「騒音問題」は、アパートなどの集合住宅ではどうしても切り離せない問題です。
自分では普通に過ごしているつもりでも、他の住民にとっては騒音と捉えられてしまう可能性も存在しています。
騒音にも多くの種類がありますが、実は「お風呂の音」が原因で騒音トラブルを招いてしまうことがあるのです。
そこで、今回はお風呂の音が騒音問題へと発展しないように対処法などをご紹介していきます。
アパートでよく起こる騒音の種類①
アパートやマンションで一人暮らしをしていたり、ご家族で暮らしている方も多いですよね。
アパートやマンションは集合住宅なので、他の人と同じ空間で暮らすことになります。
そこで、身近な問題となるのが「騒音問題」です。
まずは、アパートなどの集合住宅で騒音トラブルに発展しやすい音の種類についてお話ししていきます。
◆テレビや音楽の音
特にテレビは生活必需品となっているといっても過言ではありませんから、全くテレビを観ないという生活は厳しいですよね。
しかし、テレビや音楽を大音量で流したり、そこまで大きくない音でも隣の部屋との壁が薄いと騒音となってしまう可能性もあります。
◆お風呂から発生する音
お風呂の音は意外と騒音につながってしまいます。
例えばシャワー音ですが、勢いよく出たお湯が床や湯船にダイレクトに当たると結構大きな音が出てしまいます。
さらに、お風呂場にイスを置いている方は要注意です。
イスを床で引きずって移動させると、その擦れる音も発生しますよね。
他にも忘れがちなのが排水管のことです。
流したお湯が排水管を通る時にも大きめの音がしてしまいます。
アパートでよく起こる騒音の種類②
テレビや音楽の音やお風呂から発生する音の他には、どのような音が騒音問題へとなりえるのでしょうか?
◆ドアを開けたり閉めたりする音
ドアを勢いよくバタン!と閉めてしまうのはいうまでもないですが、アパートによっては開けるときの音も聞こえてしまう可能性があります。
自分では普通に開け閉めをしているつもりでも、案外響いてしまうケースがあるようですね。
◆人の会話
話している側も他人に会話を聞かれてしまうのは嫌だと思う人が大半ですよね。
しかし、壁の薄いアパートであったり、あまりにも声が大きかったりすると周りの住民に聞こえるどころか騒音として扱われてしまう可能性があります。
内容まで事細かに聞かれてしまう恐れもありますし、プライバシーを守るためにもアパート選びには慎重になったほうが良さそうです。
◆家電製品から発生する音
洗濯機や掃除機、エアコンなどが例として挙げられます。
洗濯機や掃除機の音は想像しやすいかと思いますが、なぜエアコンも騒音対象になっているのかご存知でしょうか?
その理由は、室外機の音が要因となっていることが多いようですね。
埃やゴミ、土などが入ってしまうと室外機から大きな音が出てしまいがちですから、メンテナンスは怠らずに行うことが大切です。
お風呂が騒音問題にならないために!時間の目安
騒音といってもさまざまな種類があります。
お風呂の音も騒音問題になりやすいことがよく分かりました。
アパートのような集合住宅にお住まいであると、他の入居者との間でトラブルを抱えてしまうのは避けたいと思うのが本音でしょう。
では、お風呂に入る時間には一般的な時間の目安はあるのでしょうか?
その答えとしては「夜は深夜0時までで、朝方は6時からならOK」と考えるのが一般的ですね。
もちろん、集合住宅にはいろいろな性格・価値観・考え方を持ている人が集まっていますから、一概にはいえません。
しっかりと時間をきっちりと守ってお風呂に入っていたとしても、なかには許容することができずに騒音だと感じてしまう人がいるのも事実なのです。
このような感覚のズレがあるのは仕方ないことだと思うしかありませんね。
ですから、ひとつの目安として心にとどめておきましょう。
今まで特に意識していなかったという人は、意識してみると周りからの目も変わるかもしれませんし、不安感も少しはぬぐえるかとは思いますよ。
また、もしご自身がお住まいの周囲の部屋からお風呂の音が響いていたら、自分の音も聞こえているということです。
ですから、上記の時間を気にして入浴するか、もう少し厳しめな時間を設定するのが賢明でしょう。
アパートで響きやすいお風呂の音!対処法について①
いくらお風呂に入る時間に気をつけていても、騒音問題へと発展してしまうケースが少なからず存在します。
そこでここからは、アパートなどの集合住宅で行えるお風呂の音の騒音対策の方法についてお伝えしていきます。
◆窓から音をシャットアウト!
お風呂場に窓がついている場合に試せる方法です。
一番手軽なのが、防音性のあるシートを貼り付ける方法です。
もし可能なら、合板と防音性のあるシートを枠にはめて、完全に窓から伝わる音をシャットアウトしてしまうこともできます。
◆床にマットや板を設置する
シャワー音はとにかく響いてしまうということはお話ししましたね。
このときに役立つのがマットや板です。
これでシャワーがダイレクトに床に直撃するのを防ぎましょう。
その分掃除に手間が加わってしまいますが、この利点を考えると導入する価値は高いです。
アパートで響きやすいお風呂の音!対処法について②
◆翌朝に排水する
こちらは、仕事の関係などでどうしても夜遅くにしかお風呂に入ることができないという方向けです。
排水の音は、下の部屋の住人からクレームをいわれてしまうことが多いようですね。
この場合には、夜遅くに排水をせずに翌朝に持ち越すという方法があります。
ですが、浴室を高湿度の状態で放置することになるので、カビの発生を招いてしまう恐れがあります。
このデメリットを考えると、あまり好ましい方法とはいえないかもしれませんよね。
◆イスの足に工夫を施す
お風呂場ではイスがないと困るなんて方もいらっしゃいますよね。
できればイス自体を使用しないという選択肢をとればイスによる騒音は防げますが、難しいと感じる方も多いでしょう。
そんなときには、イスの足に一工夫加えてみませんか?
例えば、イスの足にゴムを取り付けるという方法です。
防音対策にもなりますし、滑り止めにもなるので、一石二鳥の方法だといえます。
以上のように、2項にわけてお風呂の音の騒音対策の仕方についてお伝えしました。
アパートなどの集合住宅によっては、試せる方法と試せない方法とがあるでしょう。
アパートの状況を見つつ、ご自身ができそうなものから始めてみてはいかかがでしょうか?
アパートの他の住民に挨拶することも騒音問題対策!
上記では、お風呂の音が騒音トラブルのもとにならないための対処法についてお話ししてきました。
実は、これらの方法の他にも「アパートの他の住民に挨拶をする」という方法も対策のひとつとなります。
現代は、アパートなどの集合住宅に引っ越した際に、挨拶まわりを行うことは少なくなっている傾向がみられます。
ですから、隣や上下の部屋にどのような人が住んでいるのか分からずに過ごしている、なんて方も多いのではないでしょうか。
しかし、騒音問題に発展してしまうケースというのは見ず知らずの人が発する音が原因で起こってしまうことが多い傾向にあります。
そのため、引っ越した際やすれ違った際に挨拶して顔見知りになっておくことで、トラブルの発生を防ぐことができるのです。
話す機会があったら、自分やご家族の生活スタイルなどの事情も話しておくと良いでしょう。
顔見知りになったり、事情を話したりしておくと、多少の生活音も仕方ないかと許容してくれるケースがあります。
対策を施して未然に騒音トラブルを防ぐ!
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいると、どうしても騒音問題はつきものです。
同じところに住む以上、不要なトラブルは防ぎたいですよね。
案外、お風呂の音は周囲の部屋にも響きやすい要素が満載です。
前もって対策を施しておくことで、騒音トラブルのない穏やかな生活が送れるようにしましょう!