窓用のクーラーを使用している人は、たまに大きな音がして驚くことはありませんか。
深夜、クーラーをつけたまま眠っていて、「ガタッ」「ガコン」という大きな音にビックリして目を覚ましてしまう人も多いと聞きます。
あの音は、コンプレッサーが切り替わる際に出てしまう音で、窓用クーラーを使う上で必ず出てしまう音なのです。
ここでは窓用クーラーについて、特徴や音が出てしまう構造などを、詳しく掘り下げてお話していきます。
窓用クーラーの特徴とは?
家庭で使うクーラーにはいくつかの種類があります。
よく家庭で見かける一般的なクーラーは、壁に穴をあけ、室内機と室外機を配管でつなぐ必要があります。
専門業者が工事を行うため、費用もかかります。
そのため、1度設置したらクーラーの場所を変えることはできません。
頻繁に買い替えはせず、長くその場所で使用するのが一般的です。
一方の窓用のクーラーは、「基本的に自分で設置」することができ、不必要になれば「自分で取り外す」ことが可能です。
壁に穴をあけないので賃貸アパートなどでも手軽に設置でき、違う部屋でも移動して設置ができます。
ベランダがない住宅でも、室外機を置くスペースは必要ないので、窓があればどこにでも設置することが可能です。
引っ越しを頻繁にする人も、新たな住宅で使用することができるのです。
一見するとメリットが多い窓用クーラーですが、音が気になるというデメリットの声もあるのです。
次の項では窓用クーラーのメリット・デメリットをご紹介していきます。
窓用クーラーのメリット・デメリット
ここでは窓用クーラーのメリット・デメリットをご紹介していきます。
●メリット
1番のメリットは自分で取り付け・取り外しができるので、工事の費用が掛からないことでしょう。
違う部屋に移動して設置ができ、引っ越し先にも持っていけます。
また、一般的な壁に取り付けるクーラーと比べると、冷房効果が強く、すぐに部屋全体が涼しくなります。
省エネなので電気代があまりかからず、マイナスイオンが発生するタイプもあります。
運転タイマーがついているので、うまく利用すれば無駄な電気代がかからずに使用できます。
●デメリット
一方のデメリットですが、クーラー本体が重いので、窓に取り付ける際は最低でも大人が2人は必要です。
クーラー本体は大人1人分くらいの重さがあります。
そのため、本体を持ち上げながら窓枠にネジを締めなめればならないので、1人での作業は難しいでしょう。
また、クーラーの運転中に突然「ガタッ」「ガコン」という、大きな音がします。
深夜に眠っている状態だと、この音に驚いて起きてしまう人が多いのです。
この音に関して、次項でくわしくご説明していきます。
窓用クーラーの音が気になる!
窓用クーラーのデメリットとして、「ガタッ」「ガコン」という、大きな音がするとお話しました。
これは「室内機と室外機が一体型となっている」ために起こる現象なのです。
通常、エアコンは温度調節のため、コンプレッサーが自動運転と停止の作業を繰り返します。
一般家庭の壁掛けのエアコンは、外に室外機があるため、コンプレッサーの切り替えの音は気になりません。
しかし一体型の窓用クーラーは、室外機が部屋にあるのと同じなので、作動と停止のたびに大きな音がするのです。
設定温度を維持するために動いているので、基本的にはこの音はなくなりません。
しかし、通常の運転中は「コー」という動作音が連続してするだけなので、それほど耳障りではないでしょう。
さらに、クーラーの機種が年々古くなると、次第に音が大きくなる傾向があると言われています。
眠りの浅い人や、赤ちゃんのいる家庭は購入前に確認してからの方が良いでしょう。
窓用クーラーの音の対処方法はあるの?
私達が起きて活動している間は、コンプレッサーの大きな音がしても、それほど気になりません。
しかし眠っている場合は大きな音がするたびに起きていては、良質な睡眠がとれなくなってしまいます。
小さな子供がいる家庭では、ビックリして泣いて起きてしまうことも考えられますよね。
窓用クーラーの騒音対策としては、
・前もって部屋を冷やしておく
・コンプレッサー音が比較的小さなエアコンを選ぶ
などがあげられます。
冷房機能効果が高いので、部屋を寝る前にキンキンに冷やしておきます。
そして就寝時にはクーラーを消し、扇風機のみで過ごすのです。
朝までならば、このような過ごし方でも部屋の温度が上がることは比較的少ないでしょう。
また、コンプレッサー音が小さいクーラーを選ぶことも重要です。
メーカーによって、窓用クーラーはコンプレッサー音の大きさがだいぶ違うのです。
そのため、窓用クーラーを検討中の人は、購入前によく下調べすることが大事です。
窓用クーラーは音が小さいコロナがおすすめ!
上記でコンプレッサー音が小さなクーラーを選ぶことが重要だとお話しました。
窓用クーラーは「コロナ」「コイズミ」「ハイアール」「トヨトミ」などのメーカーから発売されていますが、その中でも1番おすすめなのが「コロナ」です。
コロナの窓用クーラーはコンプレッサー音が他社と比較して小さめなのです。
特に人気の高い「コロナ ウインドエアコンAシリーズ CWH-A1818」は、冷暖房兼用タイプとなっています。
2018年2月に販売されたもので、
・高さ 78×36×22.2㎜
・質量 24㎏
となっており、他の窓用エアコンよりも比較的軽いのが特徴です。
さらに、80㎝ほどのコンパクトな小窓から、最大140㎝までの大きな窓まで対応できます。
冷暖房能力に関しては、
・冷房 4.5~7畳
・暖房 4~5畳
となっています。
窓用クーラーは、各メーカーから1年に1度ほどのペースで新しい機種が発売し続けています。
その中でもコロナシリーズはスペックだけでなく、音が気になりづらいので、おすすめのメーカーになります。
窓用クーラーを選ぶポイントが知りたい!
いざ、窓用クーラーを購入すると決めたら、どんなことを踏まえて機種を選んだら良いのでしょうか。
ここでは、窓用クーラーを選ぶ際のポイントをご紹介していきます。
●対応畳数を確認する
窓用クーラーによって、対応している畳数は異なります。
設置する部屋の大きさを事前に頭に入れてから選ぶようにしましょう。
特に引っ越し先に設置する場合は、間取りを確認するなどの注意が必要です。
●暖房機能はついているか
冷房だけでなく暖房も使用したい場合は、暖房機能がついているものを選びましょう。
冷房と暖房では消費電力や対応畳数に違いがあります。
そのため、暖房の機能を重視するのであれば、暖房の対応する畳数が多いものを選ぶことをおすすめします。
●音が比較的静かなもの
アパートなどで、隣家が近い場合は音や振動が気になるものです。
一般的な窓用エアコンは、運転音が「50~60db」となっています。
人が静かだと感じるのは45dbまでだと言われているので、この数値に少しでも近い機種を選ぶようにしましょう。
●左右どちらにも設置できるもの
設置する部屋が決まったら、窓用エアコンを取り付ける窓を決めましょう。
窓の左右どちらにも対応している窓用エアコンを選べば、家具の配置を気にせずに購入できます。
また、引っ越し先でも気にせずに使用できるでしょう。
窓用クーラーに音はつきもの!わりきって使用しよう
窓用クーラーで壁掛けエアコンのように音が静かなものは、まずありません。
しかし窓用クーラーには「音」というデメリットを補うそれ以上のメリットがたくさんあるのです。
自分で設置できる、移動ができる、冷房能力が高い、電気代が安いなどがあげられます。
コロナの窓用クーラーであれば比較的音が小さいので、音によるストレスを軽減できます。
扇風機などもうまく利用して、うまく窓用クーラーを使用しましょう。