「宅建」という資格があることをご存知の方は多いですよね。
しかし、「その内容についてはあまり知らない」という人も多いのではないでしょうか。
今回は、宅建がどんな資格なのかというところから、盛土や切土に関する問題の解き方までをご紹介していきます。
また、短期間の勉強で合格するための効率の良い勉強法もご紹介しているので、宅建に興味のある人は、一度読んでみて下さい。
宅建とはどんな資格?
日本にはたくさんの資格があります。
その中でも、「宅建」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
簡単にお伝えしておくと、「宅建」とは、不動産に関する国家資格です。
正式には「宅建士」と言い、不動産業界には、なくてはならない存在です。
なぜなら、宅建合格者でなければできない仕事が多く、不動産会社には1店舗につき従業員5人あたり1人以上、宅建士を置くことが定められているからです。
そのため、不動産業界に就職・転職したいという人には人気があります。
通信教育会社のCMでも、宅建資格の取得をすすめる言葉がよく出てきます。
宅建の試験では、70%以上正答すれば合格となるので、他の国家資格に比べるとハードルは低めですが、それでも合格率で見ると15~17%程度だと言われています。
また、出題される範囲が広いため、勉強が大変です。
そのため、「試験日までの限られた時間の中で、いかに効率よく勉強していくか」が重要になります。
宅建の資格を得るには、資格に強い学校に通うか、独学か通信講座を使って学ぶことになりますが、いずれにしても多くの人がつまずきやすい箇所があります。
それが「盛土」と「切土」に関する問題です。
「盛土」と「切土」が何なのかについては、次の章でお伝えします。
宅建の試験に出てくる「盛土」、「切土」とは何?
宅建の資格取得を目指して、勉強している人や過去に勉強したことのある人はわかると思いますが、宅建のテキストには専門用語が多く出てきます。
これは、不動産業界で必要になる専門的なことを学んでいるので当たり前ですが、初めて宅建の勉強をする人にとっては、理解するのに時間がかかる部分でもあります。
ここでは、宅建のテキストに出てくる「盛土」や「切土」という言葉の意味を見ていきましょう。
どちらも、斜面や低地を造成する際に使う言葉ですが、「盛土(もりど)」は、「土を盛って、平らな敷地を造成すること」です。
そして、「切土(きりど)」とは、「土を切り出して、平らな敷地を造成すること」です。
宅建の過去問を見てみると、「切土・盛土で造成した宅地のり面を保護する方法で正しいものを選べ」というような問題が出されていたりします。
宅建の試験は、複数の文の中から正しいものを1つ選ぶ方式です。
しかし、盛土や切土の問題では、正しい文を見分けるのがなかなか難しく、うっかりすると間違えてしまいます。
しかし、間違えない覚え方があれば悩まずに正しい文を選ぶことができますよね。
次の章では、それについてお伝えします。
「切土や盛土で造成した宅地のり面の保護」はどう覚える?
先ほどは、「盛土」や「切土」という言葉の意味についてお伝えしました。
ここからは、具体的な問題の解き方について見ていきます。
宅建に限りませんが、資格取得のための勉強をしていると、どうしても覚えにくい部分や、過去問でいつも間違えてしまう問題というのが出てきます。
宅建では特に、「切土や盛土で造成した宅地のり面の保護が覚えにくい」と感じる人が多いようです。
宅建のテキストには、「切土・盛土で造成した宅地のり面は、一体の擁壁(ようへき)で覆って保護する」と書いてあります。
これは「切土と盛土は一体」とだけ覚えましょう。
こう覚えておくだけで、間違えることが少なくなります。
なぜなら、「切土と盛土は一体」という部分だけに注目して、文が正しいかどうかを判断すれば良いからです。
仮に、過去問に、「切土・盛土で造成した宅地のり面を保護する方法で正しいものを選べ」という問題があったとしましょう。
その場合、選択文を見て、「切土と盛土を一体にして覆う」というような文があれば、それが正解ということになります。
切土と盛土を一体の擁壁で覆う必要があるのはなぜ?
先ほどの章でお伝えしたように、宅建の試験では、「切土」や「盛土」に関する問題が出されることが多いです。
しかし、「切土」や「盛土」については、「わかりにくい」と感じる人が多く、過去問でも間違えやすい部分なので、例として取り上げました。
しかし、先ほどの問題で本当に大事なのは、「切土と盛土で造成した宅地のり面を、一体の擁壁で覆う理由」を正しく理解することです。
では、切土と盛土で造成した宅地のり面を一体の擁壁で覆うのはなぜか解説しましょう。
切土と盛土をするということは、地盤に手を加えることです。
そのため、のり面が崩れやすく、それを防ぐ必要があります。
そこで、一体化した擁壁(コンクリートなど)でのり面を保護するのです。
このようにすると、より深く理解できますね。
試験では、正しい文を見分けて、それを選ぶことができれば良いのですが、それだけでは、単に「試験に受かるためだけの勉強」になってしまいます。
そのため、どんな問題でも、人から「なぜこれが正解なの?」と聞かれても答えられるように、しっかりと理解しておきましょう。
宅建の出題範囲は多岐に渡る!
ここまで、切土と盛土に関する問題について見てきましたが、宅建の試験で出される問題は、本当に多岐に渡ります。
過去問を見てみると分かりますが、宅建の試験では
①権利
②宅建業法
③法令上の制限
④税金
などについての問題が出されます。
とても範囲が広いですね。
①の権利以外の科目(②③④)は、基本的に暗記科目です。
また、②の宅建業法は、この資格のメインの内容なので出題数も多いですが、暗記科目なので、しっかり勉強して覚えておけば点は取れます。
ただ、①の権利に関する科目では、理解できているかどうかが問われる問題が出されるので、「権利の問題が一番難しい」と感じる人が多いです。
そのため、権利の問題を理解できるかどうかが、宅建の合格を左右すると言っても良いでしょう。
また、はじめの章でもお伝えした通り、宅建の試験に合格するには、効率の良い勉強をする必要があります。
最後はそれについて触れておきます。
宅建の効率の良い勉強方法とは?
宅建の資格を取得するには、効率の良い勉強が必要と繰り返しお伝えしてきました。
例に挙げた盛土や切土に関する問題にしても、かなり専門的な内容ですよね。
しかし、実際の試験では、2時間で50問も解かなければならないので、1問につき1~2分で答えを選んでいかないと時間内に終わりません。
また、マークシートだからこそ、選択肢には紛らわしいものが多く含まれています。
それを突破するには、暗記して終わりという勉強法ではなく、試験と同じような解き方に慣れておく必要があります。
知識を頭に入れる(暗記する)のは、早めに終わらせましょう。
そして、問題を解いて力を付けていきます。
間違えたところは正しく理解し直し、試験の直前には
・過去問を何度も繰り返し解く
・時間を計って解いてみてペースを掴む
という実践的な方法を取るのがおすすめです。
特に、権利の問題は、いきなり過去問を解いて、分からないところをあぶり出し、そこを理解できるまで勉強すると早いでしょう。
その点で、過去問を使った勉強は、かなり効率が良いと言えます。
「短期間の勉強で何としても宅建に合格したい!」という人は、ぜひ、この方法を試してみて下さい。
不動産業界に入るなら宅建の資格取得がおすすめ!
今回は、宅建という資格について、その特徴や勉強法などをお伝えしました。
盛土や切土の問題を見ても分かるように、かなり専門的な知識が問われますが、そういった資格だからこそ、宅建を取得していると不動産業界では重宝されます。
宅建の効率的な勉強法もご紹介したので、不動産業界への就職や転職を考えている人は、ぜひこの記事を参考に、合格に向けて宅建の勉強をしてみて下さい。