サイディングをビス固定でサイディング外壁を補修

外壁材には、モルタルやサイディング・alc板などいろいろな素材があります。

ところで、皆さんは外壁を点検したことがありますか?

予期しない外力や使用状況によって発生した、サイディング板のひび割れや欠け・剥離などの損傷や、外装・シーリングの劣化・サイディングの反りによるビス固定部分の剥がれなどの症状が見られたら要注意です。

このような状態を放置していると、サイディング外壁の耐久性や防水性などの性能が著しく低下すると同時に資産価値も低下することにもなります。

サイディングの素材と損傷の種類

サイディングの外壁は、年単位の業者による点検とは別に、日常的にチェックすることが重要で、異常があれば直ぐに対処することが大切です。

ところで、サイディングの施工方法の主流はビス固定が多いですが、サイディングの素材には大きく分けて3種類あります。

1つ目は窯業系サイディングで、現在、最も多く採用されている素材です。

これは、セメント質材料・繊維質材料・混和剤・水によって成型されています。

2つ目は金属系サイディングで、名前の通り金属でできており、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金、ステンレス鋼板などの金属板と、断熱材によって作られている外壁材です。

3つ目は木質系サイディングで、材料には天然木を使用し、表面に塗装を行う場合と無垢材のまま利用する場合とがあります。

サイディング外壁の損傷ですが、シーリング部分のひび割れや剥離などが現れると打ち直しなどの補修が必要となります。

塗装面では、チョーキング現象が現れます。

この現象が現れると塗膜が劣化していますので、保護効果がなくなり塗り替えが必要となります。

地震や台風など自然災害の後には、亀裂(クラック)や破損がないか注意深く点検してください。

地震などで生じた目立つ破損に関しては、必ず専門業者(工務店・リフォーム会社など)に相談しましょう。

部分的に張り替えが必要となる場合もありますので、相談するのがお勧めです。

サイディングのビス固定以外の補修方法

サイディングの補修は、業者(工務店・リフォーム業者など)に依頼するのが一般的ですが、最近ではDIYでする方が増えています。

そのため、ビス固定やシール打ちなどDIYで補修する行う方法をご紹介します。

まず、「チョーキング現象」による塗膜の劣化ですが、補修方法としては現在付いている塗装を剥がして新しい塗装をする以外に方法はありません。

高圧洗浄機で、きれいに塗膜と汚れを落として下地処理を行います。

下地処理剤としてシーラーを最初に塗ってから、下塗り・中塗り・仕上げという順序になります。

DIYしたいという方は、ホームセンターや通販で販売されている、現在の塗装を剥がさずにそのまま上から塗装できる塗料を使うと良いでしょう。

塗装方法は、ローラー塗りを使うと均一に綺麗に塗れますので試してください。

「カビやコケ」の場合、早くきれいにすることができるのが高圧洗浄機です。

しかし、しつこいカビやコケの場合は、洗剤とブラシを使ってある程度取らないと高圧洗浄機でも取れない場合がありますので、注意して下さい。

先ほどもお伝えしましたが、亀裂や破損の場合はご自身で行えないものが多くありますので、専門業者(工務店・リフォーム会社など)にご相談ください。

サイディング外壁が反った場合、ビス固定で補修できるか

サイディングが反ってしまったら、気になりますよね。

そこから雨水が侵入して雨漏りにでもなれば、大掛かりな補修が必要になり、費用も時間も掛かってしまうので、「どうにか安く収めたい」というのは誰もが思うことです。

しかし、そんな悩みもホームセンターなどで売っているビスによるビス固定で解決することができます。

サイディングボードの厚みですが、現在は14mm以上の厚みがあるものを使わなければいけないので、25mm~30mmのビスを用意してください。

これは、サイディングボードに反りが見られるのは12mmのサイディングを使っている場合が多いためです。

25mm~30mmの厚みのあるビスならあまり反らずに使えるので、こちらを使いましょう。

この時、ビスを打つ場所を間違えると、サイディングを割ってしまったり欠けさせることになりますので、あまり端にビスを打たないようにするのがコツです。

サイディングをビス固定を使って補修

極端に長手方向に湾曲しているサイディングは張り替えになりますが、少しくらいの反りであればビス留めで補修することができます。

補修方法ですが、まずは目地シールをきれいに撤去して、サイディングにかかっている力を開放してあげます。

次に、反りがどこから始まっているか、手で叩きながら探していきます。

反りかえりの始まっている部分を見つけ、ビスに遊びがあるようであればビスを使って留め直します。

しかし、ビスに遊びがない場合はサイディング自体が変形している可能性があり、ビス留めでは補修することができませんので、専門の業者(工務店・リフォーム会社など)に相談してください。

1ヶ所のサイディングの反りに対して、2~3本のビスで補修することができます。

ビスで補修し終わった後は、補修したビスの頭を外壁の色と似た色でタッチアップ(先の細い筆などで補修)すれば完了です。

このように、正しい手順で補修することにより真っすぐに戻すことができます。

ただし、「目立つのが嫌だ」と思ってビスをあまり端に打つと、サイディングが割れてしまうことがありますのでご注意ください。

サイディングをビス固定した後の塗装材の種類と性能

サイディングをビス固定した後、どうしてもビス固定した部分が目立ってしまい、塗装をしなくてはいけない場合が多く出てきますので、塗料についても少しご説明します。

以前はウレタン系塗料が主流でしたが、最近ではシリコン系・ラジカル制御形・フッ素系・光触媒系・無機系がよく使われるようになりました。

ウレタン系塗料は価格も手ごろで扱いやすい塗料なのですが、対応年数が8年~10年と短く、大体5年~7年周期で塗り替えを行わなくてはいけません。

しかし、DIYで作業を行う場合はウレタン系塗料がおすすめで、こまめに塗り替えを行われる方はウレタン系塗料で十分だと言えます。

その他の塗料は対応年数も長く性能も良いのですが、DIYで行うには不向きで、専門の業者(工務店・リフォーム会社・塗装業者など)に依頼しなくてはいけませんので、注意してください。

塗料の色は好みで決めて良いのですが、できれば既存の色合いを選ぶのがベストだと言えます。

周囲の環境や外見にあった色を選ぶのが基本となっています。

サイディングの反りはDIYでビス固定できる

サイディングの反りはサイディングの素材によっておこることが多くあり、一番反りが見られるのが木質系サイディングで、素材が無垢材ですので反りや歪みなどの症状が出やすい素材なのです。

軽微なサイディングの反りの場合、正しい手順でビス固定などの作業を行うことでDIYでも十分対応することができます。

しかし、大きな反りの場合はDIYでは対応することができませんので、専門業者(工務店・リフォーム業者など)に相談することをお勧めします。

塗装がある場合は、塗料の特徴をよく理解してから行ってください。

遮熱性能や対候性能・耐久性能などに優れたものを選びたい場合も、迷わず専門の業者(工務店・リフォーム業者・塗装業者など)にご相談ください。

サイディングの反りはビス固定で解消しよう!

サイディングの反りですが、軽微なものなら自分で補修することができますが、酷い場合は、必ず専門業者(工務店・リフォーム会社など)にご相談ください。

反りが酷いとビス固定で修復することができないどころか、無理に修復すると割ってしまったり、欠けさせてしまうことになります。

そうなると、張り替えをしなくてはいけないことになるので、やはり専門業者に相談して見てもらうことが住まいを長持ちさせる秘訣です。