです。
どのような特徴があるのか、当記事でご紹介していきましょう。
ブラインドシャッターとは?
窓シャッターは、窓の保護・断熱・防音・防犯など、私たちの生活を快適にしてくれるたくさんのメリットがありますよね。
では、今回ご紹介するブラインドシャッターとは、どのような特長を持つシャッターなのでしょうか。
ブラインドシャッターとは、その名の通り「外付けの窓シャッターにブラインドの機能をプラスしたもの」になります。
ブラインドが外についているため、部屋にカーテンをする必要がありません。
夏の強い日差しも、シャッターによってシャットアウトすることができます。
窓を開けた状態でブラインドの角度を調節すれば、外にいる人の目を気にすることなく日差しや風を部屋に取り込むことができます。
そして、常時シャッターが閉まっている状態となりますので、外部から人が侵入することもできません。
これは良い防犯対策になりますね。
電動タイプのため、ボタンで操作することが可能です。
また、室内のブラインドよりも太陽熱のカットに長けており、効率が良いとされています。
具体的には、室内ブラインドが太陽熱約50%カットに対し、ブラインドシャッターは約80%カットと言われます。
そのため、暖かい時期は大活躍するシャッターと言えるでしょう。
ブラインドシャッターはどんな人におすすめなの?
ブラインドと窓シャッター、両方の特徴を持つブラインドシャッターですが、どんな人に特におすすめなのでしょうか。
それは以下でご説明します。
●住宅街で家の前の人通りが多いお宅
家の前を散歩やジョギングなどする人が多ければ、部屋にいて視線を感じることはゼロではないでしょう。
しかし、暖かい時期は窓を開けて部屋に風を取り込みたいものです。
ブラインドシャッターなら人の高さに合わせて目隠しすることが可能です。
また、防音効果があるので、家の外で子供が騒いでいても部屋に届きづらくなります。
●夫婦で共働きの家庭
夫婦共働きの家庭は朝の時間は目まぐるしく、余計な時間は取りたくないですよね。
朝起きて、窓を開けてシャッターを開け、用意を済ませたら出かける前にまた窓を閉めてシャッターを閉める…これを毎朝するのは大変です。
それにシャッターは1か所ではない場合も多いでしょう。
電動ブラインドシャッターであればボタン1つですべての作業をしてくれるので、大変効率的なのです。
窓にブラインドシャッターを付けよう!メリット編
ブラインドシャッターを窓に設置すると、私たちの生活にはさまざまなメリットが生まれます。
どんなメリットがあるのか、ここでご紹介していきましょう。
●窓を開けたままにできる
ブラインドシャッターの1番のメリットは、窓を開けたままでいても防犯上問題がほとんどないということでしょう。
窓を開けていてもシャッターは閉まっている状態なので、風を通すことが可能です。
夜間、就寝中にエアコンを使いたくない場合や、寝室が1階の場合でも気にすることなく窓を開けて過ごせるでしょう。
●目隠ししながら採光が可能
上記でもお話しましたが、角度を調節すれば外からの視線を目隠ししながら、日差しだけを部屋に取り込むことが可能です。
そのためカーテンが不要で、部屋をスッキリと見せることができます。
●断熱・遮熱効果がある
シャッターが常に閉まっているような状態なので、断熱効果・遮熱効果が期待できます。
それによって、冷暖房効率があがり、省エネ効果で電気代の節約へと繋がるでしょう。
窓にブラインドシャッターを付けよう!デメリット編
上記では窓にブラインドシャッターを付けたことによるメリットをご紹介させていただきました。
では、逆にデメリットはあるのでしょうか。
以下でまとめてご紹介していきましょう。
●窓の形式を選んでしまう
ブラインドシャッターは基本的に引き違いの窓にしか付けられません。
日本の窓は引き違い窓が多いので、ほとんどのお宅は問題ないでしょうが、海外の窓を輸入して取り付ける人もいらっしゃるでしょう。
例えば、北欧などの窓は「外開き」の窓が多いのです。
そのタイプの窓にはブラインドシャッターは取り付けられませんので、事前によく確認するようにしましょう。
●価格が高い
当然ですが、通常の窓シャッターと違い多機能となりますので、価格も高くなります。
電動タイプのブラインドシャッターは、通常の窓シャッターの倍以上の価格となる場合が多いです。
●故障が多い
海外メーカーのブラインドシャッターは故障が多く、防犯面でも期待できないものが多いです。
空き巣などにルーバーの羽を破壊されてしまう可能性もあります。
そのため、ブラインドシャッターを検討している方は、日本メーカーのものを購入しましょう。
窓に付けるブラインドシャッター!修理費やコストはどうなの?
先ほどデメリットの1つにブラインドシャッターは価格が高いとお話しましたが、実際に取り付けた際にかかるコストなどはどうなのでしょうか。
ここでくわしくご紹介していきます。
電動ブラインドシャッターは高性能のため、通常の窓シャッターと比べて費用はもちろん高くなります。
それに伴い、故障した場合の修理費も高額になると考えられます。
また、現在通常のシャッターをお使いの場合は、ブラインドシャッターに変更することが可能です。
電動化にかかる工事費は200,000円ほどが平均で、ブラインドシャッターの種類によってはそれ以上かかることが考えられます。
そのコストを決めるポイントは、ブラインドシャッターの素材や大きさなどです。
例えば、アルミ素材で頑丈なタイプのブラインドシャッターは取り付けも修理費も高くなる場合が多いです。
依頼する業者によって金額はかなり異なりますので、まずは見積もりをお願いしてから契約を結びましょう。
そして、故障するとまた費用が掛かります。
そのため異常がないか、日常的に点検をすることが大事になります。
一般にシャッターの耐用年数は比較的長いですが、年に1、2回だけでも点検を行えば、シャッターの不具合に事前に気づくことができるでしょう。
ブラインドシャッターの代わりに!オーニングとは?
よく、窓を遮光するための手段としてブラインドシャッターかオーニングか、どちらかで迷っている、という声を耳にします。
オーニングとはどんなものなのでしょうか。
オーニングとは直訳すると「日よけ」という意味を指し、窓の外側に設置する大きな傘のような日よけになります。
これにはデザインやカラーが豊富です。
また、手動タイプ・電動タイプがあるのでそれぞれの家庭のニーズに合ったタイプを選べます。
さらに、通常の窓シャッターと併用して使うことができるのです。
ブラインドシャッターだと費用がかかりますが、通常シャッターと手動のオーニングを組み合わせて使っても、コストが抑えられるため良いでしょう。
オーニングは窓を遮光するので冷暖房効率が上がり、夏場のエアコンの稼働率は33%まで下げることが可能です。
しかし、冬は日差しが部屋に届かなくなってしまうので取り外す必要があります。
台風の際も故障しないように取り外さなければならないので、手間になります。
なお、電動タイプなど、収納可能なものは取り外す必要がありません。
ブラインドシャッターとオーニングに共通することは、「夏場に活躍する機会が多い」ということでしょう。
窓に便利なブラインドシャッターを付けよう
ブラインドシャッターにはたくさんのメリットがあります。
目隠しでプライバシー保護をしながら採光を行い、それと同時に窓を開けておくことも可能です。
また、カーテンが必要ないため、その洗濯の手間がなく、掃除をする際に邪魔にもなりません。
考え方によっては、カーテン購入の費用をブラインドシャッターへ回すこともできますね。
価格が高いというデメリットもありますが、それを上回るメリットがあるため、おすすめのシャッターになります。