窓の構造上、大きな役割を果たしているのがゴムパッキンの存在でしょう。
また、その役割を大いに果たすためにも、日常のお手入れが肝となりますよね。
それに加え、そのお手入れが劣化を遅らせるポイントとなるのをご存知でしょうか。
今回はゴムパッキンに加え、窓にとって重要である窓サッシのお手入れ方法についてもまとめていきます。
ゴムパッキンは窓ガラスと窓サッシにとって重要な役割がある
ゴムパッキンには、主に2つの役割があることをご存知でしょうか。
まず1つ目の役割は、アルミなどで作られている窓サッシと、窓ガラスの間で隙間を埋めて密着させ、固定するということです。
ちなみに、窓サッシおよび窓ガラスは、硬質な素材で作られていますよね。
その2つの硬質な素材で作られた素材同士を密着させるには、お互いの表面を平滑にする必要があります。
それには高精度なものが求められるため、現在の最先端の工業技術であっても容易なことではありません。
それを解消するために、やわらかさのあるゴムパッキンをその間に挟むことにより、窓サッシと窓ガラスの間の隙間をなくし、密着させるのです。
すなわち、ゴムパッキンの存在により窓ガラスは窓サッシと固定され、それにより部屋に風や雨などが入るのを防ぐことができるのです。
そしてもう1つの役割といえば、そのやわらかさを生かした緩衝材としての役割でしょう。
窓といえば開閉の動作を繰り返す部分ですが、風や雨にさらされ、それらにより衝撃を受ける部分でもあります。
特に窓ガラスはもろさもあるため、それらの衝撃を受け続けることにより亀裂や割れの原因にもなります。
そのような状態を防ぐため、ゴムパッキン特有の衝撃を吸収する力が発揮されるのです。
それにより、窓ガラスにその衝撃が直接伝わらず、亀裂や破損はもちろん、騒音などの発生を防ぐ役割も果たしています。
そのため、このゴムパッキンに劣化などがみられた場合には、早急に対処することが求められます。
ゴムパッキンの劣化を防ぐには?日常のお手入れが肝
前項では、窓サッシにあるゴムパッキンには窓を支える重要な役割があることがわかりました。
しかし、年月の経過とともにゴムパッキンの劣化は進んでしまいますよね。
少しでもゴムパッキンの劣化を遅らせるには、日常のお手入れが重要になります。
それにはまず、ゴムパッキンに付着した結露を取り除くことが大切でしょう。
結露を長い間放置することにより、カビが発生し、ゴムパッキンの劣化に繋がることもあります。
また、すでにカビが発生している場合にはそれをしっかりと取り除いてください。
ただし、正しく取り除かないとカビが窓サッシにまで広がってしまうこともありますので注意しましょう。
その際の手順につきましては、後ほどご紹介していきます。
なお、新しいゴムパッキンなど、あまり汚れていない場合は掃き掃除などをしましょう。
日常から掃き掃除を心がけるとゴムパッキンの汚れが蓄積するのを防ぐことができます。
ゴムパッキンのカビ取り方法
前項で述べた通り、窓サッシにあるゴムパッキンにカビが発生している場合は、早急に取り除くことが大切です。
しかし、それにより窓サッシにカビが広がる可能性もあることは先ほど述べた通りです。
また、ゴムパッキンの劣化を防ぐためにも、以下の手順を参考にお手入れを行いましょう。
●用意する道具
・キッチンペーパー
・塩素系漂白剤
・ゴム製手ぶくろ
【窓サッシのゴムパッキンのカビを取り除く方法】
①塩素系漂白剤をキッチンペーパーに浸み込ませる
この際、少し水分を含んだ状態にするため、あまりきつく絞らないようにしてください。
②窓サッシのゴムパッキンに貼り付ける
先ほどのものを、ゴムパッキンに密着させるように貼り付けましょう。
③1時間待つ
塩素系漂白剤がゴムパッキンのカビに浸透するよう、1時間待ちます。
目に染みるのを防ぐため、可能であればゴーグルなどをかけて手順を行うことをおすすめします。
窓が見違える!?劣化したゴムパッキンは交換を
日常でお手入れをしていても、いつかはゴムパッキンの劣化が限界を迎えるでしょう。
そのような場合にはゴムパッキンを新しいものに交換することが必要となります。
では、その交換が必要である状態とは、どのように見極めたらよいでしょうか。
まず、ゴムパッキンに亀裂がみられる場合や、ゴムパッキンの四隅が浮き出している場合は交換をおすすめします。
そのような状態は、ゴムパッキンがカチカチに硬くなっていることを示しています。
ゴムパッキンの素材であるゴムは、劣化によりその柔らかさが低下するのです。
それにより、小さな衝撃などで亀裂や破損がみられる場合があります。
このような状態を長い間放置すると、ゴムパッキンだけでなく、窓全体に不具合が起こる可能性もありますので注意しましょう。
また、ゴムパッキンを新品に交換することで、窓全体が明るい印象になるという効果も期待できます。
ゴムパッキンだけじゃない!窓サッシのお手入れ不足も劣化に繋がる
窓のお手入れは、ゴムパッキンだけが重要なのではありません。
例として、窓サッシの汚れが溜まっている場合などは窓の開閉の際にも影響するため、日常のお手入れが重要となります。
このような状態は、窓サッシの割れなど、ゴムパッキン以外の劣化にも繋がることがありますので注意してください。
そのなかでも、レールの部分は汚れが溜まりやすいため、以下を参考にお手入れを心がけましょう。
【窓サッシのレール掃除の方法】
①大まかな汚れを取り除く
手で取り除けるような汚れやごみなどを、先に取り除いておきましょう。
その際、割り箸などを使って取り除くと便利です。
②雑巾で拭く
アルコールスプレーを吹きかけたら雑巾で拭いてください。
また、雑巾の代わりに不要になった衣類などを使うのもよいですね。
上記の手順でお手入れを行ってもまだきれいにならない場合には、アルコールスプレーを吹きかけてから雑巾で拭くまで数分待つとよいでしょう。
ゴムパッキンにも!窓サッシの劣化を防ぐお手入れアイテム
ここでは、窓サッシやゴムパッキンの劣化を防ぐための、お手入れに役立つアイテムをご紹介します。
【PROIDEA 大津式 お掃除ブラシ J(3本組)】
独特の形状により、窓サッシの隅々まで届いて汚れをかき出します。
そのかき出す強さの一方、ブラシのやわらかさで窓サッシを傷付ける心配がありません。
また、ブラシがへたれにくく、劣化しづらいとの声も多くきかれます。
【マーナ みぞスッキリサッシブラシ】
V字カットの先端が、細かい部分のお手入れに適しています。
また、先述した通り、ゴムパッキンを掃くようにお手入れすることで、汚れの蓄積を防いでくれます。
スクレーパーも付いており、高機能な点も見逃せません。
【コーワ 徳用万能ハケ 70mm】
手ごろな価格に加え、やわらかな毛足が使いやすいと人気のアイテムです。
ちなみに、ホームセンターなどでは格安で売られていることもあるため、購入の際にはそちらを覗いてみるのがおすすめです。
【霧王 加圧式 掃除用ブラッシングスプレー】
手動の加圧式スプレーで、水の力で汚れを浮かせて取り除くことができます。
また、水が出る際の力も強く、洗剤を使わずに窓サッシやゴムパッキンのお手入れができる点も魅力でしょう。
例として、ホースの長さでは届かない家の裏側の窓サッシのお手入れなどに使うと便利です。
なお、このように水を使って窓サッシやゴムパッキンのお手入れを行う際には、最後にしっかりと水分を取り除くようにしましょう。
濡れた状態で長い間放置すると、せっかくお手入れしたにもかかわらず、カビが発生することもありますので注意してください。
日常のお手入れはゴムパッキンにも窓サッシにも重要
窓ガラスと窓サッシの間を密着させるなど、ゴムパッキンには案外大きな役割があることがわかりました。
それらの役割のためにも、日常のお手入れを中心に、ゴムパッキンの劣化を少しでも遅らせたいですね。
また、ゴムパッキン同様、窓サッシの役割も重要なため、お手入れを心がけましょう。
それらのお手入れの際には、便利なアイテムも多く出回っていますのでぜひ活用しましょう。