窓にあるゴムパッキンは直射日光や雨にさらされ、だんだんと経年劣化していきます。
劣化すると窓の気密性が低下するため、直ちに交換しなければなりません。
また、窓に発生する結露によって、ゴムパッキンにカビが生えてしまうこともあるでしょう。
カビは掃除を行ってきれいに拭き取ることが重要です。
今回はゴムパッキンについての特徴や、交換方法についてご紹介していきましょう。
窓のゴムパッキンの役割を知ろう!
まず、窓のゴムパッキンの役割についてご説明していきましょう。
窓を分解してみると、サッシ、ガラス、ゴムパッキンの3つに分けることができます。
ガラスは主に採光のために取り付けられています。
紫外線カットやミラー状になっていたりと、その種類はさまざまです。
サッシは窓を開閉させるために付いており、窓ガラスをはめ込む枠でもあります。
素材はアルミや樹脂などが一般的です。
ゴムパッキンはガラスとサッシを密着させるために存在し、見た目はチューブのようになっています。
このゴムパッキンが無い状態では、ガラスとサッシの隙間に溝ができることになります。
その溝から外気や雨水が室内に侵入してしまうのです。
また、サッシとガラスをゴムパッキンで密着させないと、窓の開閉の際、ガラスにダメージが蓄積されます。
その結果、ガラスが割れたり、落下してしまう原因となるのです。
ゴムパッキンがあることで窓の開閉の衝撃を吸収し、また密着させることで気密性が生まれ、部屋の空気を一定に保つことへ繋がります。
そのため、ゴムパッキンに問題があった場合、早急に交換して対応しなければなりません。
窓のゴムパッキンの掃除方法とは?
ゴムパッキンは窓によく起こる結露などによって、カビが生えてしまうことがあります。
また、ほこりや汚れが付いてしまうこともあるでしょう。
カビや汚れがひどい場合は交換をおすすめしますが、まずはそれらが落ちるか掃除をしてみましょう。
【ゴムパッキンの掃除方法】
①歯ブラシや綿棒で掃除
ゴムパッキンに付着しているほこりやゴミなどを、歯ブラシなどで取り除いていきます。
傷つけないように丁寧にこすって汚れを落としましょう。
②水で洗う
歯ブラシや綿棒で大まかに汚れを落としたら、水で洗い流しましょう。
この時、床が濡れないように注意してください。
③カビとり剤・キッチン用漂白剤を使う
ゴムパッキンのカビの上にキッチンペーパーを置き、カビとり剤(無ければキッチン用漂白剤)をかけます。
およそ15~20分置いて、洗剤をゴムパッキンに浸透させましょう。
その後、キッチンペーパーを剥がしてぞうきんで拭き取っていきます。
このようにして、ゴムパッキンの掃除を定期的に行ってカビが生えないように注意しましょう。
窓のゴムパッキンの交換の目安は?
ゴムパッキンは窓に付いているため、室外側では直射日光や雨のダメージをダイレクトに受けていることになります。
もちろん耐久性のある強い素材で作られていますが、外気で起こるさまざまな原因により、ゴムパッキンは少しずつ劣化していきます。
ゴムパッキンの寿命は通常10年くらいだと言われています。
しかし、手入れを怠ると、5~8年ほどで劣化が目立ち始めます。
劣化したものは気密性などに問題が出てくるため、新しいゴムパッキンに交換しなければなりません。
では、ゴムパッキンを交換する目安として、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。
【ゴムパッキン交換のポイント】
・ゴムパッキンの一部がへたっている
・ゴムパッキンに亀裂が入っている
・ゴムパッキンが変形している
・掃除を行ってもカビが落ちない
上記のような症状が見られた時は、ゴムパッキンの交換を行いましょう。
交換を必要とするポイントをしっかり見極めることが重要です。
ゴムパッキンの交換はDIYできる?
窓のゴムパッキンが劣化したら交換しなければなりません。
なるべく費用をかけたくない場合、交換作業はDIYできるのか気になりますよね。
結論としては、ゴムパッキンの交換は材料さえ揃えれば、自分でDIYすることが可能です。
しかし、ゴムパッキンは窓の気密性などにおいてとても重要なパーツです。
しっかり取り付けないと隙間ができ、逆に気密性が下がってしまう可能性があります。
また、窓を分解してゴムパッキンの交換をし、再度組み立てるのはDIY初心者には少し難しく感じるでしょう。
さらに、作業中は窓をサッシごと取り外す必要がありますので、重量のある窓を下ろすことが難しい場合も考えられます。
万が一窓を落としてしまったら、ゴムパッキンの交換とは比べ物にならないくらいの費用がかかってしまう恐れがあります。
そのため、小さな窓であればDIYは問題ないでしょうが、大きな窓の場合は業者に依頼するのが良いでしょう。
窓のゴムパッキンの交換方法をご紹介!
ここでは自分でゴムパッキンを交換する方法をくわしくご紹介していきましょう。
先ほどもお話ししたように、なるべく小さ目の窓の場合のみ行うようにしましょう。
まずは、必要な道具からご紹介します。
【必要な道具】
・ドライバー
・マスキング用テープ
・カッター(はさみ)
・軍手
・かなづち
・木の板
【ゴムパッキンの交換方法】
まず、窓をフレームから外します。
窓は重量がありますので、この時落下させないように十分に注意してください。
次に、外した窓にマスキングをしていきます。
マスキング用テープを貼ったら、窓サッシについているネジをドライバーで外していきましょう。
サッシが無事に外せたら、ゴムパッキンの部分にカッターで切れ目を入れ、ゴムパッキンを剥がしていきます。
きれいに剥がせたら、新品のゴムパッキンをはめていきましょう。
木の板でゴムパッキンを抑えながら、上からかなづちで叩いてはめ込んでいきます。
しっかり密着させるため、時間をかけて丁寧にはめ込んでいってください。
無事にはまったら、サッシを窓フレームに戻してください。
元通りフレームに戻せたら、ゴムパッキンの交換は完了となります。
ゴムパッキンの寿命を伸ばすには?
ゴムパッキンの劣化が起こると窓に隙間ができ、気密性が下がる原因となります。
しかし、ゴムパッキンを交換するとなると、費用も時間もかかってしまいます。
そのため、なるべく寿命を延ばしたいと考えるのが普通ですよね。
先ほどゴムパッキンの寿命はおよそ10年とお話ししましたが、これはしっかりとメンテナンスを行った際の目安となります。
日々の掃除や手入れを怠らなければ、頻繁には交換の必要はないのです。
例えば、冬や梅雨の時期にできがちな窓の結露は、見つけたらすぐに乾いたぞうきんで拭き取ることが大事です。
結露を放置するとカビの繁殖に繋がります。
カビが生えると掃除を億劫に感じてしまうでしょう。
そうならないためにも、早めに対策を取ることが大事なのです。
定期的にゴムパッキンの掃除を行って、ゴムパッキンの寿命を延ばしていきましょう。
ゴムパッキンは窓にとって重要なパーツ
ゴムパッキンはサッシとガラスを密着させるための重要なパーツです。
ゴムパッキンがないと、窓に隙間ができ、気密性もなくなるため、部屋の温度を一定に保てなくなります。
そのため、ゴムパッキンの劣化が見られた場合は、早急に交換しましょう。
また、定期的に掃除などのメンテナンスを行い、ゴムパッキンの寿命を延ばしましょう。