子供が窓に貼ってしまうことが多いシールやテープ。
いざはがしてみると、シール跡やテープ跡として残ってしまいやすいですよね。
住まいが一軒家でも賃貸住宅でもこのような跡は残したくないものです。
当記事では、このようなシール跡、テープ跡のきれいな取り方のご紹介をしていきます。
窓のシール跡はなぜ残ってしまうの?
シールは子供が貼ってしまうことや、目隠し用に貼っていることも多いのではないでしょうか。
ですが、「きれいに剥がしたい」と思って、そっと端から慎重にシールを剥がそうとしてもシール跡がついてしまうことはよくありますよね。
実は、貼ってから長時間経ってしまうと、シール跡は取れにくくなってしまうのです。
そもそもシールは、接着面との間に分子間力(分子同士の間にはたらく力)によって貼りつくのです。
この現象は、シールだけでなく濡れたコップに、紙がついてしまうときにも起こります。
濡れたコップについてしまうときには、苦労することなく剥がすことができますね。
ですが、シールの場合には接着剤が付いています。
このため、窓や壁などといったシールを貼った場所とシールの僅かな凹凸に接着剤が入り込み、しっかりと貼りついてしまいます。
その結果、シールを剥がそうとしたときにシール跡として残ってしまうのです。
では、この残ってしまったシール跡をきれいに取るための取り方はあるのでしょうか。
次項からご説明していきます。
窓に残ったシール跡の取り方①テープ
これからご紹介する窓のシール跡の取り方の方法として、最も簡単な方法ではないでしょうか。
まずご紹介するのは、ガムテープやセロハンテープを使ってシール跡を取る方法です。
シールを剥がした時に、シールの接着剤だけが窓に残ってしまいベタベタになってしまうことがありますよね。
このようなときにガムテープやセロハンテープが活躍します。
使い方はとてもシンプルです。
ベタベタが残ってしまっている部分を、ガムテープやセロハンテープでたたくようにして取るのです。
あまりに強力なシールの場合には効果は期待できませんが、ちょっとしたシール跡であれば、この取り方で十分きれいになるでしょう。
また、このときにガムテープを使うのであれば、紙製のガムテープではなく、布製のガムテープを使うことをおすすめします。
窓に残ったシール跡の取り方②お酢
お掃除や匂い取りにも活躍するお酢は、シール跡を取るときにも役に立ちます。
お酢は調味料ですので、小さなお子さんやペットのいるお宅でも安心して使うことができますので、おすすめの取り方です。
取り方の方法は、お酢を含ませたコットンやキッチンペーパーをベタベタになっているシール跡につけます。
窓についてしまっている頑固なベタベタが目立つときには、この上からラップで覆うと効果が高まります。
コットンやキッチンペーパーをつけたら、そのまま約10~20分ほどおきましょう。
その後、シール跡を軽くこすると、きれいに落とすことができます。
近年では、米酢、果実酢、ワインビネガーといったようにたくさんのお酢が販売されているので、数種類のお酢を持っている方もいるでしょう。
ですが、シール跡を剥がすには穀物酢が向いているので、他のお酢を使うことはおすすめできません。
また、お酢には窓の汚れを落とす効果もあります。
シール跡をお酢で落とすときには、ついでに水で薄めたお酢も使って窓拭きをしてみてもいいかもしれませんね。
窓に残ったシール跡の取り方③ハンドクリーム
意外ですが、ハンドクリームは窓のシール跡を取るときに活躍するのです。
特に効果的なのが「ウォーター系」のハンドクリームです。
要するに、水のような感じのものです。
シール跡の取り方の手順は簡単です。
始める前に、シールの表面がビニール加工されているようなものであれば、その部分を剥がすか切れ込みを入れておきましょう。
まずは、シール跡にハンドクリームを塗り込んでいきます。
ハンドクリームに含まれている油分が、シール跡として残っている接着剤の粘着力を弱めてくれます。
よく馴染ませたら、ラップで覆って30分ほど時間をおきましょう。
シール跡にハンドクリームの油分が浸透するためです。
時間が経ったら、こするようにしてシール跡を取っていきます。
このようにしても、ベタベタが残っているようでしたら、再度この工程を繰り返してください。
手元にハンドクリームがない場合には、食用油でも同じような効果が期待できます。
きれいに剥がすことができたら、ハンドクリームを塗った部分をしっかり拭き取ってください。
拭き取れずにいると、ハンドクリームの油分で跡になってしまう恐れがあります。
また、この方法は長時間貼られていたシール跡には効果が薄いことがあります。
ご注意ください。
窓に残ったシール跡の取り方④台所洗剤
この取り方は、台所用洗剤の中に含まれている界面活性剤の浸透性・汚れを分解働き・剥離性を利用したものです。
この取り方のポイントは「水分をしっかり含ませること」です。
手順としては、お酢やハンドクリームを使っての方法とあまり変わりはありません。
台所用洗剤を水に溶かしたものをスポンジなどで窓のシール跡にたっぷりと含ませます。
そして、ラップで覆い10~20分ほど時間をおき拭き取ります。
このときに便利なアイテムが「スクレイパー」です。
ですが、手元にない方もいるかと思います。
代用できるものとしては、定規や不要になったキャッシュカードなどがおすすめです。
これらを使って、シール跡をこそぎ落していきます。
上手に行うポイントとしては、シール跡全体をこするのではなく、端から少しずつこそぎ落すことです。
ちなみに、スクレイパーはホームセンターで手に入れることができます。
価格は数百円からととてもお手頃です。
スクレイパーの刃の部分はとても鋭利になっていますので、使うときには怪我をしないように十分注意ください。
この取り方で、うまくいかないときには台所用洗剤をティッシュペーパーにしみ込ませてラップで覆い10~15分ほど時間をおき、もう一度こすってみてください。
どうしてもシール跡がとれない!そんなときは?
窓についてしまったシール跡というのは、ほとんどの場合ご紹介してきた取り方で取ることができます。
ですが、長時間放置されてしまったシール跡は、なかなか取ることができないこともあります。
そこで最後に、このように頑固に残ってしまうシール跡の取り方をご紹介していきます。
使うものには数種類あります。
下記のどれかを使ってみてください。
・シール剥がし剤
・CRC-5-56(潤滑剤・錆止め)
・灯油
・除光液
・メラミンスポンジ
これらのものを使うときには、手があれてしまう可能性があるため、ゴム手袋の使用をおすすめします。
また、揮発性のあるものもありますので、心配な方はマスクもつけるといいでしょう。
これらの液体を使うときには、布にしみ込ませて拭き取るようにして使います。
注意点としては、シール跡の粘着剤が周囲につかないよう、布を畳むようにして拭きましょう。
メラミンスポンジを使うときは、スポンジに水をしっかり含ませてこすってください。
シールは長時間放置しないで!
窓のシール跡の取り方についてご紹介してきました。
ご紹介してきたほとんどの取り方は、シール跡を長時間放置してしまうと効果が期待できなくなってしまいます。
そのため、きれいに取るためにも放置はしないことをおすすめします。
シールの素材や、窓以外にもシール跡のある場所に合った取り方を試してみてください。