何でこんな所に蜘蛛の巣があるんだろう?
我が家というのは、唯一と言っても過言ではない、安心できる空間ですよね。
ですが、その絶対的な空間に、蜘蛛の巣を発見することはありませんか?
住民からの相談、はたまた、自分でどうにかしたいと思っている人のために、家の内外に蜘蛛の巣を張らせないための対策5選をご紹介します。
家の内外に蜘蛛の巣ができる理由を知ろう
かの有名な兵法家である孫氏は「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉を残しました。
つまり、彼(蜘蛛)を知ることによって、相手の策(蜘蛛の巣)を何度でも打ち破ることができるということですね。
まずは、なぜ蜘蛛の巣ができてしまうのかについて考えましょう。
答えは至ってシンプルで、人が寄り付かない場所だからです。
蜘蛛は巣を壊されるリスクが高い場所には、巣を作りたがりません。
さて、家の中で人が寄り付かない場所とは、どこでしょう?
よく思い出してください。
部屋の隅などに蜘蛛の巣ができてたり、納屋や物置あたりで、よく見つけませんか?
これは蜘蛛にとって、都合の良い空間だと認識しているためです。
そのため、対策としては、単純に居心地の悪い空間を作ってあげれば良いのではないでしょうか。
後でご紹介しますが、蜘蛛が住みにくいと思う場所を作ることも、立派な対策と言えるでしょう。
しかし、蜘蛛も生きることに必死です。
蜘蛛の巣に餌が掛からないと死んでしまいますから、意外と執念深い一面を持ってます。
個体や種類によって差はありますが、おおむね1時間程度で、蜘蛛の巣というのは出来上がってしまうそうです。
ですから、一度蜘蛛の巣を除去して「これで大丈夫!」なんて油断してたら、その日の夜には、また似たような場所に蜘蛛の巣ができてることもあります。
一見、お手上げ状態に見えますが、ちゃんと対策はありますので、ご安心ください。
蜘蛛の巣の根源を絶つ最も効果的な対策
最初にご紹介する対策が、一番効果的で、なおかつ手間が掛かりません。
ぜひおすすめしますが、女性には、ややハードルが高いかもしれませんね。
それは、蜘蛛の巣を作り出す元である、蜘蛛を退治することです。
蜘蛛は、あのグロテスクな見た目とは裏腹に益虫です。
ゴキブリなどの害虫を餌としてますから、本来であれば、わたし達人間にとっては共存すべき、素晴らしいパートナーのはずです。
しかし、「蜘蛛の巣を取っ払うなんてとんでもない」と思う人は少ないでしょう。
やはり、大多数の人が、あの見た目には拒否反応を示すでしょう。
そして、それを退治するとなると、やり方はどうであれ、中々の勇気が必要になるかと思います。
手軽な方法としては、殺虫剤がベストでしょう。
直接触れることもありませんし、さくっと退治できます。
ですが、中には、できるだけ退治しないで逃してあげたいという人も、いらっしゃるかもしれません。
家の中であれば、使ってないコップなどに閉じ込めて、外に放り出す。
家の外であれば、潰れないように優しくスコップなどで、遠くへ誘導してあげると良いかもしれませんね。
帰巣本能があるわけでありませんから、わざわざ戻ってくる確率は、かなり低いと言えます。
見た目が気持ち悪いからといって、簡単に退治するよりは、逃してあげるほうが良いと思いますよ。
実用的な対策はこれ!蜘蛛の巣防止スプレー
蜘蛛の巣を見つけて除去した後、再び元の場所に巣ができてた経験はありませんか?
蜘蛛を退治、もしくは取り除かない限り、2~3回くらいは平気で同じ場所に巣を作りたがります。
前述しましたが、蜘蛛にとって、そこは人が寄り付かない空間で、蜘蛛の巣を壊されるリスクが低いと考えてるわけです。
これは、あまり家の中ではないことかもしれませんが、家の外にある庭や物置の中などは、恰好の蜘蛛の巣ポイントになります。
そこで、家の外での蜘蛛の巣対策には「蜘蛛の巣防止スプレー」をおすすめします。
各メーカーが色々な種類の蜘蛛の巣防止スプレーを販売しておりますが、中には、有効成分とシリコーンコーティングで、同じ場所に蜘蛛の巣を作らせないものもあるようです。
さらに、蜘蛛に直接噴射すれば退治することも可能というのですから、これ1本あれば蜘蛛の巣対策は、万全と言えるでしょう。
しかし、これだけ強力な効果をもっている蜘蛛の巣防止スプレーも、あまり効果が長続きしないことが多いそうです。
環境・蜘蛛の種類・個体差・スプレーの種類など、複合的な条件で持続期間は変わってくるそうですが、1ヶ月程度が目処という口コミをよく見かけます。
中には、2~3ヶ月効果を実感できたとの報告もあったそうですが、大体1ヶ月と考えておけば間違いはなさそうです。
家の中の蜘蛛の巣対策はやっぱり掃除が一番
家の外にできる蜘蛛の巣は、ある程度仕方ないという部分はあります。
蜘蛛は自然の生きものですから、庭の隅々まで徹底的に対策を講じるというのは、限度というものが出てきます。
しかし、家の中であれば話は別です。
手間は掛かりますが、外に比べたら、ほぼ完璧に近い蜘蛛の巣対策が可能と言えるでしょう。
それは、ずばり掃除です。
シンプルですが、これが家の中では最強の蜘蛛の巣対策になるのです。
蜘蛛は汚れた場所を好む傾向にあります。
汚れている → 汚い → 不衛生 → ゴキブリ発生 → それを狙って蜘蛛発生
と、とても分かり易い図式が出来上がるわけです。
掃除が、いかに重要であるか分かりますね。
手間は確かに掛かりますが、普段からこまめに掃除を心掛けることによって、餌となる害虫を発生させないことがとても大事です。
これが結果的に、蜘蛛の居づらい空間を作るということになります。
さらに言えば、家の中に出没する蜘蛛は巣を作らない徘徊タイプも数種類おりますので、蜘蛛の巣の真ん中でじっとしてるタイプよりも、遭遇する機会が多くなってしまいます。
無駄な遭遇を避けるためにも、害虫が寄り付かないお家を目指しましょう。
蜘蛛が家へ侵入する経路から対策を考える!
ここまでは、わたし達人間が行動することによって、蜘蛛の巣対策をしてきました。
では、蜘蛛がそもそも侵入してこなければ、何も対策などしなくて良いのではないでしょうか。
そこで、どうやって蜘蛛は家の中に侵入してくるのかを調べてみました。
この侵入経路を潰すことも、結果としては蜘蛛の巣対策につながると言えるでしょう。
蜘蛛は、かなり小さい隙間からでも、簡単に侵入してくるそうです。
例えば、玄関ドアの隙間・窓の隙間・換気扇の隙間など、ありとあらゆる隙間から、侵入可能と考えて良いようです。
対策を立てようがない場所も一部ありそうですが、一番侵入しやすい玄関ドアや窓あたりは、容易に侵入の確率を減らすことができます。
それは、ホームセンターなどで売ってる「隙間テープ」で、隙間を塞ぐという方法です。
掃除同様、少し手間とお金は掛かってしまいます。
しかし、効果は微量でも防音効果・防寒対策にもなりますので、蜘蛛対策以外にも恩恵があるのは魅力的です。
さらに、蜘蛛の巣防止スプレーを隙間テープに噴射して併用すれば、隙間テープ結界の完成です。
これで玄関ドア、窓からの侵入は、高確率で防げるようになるのではないでしょうか。
蜘蛛の巣の除去にほうきはNG
これまでご紹介してきた蜘蛛の巣対策を講じてみても、万が一蜘蛛の巣ができてた場合、この蜘蛛の巣をどうするか考えてみましょう。
ベランダには、よく物干し竿を付けているご家庭がありますよね。
その物干し竿を絡めた蜘蛛の巣を、見つけたことがある人も多いのではないでしょうか。
ベランダは、あまり頻繁には掃除をしないでしょうから、蜘蛛の巣を張る条件には適している空間です。
また、ベランダにいた蜘蛛が家の中に侵入してくる経路になるとも言えますので、できる限りの対策は取りたいですね。
しかし、あまり目が行かない場所であるのも事実です。
うっかり蜘蛛の巣を作らせてしまった場合は、早急に対処します。
蜘蛛が巣の真ん中に鎮座していた場合、退治か逃がすかしましょう。
次に、蜘蛛の巣を除去しますが、ほうきでは決してやらないでください。
蜘蛛の巣除去には、トイレットペーパーの芯や、新聞紙等の使い捨てができるものを使用します。
ほうきで除去してしまうと、蜘蛛の巣がほうきに汚らしくまとわりつきます。
そして、そのまとわりついた蜘蛛の巣に、さらにゴミが付いて汚らしさを豪華に彩りだしますので、かなり危険な行為です。
気持ち悪くてどうしても除去できない!となれば、ほうきや棒などの長いものの先端に、使い捨て可能なものでコーティングして除去すると良いでしょう。
除去し終わったら、蜘蛛の巣防止スプレーを噴射して完了です。
蜘蛛と上手く付き合っていくことも大切
蜘蛛の巣対策5選!
いかがでしたでしょうか?
蜘蛛の巣は、人間にとっては迷惑なものかもしれません。
ですが、無闇に蜘蛛を退治することは、蜘蛛の巣対策には一切なりません。
蜘蛛を傷つけなくても、わたしたちができる蜘蛛の巣対策は、こんなにもあるのですから。