窓を開けて部屋に風を取り込むと気持ちいいですよね。
しかし、窓を開けるといつの間にか虫が部屋に入り込んでいることはありませんか。
窓を開けているときは、恐らくほとんどの方は網戸をしているかと思います。
それなのになぜ、虫が入り込んでしまうのでしょうか。
もしかしたら、窓の隙間が原因かもしれません。
隙間のできてしまう原因と対処法についてご紹介していきます。
窓から部屋に虫が入る原因とは?
網戸をしっかり閉めているはずなのに、外から虫が入ってきてしまうことはありませんか。
一体なぜなのか、不思議に思うこともあるでしょう。
虫が入ってきてしまう理由は「窓に隙間が開いている」可能性が高いのです。
一体どういうことなのでしょうか。
窓の開け閉めを行うときに、網戸も一緒に開け閉めすることがあるかと思います。
普段から、決して乱暴に扱っているわけではなくても、いつの間にか網戸が変形してしまったり、何かの拍子に穴が開いてしまうことがあるのです。
そのようなことが原因で、隙間ができてしまうことになるのです。
また、その他の原因として窓の開け方や、網戸の網目の大きさも虫の侵入を許す原因になっていることがあります。
さらに、窓の隙間は虫が侵入してしまうだけではなく、「ピュー、ピュー」という隙間風の原因にもなり得ます。
室内の快適さを保つためには、これらに対処していく必要があるでしょう。
窓の隙間から入って来やすい虫とは
窓の隙間から入ってくる虫の種類は様々です。
では、一体どのような虫が入ってきているのでしょうか。
対処法をご説明する前に、こちらについてご紹介していきます。
【蚊】
夏場に窓から入ってこられると、厄介な虫の一つですよね。
蚊は日本でよく見られるもので「ヒトスジシマカ」「アカイエカ」「チカイエカ」の3種類が存在しています。
それぞれ、大きさは4.5~5.5mmととても小さいです。
窓の網戸の網目はおよそ1mmなので、そこから侵入することは少ないですが、窓と網戸の隙間から侵入することがあります。
【ゴキブリ】
夏場に多く発生します。
大きさは個体によって差はありますが、10mm~40mmほどになります。
一見すると窓から入り込むことがないように感じますが、実はゴキブリは窓からの侵入がとても多いのです。
蚊と同様に窓と網戸の隙間から侵入することがあります。
【ムカデ】
ムカデの行動が活発になるのは5、6月になります。
ムカデはゴキブリを始めとする昆虫の卵を食べるのですが、刺されると非常に危険です。
【アリ】
アリは、1~3mmと非常に小さいです。
そのため、種類にもよりますが網戸の網目からの侵入も可能です。
近年では「ヒアリ」と呼ばれる毒性の強いアリにも注意が必要になります。
これら以外にも、侵入してくる可能性のある虫は、たくさんいます。
虫が入るのは一体なぜ?窓に隙間ができてしまう理由とは
窓から、虫が侵入してきてしまうのには、どのような理由があるのでしょうか。
実は、窓自体にも問題があることと、網戸にも問題あることが考えられるのです。
大きな3つの原因についてご紹介していきます。
【戸車の高さ】
木造住宅でよく見られるのですが、材料である木材は月日が経つと、乾燥し縮んでしまうという性質があります。
また、窓や網戸には開閉をスムーズに行うために「戸車」と呼ばれる部品が取り付けられています。
この戸車がすり減っていることや、使っているうちに位置がずれてしまう・破損してしまうことで窓に隙間ができる原因になることがあるのです。
【網戸が歪んでいる】
誰もが一度は、外すつもりはないのに「ガタンっ」と網戸を外してしまったことがあるのではないでしょうか。
網戸は、とても簡単に外れてしまい、この反動で歪んでしまうことがあるのです。
この歪みが隙間の原因になる場合もあります。
【網戸の位置】
これは、引き違い窓に言えることになります。
窓を開けるときに、網戸の位置は気にしたことがありますか。
実は、網戸と窓のサッシはまっすぐではなく、わずかに湾曲しているのです。
このため、決まった位置でないと、窓に隙間ができてしまうのです。
虫の侵入を防げ!窓の隙間をなくすには①
先ほどご紹介したものが、窓に隙間ができてしまう主な原因になります。
では、これらにはどのように対処したらいいのでしょうか。
ここでは、先ほどご紹介した3つの原因の対処法についてご説明していきます。
【戸車の高さ】
戸車が原因の場合には、その高さを調節しましょう。
ドライバーのみで行うことができるので、女性でも簡単に行うことができます。
戸車は2つのネジで止められています。
片方は固定用で、もう片方は調節用になっています。
戸車の上部にいある固定用のネジは、触らないようにしましょう。
下部にある調節用のねじは、時計回りに回すと上がり、反時計回りで下がります。
窓枠に合うようにして調節してみましょう。
【網戸が歪んでいる】
網戸の歪みは簡単に直すことができます。
まずは外した網戸を置き、歪んでいるのとは反対方向に力を加えましょう。
それほど強い力でなくても直すことができます。
【網戸の位置】
引き違い窓は、向かって左側が外側で右側が内側になるように作られています。
そして、網戸は右側に置いて使われるように作られているのです。
右側に網戸を持ってくることで、隙間がなくなり、虫の侵入を防ぐことができます。
虫の侵入を防げ!窓の隙間をなくすには②
先ほどご紹介した方法の他にも、窓の隙間をなくす方法があります。
【隙間テープを活用する】
隙間テープは、ホームセンターなどで購入することができます。
モヘヤ・ゴム製の隙間テープは網戸と窓サッシの間に貼って使います。
主に、ゴム製の隙間テープは網戸の建枠に差し込むようにして使用します。
ここに使うことで、網戸と窓の隙間がなくなり、ムカデやゴキブリのようなやや大きめの虫の侵入を防ぐことができます。
モヘヤの隙間テープは、耐水性・耐久性を兼ね備えています。
テープの幅や毛足の長さには種類がありますので、窓にあったものを選びましょう。
【ハッカ油をスプレーにして使う】
ハッカの香りは、虫が好まない香りとして知られています。
そのため、窓に吹きかけることで、虫よけになるのです。
ちなみに、作り方はいたって簡単です。
無水エタノール10mlとハッカ油20~60滴を水90mlに混ぜてスプレー容器に入れるだけです。
窓からだけではない!虫の侵入ルート
ここまで、窓の隙間から虫が入ってきてしまうことについてご紹介してきました。
しかし、虫の侵入は窓からだけではありません。
最後に、窓の他にはどこから入ってくるのかについてご紹介します。
【家の中の隙間】
実は、隙間ができてしまうのは窓だけではありません。
目視で確認するのが困難なくらい小さな隙間が、家の中にできていることがあります。
【排水溝】
排水溝は外につながっているため、虫の侵入ルートになることがあります。
また、排水溝の汚れが虫を呼び寄せることにもなるのです。
ここについても、常にきれいにしておくように心がけましょう。
【エアコンの室外機】
意外にも、室外機から虫が入ってくるということはよくあるのです。
対策としては、室外機についているホースに虫が入らないようにカバーをかけてしまうことがあげられます。
虫が入ってこないための対策をしよう
ここまでご紹介してきた通り、虫はわずかな隙間から簡単に家の中へ侵入してきます。
しかし、虫がどこから入ってくるかが分かってしまえば、対策をすることもできますよね。
また、窓の隙間は虫の侵入ルートになるだけでなく、隙間風の原因にもなりえます。
しっかりと対策をし、快適に過ごせるようにしましょう。