クーラーのなかでも、窓に取り付けるタイプの窓用クーラーが人気ですよね。
取り付けが簡単な点はもちろん、それ以外にも様々な魅力があり、私たちの生活に大きく役立っています。
その魅力について深く掘り下げるとともに、窓用クーラーの選び方についてもみていきましょう。
窓用クーラーの歴史
窓用クーラーになじみのない方も多いでしょう。
ここではまず、窓用クーラーを知るためにその歴史からみていきましょう。
クーラーは、当時の松下電器産業が開発したウインド型クーラーが最初です。
この商品は、窓に取り付けるのではなく、壁の穴を空けて取り付けるタイプのものでした。
このウインド型クーラーの構造は、当時の住まい環境による影響が大きかったのです。
なかでも、ウインド型クーラーに最も大きく影響を与えていたのが室外機の有無です。
当時は室外機がなかったため、冷房時に出る水を排水するためにクーラー本体から外へ排水していました。
それにより、壁に穴を空けてクーラー本体を取り付ける必要があったのです。
その後、松下電器産業はパナソニックとして新たに生まれ変わり、「樹氷」を開発したことは記憶に新しいでしょう。
これは、クーラーの室外機と室内機を分けるセパレート型クーラーとよばれました。
室内機の軽量化にも成功し、じゃばらホースを通すための穴を小さく空けるだけ排水ができるようになったのです。
そんななか、ウインド型クーラーも時代により変貌を遂げていきました。
ついに窓に取り付けるクーラーが開発され、その取り付けの簡単さが注目されていったのです。
セパレート型クーラーに比べ、自分で取り付けることができる点が魅力でしょう。
ウインド型クーラーは現在、窓用クーラーや窓設置型クーラーとよばれ人気を博しています。
取り付けが簡単なだけじゃない!窓用クーラーの様々な魅力
前項で述べた通り、窓用クーラーは取り付けが簡単なため自分でできることが魅力でしょう。
ですが、その他にも窓用クーラーには様々な魅力があるのです。
以下でご紹介していきます。
・工事費を削減できる
・室外機が不要なため屋外の場所をとらない
・壁に穴を空ける必要がないため賃貸でも取り付けやすい
・冷房専用が多く冷房の効きに長けている
・壁に穴を空けて取り付けるクーラーに比べクーラー自体が安価
このなかの、安価であるという点は冷房専用としているものが多いことが関わっているといえます。
そのため、暖房を必要とする時期には、クーラー以外の暖房機器を使うとよいですね。
ちなみに、暖房機器にこたつを使えば、電気代の削減に大きく役立つでしょう。
また、最近の窓用クーラーは冷暖房兼用のものも販売されています。
コロナやトヨトミなど大手メーカーからも販売されており、大手メーカーならではの安心感もありますよね。
自分の生活スタイルに合わせて冷房専用か冷暖房兼用か、タイプを選ぶとよいでしょう。
窓用クーラーが効かない!?その原因は取り付け以外にあった!
窓用クーラーの効きが悪いときにまず原因として考えるのが取り付けの悪さでしょう。
ですが、その原因のは取り付け以外にあることも多いものです。
ここでは、取り付けについて業者に連絡する前に、チェックしたいポイントを以下でご紹介します。
・ルーバーが開いているか
風の出口付近にある、薄い板状のものがルーバーです。
主に、窓用クーラーの風向を調節する役割を担っていますよね。
例として、コロナの窓用クーラーの場合はこのルーバーの部分は手動となります。
そのため、時々ルーバーが閉まったままで窓用クーラーを使おうとしている場合も少なくありません。
・窓が開いているか
窓枠に取り付ける窓用クーラーですが、取り付けても後ろの窓の開閉はできますよね。
また窓用クーラーを使う際は、その窓を開けておく必要があるのをご存知でしょうか。
窓が閉まっている場合、外気が入らないのはもちろん、クーラー自体から出る熱を外へ逃がすことができなくなってしまうのです。
電気代を上げる原因にもなりますので、注意が必要ですね。
・運転モードが冷房になっているか
先述した通り、窓用クーラーは冷房専用のものが多いため、スイッチをいれるだけで冷房モードで運転すると思われがちです。
ですが、他のクーラー同様、ドライや送風という運転モードもあります。
運転モードが冷房以外になっていないかよく確認しましょう。
窓用クーラーを選ぶ際のポイント
ここでは、住まいの状況に合わせたクーラーの選び方をご説明しましょう。
以下のポイントを元に選ぶようにしてください。
・対応畳数
窓用だけでなく、多くのクーラーは対応畳数が決まっていますよね。
部屋のサイズはもちろん、取り扱い説明書などで表記されている対応畳数を気にするとよいです。
ちなみに、住まいの構造が鉄筋か木造かによっても違いがありますので注意しましょう。
また例として、冷房6~9畳と表記されている場合、6~9畳の部屋に適しているというわけではないのです。
左の6の数字は木造、右の9の数字は鉄筋の対応畳数であることを覚えておくとよいでしょう。
・運転音の大きさ
窓用クーラーは室外機と室内機を一体化させたもののため、運転音の大きさが目立つでしょう。
そのため、生活の邪魔にならないよう運転音の大きさが小さめものもをおすすめします。
ちなみに、人が不快に感じないレベルの音の大きさは45dbまでといわれているため、その数値を参考にするとよいでしょう。
・期間消費電力量
この期間消費電力量とは、1年間でクーラーを使った場合の電力消費量を表したものです。
その数値は正確だと折り紙付きで、実際にクーラーを使った消費電力量にとても近い数値となっています。
窓用クーラーの、ランニングコストを削減することにも重要なポイントといえるでしょう。
・左右どちらでも取り付けができる
窓用クーラーを取り付ける際、左右どちらでも取り付けられるものを選ぶとよいです。
家具などの邪魔にならずに取り付けることができ、インテリア性でみても重要といえますね。
おすすめの窓用クーラー
ここまでご説明してきた内容を元に選んだ、おすすめの窓用クーラーをご紹介しましょう。
【コイズミ 窓用クーラーKAW-1961】
市販のクーラー用掃除スプレーが使えるため、パネルを開けてスプレーするだけで掃除ができます。
手軽に掃除をすることができ、クーラーを清潔に使うこともできますね。
【トヨトミ 窓用クーラーTIW-A160I(W)】
窓用クーラー運転時に排水されるドレン水を除菌することで、カビを防ぐ機能が搭載されています。
また、それに加え内部乾燥モードにより、清潔に使うことができますね。
4層からなる防音構造も魅力で、運転音が小さいのもうれしいポイントです。
【コロナ ウインドクーラー(冷暖房兼用タイプ)CWH-A1817(WS)】
冷暖房兼用の窓用クーラーで、1年中活躍するでしょう。
フロントパネルは取り外しができ、取り付けの際ももちろん簡単です。
室内換気機能も搭載され、子供部屋など空気をきれいに保ちたい場所にも適していますね。
窓用クーラーとの併用がカギ!取り付ける必要がないサーキュレーター
窓用クーラーのみならず、クーラー全般と併用することで様々な効果を生み出すのがサーキュレーターです。
置き型のものが多く、取り付ける必要がない点も魅力ですよね。
なかでも、窓用クーラーとの併用で期待できるのが電気代の節約でしょう。
その効果を引き出すために重要な、サーキュレーターの使い方をみていきます。
まず、窓用クーラーの風向は水平に、サーキュレーターの風向は天井に向けましょう。
これにより、部屋の空気を攪拌してムラをなくすことができます。
足元に溜まりがちな冷気も、攪拌することにより体感温度を下げ、クーラーの設定温度を上げることに繋がるでしょう。
また、サーキュレーターとよく比較されるのが扇風機ですよね。
扇風機でもこのような効果が期待できますが、サーキュレーターのほうが空気をより攪拌するのに優れています。
そのため、窓用クーラーと併用して電気代節約を目指すなら、サーキュレーターをおすすめします。
取り付けが簡単な窓用クーラーは生活スタイルに合わせてタイプを選ぼう
窓用クーラーは、その取り付けの簡単さにより多くの支持を得ています。
それにより工事費も必要なく、また壁に穴を空ける必要もないため賃貸での取り付けにもよいでしょう。
窓用クーラーは冷房専用がのものが多いですが、最近では大手メーカーからも冷暖房兼用のものが販売されています。
自分の生活スタイルに合わせて、どちらのタイプがよいかを選ぶとよいでしょう。