日本の住宅の窓は、引き違いタイプの窓が一般的ですよね。
しかし、窓には実にたくさんの種類があり、その開け方もさまざまなのです。
ここではいろいろな種類の窓についてお話ししていきます。
ハンドルやレバーで開閉する窓など、おすすめの窓もご紹介していきますので、窓の知識を高めましょう。
開け方が簡単!スライド式の窓①
まずは基本的な、スライドさせる開け方の窓からご紹介していきましょう。
スライド式とは昔から日本の住宅では一般的である、引き違い窓のことを指します。
引き違いの窓にもたくさんの種類があるのですが、以下でご紹介していきましょう。
●引き違い窓
さまざまな部屋に取り付けが可能な、ベーシックな横引きタイプの窓です。
サイズが大変豊富で、小窓サイズからバルコニーに面した大きな掃き出し窓まで対応しています。
開き具合で風通しが調節でき、開閉しやすくなるハンドルの取り付けも可能です。
また、バリアフリーにも対応できます。
●片引き窓
左右どちらかが固定された窓で、もう片方をスライドさせる開け方になります。
引き違い窓と異なり、真ん中にサッシフレームが存在しないため、景色を楽しむ窓として庭やバルコニーに取り入れるお宅も多くあります。
こちらもバリアフリーに対応しています。
開け方が簡単!スライド式の窓②
続いても、スライドさせる開け方の窓をご紹介していきましょう。
●両袖片引き窓
窓の真ん中部分が固定されていて、両サイドをスライドさせるタイプの開け方になります。
こちらの窓も真ん中にサッシフレームがないため、外の景色を邪魔しません。
●引込み窓
両サイドの窓を開けた際に、障子を収納して使用するタイプの窓になります。
見た目がお洒落なので、庭やバルコニーの窓として使用しても良いでしょう。
ガラスがしめる面積がかなり大きいので開放感があります。
●片上げ下げ窓
縦型の窓で、下側を上にスライドさせて開ける窓になります。
ハンドルのような部分を持ち、自分の好きな位置まで開けて固定することができます。
これはアメリカなどでは一般的なタイプの窓なため、洋風な住宅に良くマッチするでしょう。
また、窓ガラスの掃除が室内から行えるという、嬉しいメリットがあります。
●折りたたみ窓
掃き出しの大きな窓ですが、蛇腹状に折りたたんで窓を全開放できるタイプになります。
リビングとバルコニーを一体化して使用したいお宅におすすめの窓になります。
ハンドルやレバーで開ける窓①
ここからはハンドルやレバーで開けるタイプの窓をご紹介していきましょう。
あまり馴染みのない窓もご紹介していきますので、窓の知識を深めていきましょう。
●すべり出し窓
横方向を回転軸に、下部を外側に開ける窓になります。
このとき、上部が可動して窓がすべり出すように開きます。
操作ハンドルは、押す・引くで開閉する「カムラッチハンドル」か、「オペレーターハンドル」の2種類から選べます。
なお、オペレーターハンドルについては後程くわしくご説明します。
開けたときサッシがひさしのような形になるので、小雨程度ならば窓を開けて換気することも可能です。
ちなみに、回転軸が縦方向の、たてすべり出し窓というものもあります。
●オーニング窓
上記のすべり出し窓が、2~4枚縦に連なった縦長の窓になります。
開け方ですが、オーニング窓の場合だと窓は複数枚存在しますが、1つのハンドルで同時に開閉することが可能です。
オーニング窓を部屋の高い部分に設置した場合は、オプションの電動ユニットで開閉することができ、便利です。
●突き出し窓
窓の上部が軸となり、下部を外側へ押して開く開け方になります。
上記のすべり出し窓と同じような感じですが、すべり出し窓とは違い、上部は可動せず固定されています。
外の景色を絵画のように楽しむことができるので、「ピクチャーウインドウ」とも呼ばれています。
また、これも開けるとひさしのようになります。
ハンドルやレバーで開ける窓②
続いても、ハンドルやレバーで開けるタイプの窓をご紹介していきます。
●ガラスルーバー窓
細長いガラス板が、ブラインドのように並べて配置されたタイプの窓になります。
ハンドルを回すとガラス板の角度が変わるので、調節して開閉させます。
外からの視線をシャットアウトできるので、プライバシー保護することが可能です。
ダブルガラスを採用して、密閉性を高めているものもあります。
●ツーアクション窓
縦型の窓で、内開きと内倒しの開け方がハンドル1つでできます。
内開きの際は開口が大きいので、掃除のしやすいメリットがあります。
断熱性・気密性に長けているので寒冷地にお住まいの方へおすすめの窓になります。
●内倒し窓・外倒し窓
窓の下部が軸となり、上部をへ押して開く開け方になります。
前項でご紹介した突き出し窓とは逆の開け方になります。
開閉の際に下部が軸になるので、窓からの落下防止に繋がります。
部屋の高い部分に設置した場合、フック棒やワイヤーなどで開閉することになります。
ほかにも色々!特徴的な窓をご紹介!
前項ではハンドルやレバーで開閉する窓をご紹介させて頂きました。
ここでは、少し特徴的な窓と、その開け方をご紹介していきます。
お洒落な窓や機能性を重視した窓になります。
●出窓
出窓はよく見かけるお洒落な窓の1つですよね。
外壁から突き出す形で飛び出た窓になります。
「台形」「角形」「弓型」など形状が選べ、部屋の中が広く見えるというメリットがあります。
窓に本やインテリアアイテムを飾ったりと、スペースを有効に使えるでしょう。
●天窓
屋根に設置する窓になります。
日当たりの悪い土地でも、うまく天窓を活用すれば採光で悩むこともなくなるでしょう。
しかし、夏場はエアコンが効きづらくなることも考えられますので、取り付ける前に十分検討しましょう。
●FIX窓
FIX窓は開閉できない窓になります。
「はめ殺し窓」とも呼ばれ、主に採光や眺望のために設置するお宅が多くなっています。
四角だけでなく円形タイプを選べば住宅のアクセントとなるでしょう。
また、和室の足元に採光用として、横長のFIX窓を設置するのもお洒落で良いでしょう。
●スリット窓
主に室内の明り取りに使用されます。
さまざまな大きさや形から、自分好みのものを選べるようになっています。
人が出入りできない窓なので、防犯対策になるでしょう。
YKKAPのオペレーターハンドルは開け方が簡単!
ここでは、安全な窓の開け方ができるYKKAPの「オペレーターハンドル」をご紹介していきます。
オペレーターハンドルとは、室内側から窓を開ける際、ハンドル部分をまわして回転させながら窓を開閉するものです。
窓を開ける際、外に体を押し出さないので、子供でも安全に窓の開閉が行えます。
実際の開け方ですが、手前にハンドルを起こしてから、ハンドルを回転させるだけで窓を開けることができます。
ハンドルは折りたたむことができるので、体などをぶつける心配はありません。
そして、オペレーターハンドルが採用されている窓の種類はいかのようになります。
・APW330
・APW330(防火窓)
・APW310
・エピソード
・エピソードNEO
・フレミング
・防火窓Gシリーズ
オペレーターハンドルの窓を取り付けると、さまざまメリットが考えられます。
まずは、虫が侵入しづらいという点です。
網戸が固定された状態で、ハンドル操作により窓が開くので、通風の際も防虫性に期待が持てます。
また、ブラインドやカーテンの邪魔をしないという点もメリットとしてあげられます。
ハンドル部分にブラインドやカーテンが当たると、浮いてしまって隙間ができる原因となります。
しかし、ハンドルが折りたためれば、当然当たらないので隙間から光が漏れる心配もありませんね。
窓にはさまざまな種類がある!自分好みの窓を見つけよう
一口に窓と言ってもたくさんの種類があります。
寒冷地でも耐えうる機能性を重視した窓から、採光のためだけに作られた開閉しない窓まで、さまざまです。
また、四角が常識だった窓も、デザイン性を重視した丸型の窓も今は選べるようになっています。
住宅のアクセントとして窓を取り入れるのは、今まであまり考えられなかったことでしょう。
新築を検討中の方は、ぜひ自分好みの窓を見つけて、取り入れてみてくださいね。