夏になると窓周りに虫が大量発生!どんな対策があるのか?

夏になると様々な虫の活動が活発になってきます。

特に、小さい虫が大量発生していると、窓などから侵入してきてしまうこともありますよね。

気持ちのいいことではないですし、衛生的にもよくないです。

ここでは、窓周辺に群がる虫を中心に、夏の虫対策についてみていきましょう。

夏の窓周辺で大量発生している虫の正体は?①

夏になると色々な虫が発生し、虫が苦手な方にとっては大変な時期となります。

一口に虫と言っても様々な種類がありますが、特に米粒よりも小さいような虫が大量に発生していると、何とも言えない不快感があるのではないでしょうか。

そうした小さな虫は、窓周りや玄関付近にも発生し、ときには家のなかまで侵入してしまうこともありますよね。

大量に発生する小さな虫の正体と、発生源はどこにあるのでしょうか。

よく見かける大量に発生する小さな虫は、

・ユスリカ
・チビクロバネキノコバエ
・シバンムシ
・ヨコバイ

などが考えられるようです。

なかでもよく見かけるのは「ユスリカ」ではないでしょうか。

ユスリカはハエ目・糸角亜目・ユスリカ科の虫の総称です。

成虫は「蚊」によく似ていますが、血を吸うことはありません。

ユスリカが発生する場所としては、田んぼ・川・下水溝などが近くにあったり、常に水が溜まっているような場所の近くが考えられます。

ユスリカの幼虫は、水のあるところから発生しているのです。

また、多くの虫が光の方へ飛んでいく習性があるように、ユスリカも夜は光のあるところへ集まってきます。

部屋から漏れた明りに引き寄せられ、窓の周りなどに集まってきてしまいます。

夏の窓周辺で大量発生している虫の正体は?②

続いて、大量発生する小さな虫の正体として考えられるのが「チビクロバネキノコバエ」です。

この虫は羽があるので飛び交いますが、這って動くことも多い虫です。

黒ゴマくらいの大きさで、腐った植物などにいることが多く、ビニールハウスの農作物に被害を与えることもあります。

一般家庭では鉢植えから発生することが多いようです。

チビクロバネキノコバエはとても小さいので、窓の隙間や網戸から侵入してしまいます。

次に、「シバンムシ」です。

シバンムシもかなり小さな虫で、羽があり、赤茶色をしています。

畳・古本・ドライフラワー・木の置物・乾燥した食品(乾物や粉物など)を好む虫のため、家の中が発生源であることも多いです。

大量に発生している虫がシバンムシである場合は、窓などの侵入経路の対策だけでなく、家の中を対策する必要もあります。

最後に「ヨコバイ」です。

ヨコバイは草地や稲などに生息している、緑や白のとても小さな虫です。

夜の照明に引き寄せられて、網戸に付いていることも多いです。

紫外線よって窓周辺に虫が大量発生

虫が光に集まってくるのは、虫の「走行性」が関係しています。

走行性がある虫は、月の光を頼りに飛行していると考えられています。

月の光に向かって一定の角度で飛ぶことで、地面から高さも一定に保ちながら飛ぶことが出来るのです。

また、人間は紫外線を見ることは出来ませんが、虫は紫外線を感じて紫外線の方へ集まってきます。

そのため、LEDの光よりも、紫外線を発生させている蛍光灯の光の方へ虫が集まりやすくなるのです。

最近のコンビニエンスストアなどでは、照明のLED化が進み、以前よりもお店の周りに虫が集まりにくくなりました。

これは、虫が紫外線を頼りに集まっているので、紫外線を出さないLEDの光は虫には見えていないからです。

ご自宅でも、照明をLEDにすることで、窓や網戸に大量発生する虫を減らすことが期待出来ます。

窓に大量発生する虫の対策①

では、ここからは窓や網戸に大量発生する虫の対策方法をご紹介していきます。

【照明をLEDにする】

先ほどもご紹介した通り、虫は人間と同じように光を見ているのではなく、光のなかの紫外線に集まってきます。

LEDに絶対虫が集まらないというわけではありませんが、大幅に虫の量を減らすことが出来るはずです。

また、大前提として外に光を漏らさないということも効果が期待出来ます。

網戸でなくても大丈夫な場合などは、雨戸や遮光カーテンをしっかり閉め、光が窓の外へ漏れないようにしましょう。

【24メッシュ以上の網戸にする】

一般的に使われている網戸は18メッシュで、これは網目が約1.2ミリメートルです。

蚊くらいのサイズの虫でしたら侵入出来ませんが、さらに小さい虫に対しては簡単に侵入を許してしまいます。

24メッシュの網戸にすると、網目の大きさが0.84ミリメートルとなります。

これなら多くの虫が侵入出来ないサイズではないでしょうか。

24メッシュよりも細かい網目もありますが、風通しが悪くなる可能性があるので、注意が必要です。

窓に大量発生する虫の対策②

他にも窓や網戸に大量発生する虫の対策方法があります。

【網戸に虫よけスプレーをする】

網戸に虫よけスプレーをする場合には、そのやり方が大切です。

窓を閉め、部屋の外から網戸に向かってスプレーをしましょう。

こうすることで、スプレーが風に流されにくくなりますので、より効果が期待出来ます。

【発生源を駆除する】

窓付近などに大量発生する虫のなかでも、ユスリカなどは水が溜まっているところから発生していきます。

ガーデニングなどで水を使った場合は、バケツやじょうろなどに水が溜まったままになっていないか確認しましょう。

排水溝なども、虫の発生源になりやすい場所です。

蚊やユスリカなどの大量発生が気になる場合は、定期的に掃除をするようにしていきましょう。

【窓際にハーブを置く】

虫よけ効果の期待出来るハーブを窓際やベランダに置きましょう。

ペパーミント・ハッカ・タイム・バジル・ローズマリーなどが、虫よけに効果的とされています。

殺虫剤を使いたくない、お子さんやペットのいる家庭では、ハーブなどの天然素材が安心出来ますね。

虫の侵入は窓からだけではない

夏の夜は窓に虫が大量についているので、対策は窓に意識がいきがちです。

しかし、窓以外にも虫が室内に侵入してくる経路はあります。

まず、考えられる経路としては玄関が挙げられます。

扉が開いた瞬間に入ってくる他、人にくっついているのに気づかない場合もあります。

扉の開け閉めを素早くしたり、玄関に虫よけスプレーをしておきましょう。

また、通気口や換気口も虫の侵入経路として考えられます。

一軒家・アパート・マンションを問わず、通気口や換気口は設置されています。

家の外に虫が集まってくるだけでなく、家の中まで入ってきてしまっている場合には、このような場所から入ってきている可能性も高いです。

通気口・換気口からの侵入を防ぐには、フィルターを利用するのがおすすめです。

専用のフィルターがホームセンターなどで販売されていますので、貼るだけで簡単に虫対策が出来ます。

虫の侵入だけでなく、花粉を軽減する役割もあります。

また、外から侵入しているのではなく、家の中で増えている可能性も考えられます。

ゴキブリやコバエなどはその典型ですね。

家の中に発生源がないかも合わせて確認しましょう。

窓の虫を対策して快適に過ごそう!

夏の窓に大量に集まってくる虫の多くは、紫外線に集まってきています。

集まった虫を駆除するのは大変なので、集まらないようにする対策がおすすめです。

照明や網戸の対策が有効でしょう。

また、虫の発生源となるような場所が近くにある場合は、そこの対策をすることが虫の軽減につながるかもしれません。

快適に過ごしていけるよう、対策を講じていきましょう。