突然ですが、窓を閉めていてもなぜかすきま風が入ってきて寒かったり、クレセント錠が緩かったり固かったりして、窓の開け閉めがしにくいということはありませんか?
今回は、窓のクレセント錠を調整して快適に過ごす方法をご紹介します。
窓のクレセント錠の調整は、賃貸でもできるので、賃貸にお住まいの方も、ぜひ参考にしてみて下さい。
窓のトラブルはクレセント錠が原因?
住まいにおける窓のトラブルというと、
・窓からすきま風が入ってきて寒い(または暖房を入れても、窓から暖かい空気が逃げる)
・窓がガタついて開け閉めしにくい
・外の音が室内に入ってきてうるさい(または自室の音が外に漏れていないか気になる)
などのことが挙げられますね。
しかし、実は、こうしたトラブルの原因がクレセント錠にある場合が多くあります。
クレセント錠とは、一般的な窓によく付けられているもので、窓のサッシに付いている「受け」と呼ばれる部分に三日月の部分を回して引っ掛け、窓を固定するものです。
使っているうちに汚れやサビなどが付いてしまうと、それだけでもクレセント錠は緩んだり固くなったりしてしまいます。
開け閉めしにくくなってきたら、まずはクレセント錠の汚れやサビを取り除いてみましょう。
そして、汚れやサビではなく、クレセント錠自体に原因があって不具合が起きているのであれば、クレセント錠を調整してそれを解消することになります。
ですが、その必要性を感じながら放置している人が多いのも事実です。
そのため、次の章では、クレセント錠の不具合を放置した場合のリスクについてお伝えします。
窓のクレセント錠の不具合を放置した場合のリスクは?
では、窓のクレセント錠の不具合に気付きながら、それを調整せずに放置していたらどうなるでしょうか。
ここでは、窓のクレセント錠の不具合を放置した場合に考えられるリスクについて見ていきます。
一番注意しなければならないのが、クレセント錠が取れそうなほど緩くなっている場合です。
クレセント錠は一応「錠」と付いてはいますが、厳密には、窓の鍵ではありません。
実は、クレセント錠は、「防音効果」を高めるために作られ、取り付けられているものなのです。
そのため、正常に使える状態であったとしても、クレセント錠では全く防犯にはならないということになります。
そのクレセント錠が外れそうなほど緩くなっていれば、空き巣に狙われるのは当然です。
窓に窓用の防犯フィルムを貼ったりしていない限り、何も防犯対策をしていない状態なので、簡単に窓を開けられ、部屋に侵入されてしまうでしょう。
空き巣の被害に遭ってから、「クレセント錠が緩いのはわかっていたのだから、早いうちに調整しておけばよかった」と後悔しても遅いのです。
放置するとこのようなリスクがあるので、クレセント錠の不具合を感じたらすぐに調整するようにしましょう。
窓のクレセント錠はどんな仕組みになっているの?
先ほどのお話で、窓のクレセント錠の不具合を放置するのはリスクが高いということはお分かり頂けたと思います。
ですが、クレセント錠の調整をするには、その仕組みが分かっていないとスムーズにいきません。
クレセント錠は一体、どんな仕組みになっているのでしょうか。
先ほどもお伝えした通り、クレセント錠は鍵ではなく、三日月形をした「窓の留め具」です。
そして、その構造を見ると
・クレセント錠本体
・本体を受ける「受け」という部品
・本体と受けを止めるビス
・ビスを隠すカバー
の4つから成り立っています。
これらがちょうどいいバランスで取り付けられていてこそ、不具合なく窓の開け閉めができるのです。
しかし、クレセント錠も使っているうちに少しずつ不具合が出てきます。
そうなると、トラブルが発生するので、クレセント錠を調整して解消することが必要になるのです。
次の章では、窓のクレセント錠の調整方法についてお伝えします。
窓のクレセント錠を自分で調整する方法
では、窓のクレセント錠を自分で調整する方法をご紹介します。
まず、クレセント錠のかかりに問題がある(固い、緩い)場合です。
緩い場合は、ドライバーでビスを締め直し、固い場合はクレセント錠の取り付け位置を少しずらせば解消できることが多いです。
クレセント錠の位置を変えるときは、クレセント錠のカバーを外してからドライバーでネジを緩め、上下どちらかに本体を動かして、再びドライバーでネジを締めて下さい。
そして、クレセント錠が取れそうになっている場合は、はじめに全体がダメなのか、ビスだけがダメなのかを判断します。
全体がダメならば、クレセント錠を新しいものに交換する必要があります。
その際は、交換するついでに防犯効果の高いものにしておくと良いでしょう。
取り付けは、購入したクレセント錠の説明書をよく読んで行いますが、多くは、ドライバーを使えばすぐにできます。
そして、ビスだけが劣化している場合には、ビスを交換して解決しましょう。
そのクレセント錠を製造しているメーカーに電話などで問い合わせ、それに合うビスを注文して、古いものと交換します。
ビスだけであれば、それほど費用もかかりません。
新しいビスを取り付けたら、窓を開け閉めするのにちょうどいい固さに調整して完了です。
賃貸でも窓のクレセント錠の調整はできる?交換は?
賃貸の場合、窓のクレセント錠を自分で調整しても良いのでしょうか。
賃貸物件であっても、窓のクレセント錠が固い・少し緩いという程度なら、入居者が調整しても何ら問題はありません。
不具合を感じたら、先ほどの方法で自分で調整しましょう。
ただし、賃貸物件によっては、管理があまり行き届いていないことがあり、入居時からクレセント錠が取れそうになっている場合もあります。
その場合どうするかですが、まず、管理会社や大家さんに連絡しましょう。
中には、管理会社や大家さんが交換してくれるケースもありますが、基本的には小さな修理なので、入居者が自分の負担で交換を行うことが多いです。
ただし、元々付いていたクレセント錠が取れかかっていて、新しいクレセント錠にする必要がある際は、他の窓に付いているものと同じクレセント錠を注文しましょう。
賃貸で使われているクレセント錠なら、1つ大体2000円程度で購入できるはずです(送料別)。
しかし、そうした相談をせずに全く別のクレセント錠に替えるのは危険です。
賃貸なので、退去時にトラブルになります。
賃貸でのクレセント錠の交換は、きちんと管理会社や大家さんに相談し、了承を得てから行いましょう。
窓のクレセント錠の調整ではここに注意!
ここまで、窓のクレセント錠の仕組みや、不具合を自分で調整する方法などをお伝えしてきました。
しかし、窓のクレセント錠を調整する場合には、いくつか注意点があるので、最後にそれをお伝えしておきます。
まず、クレセント錠の本体と受けを止めているネジを緩める際は、緩めすぎないように気を付けて下さい。
少しの力でクレセント錠の本体と受けが動くくらいに緩めれば、十分調整できます。
ネジを緩めすぎてしまうとネジが外れて、裏に付いている金具がサッシの内側に落ちてしまいます。
そうなると、落ちた金具を拾うことができないので、クレセント錠を固定できなくなってしまいます。
また、緩くならないようにと、クレセント錠をきつく締めすぎないよう注意が必要です。
緩んでいた場合、きつく締めたくなりますが、あまりきつくすると窓の開け閉めがしにくくなったり、ガラスが割れて怪我をすることにもつながります。
ちょうどいい固さになったら、そこで調整を終えましょう。
クレセント錠の調整では、その不具合を解消するのが目的なので、きつく締めても防犯にはなりません。
窓の防犯には、防犯フィルムやアラームなどで対応するのがおすすめです。
窓のクレセント錠を調整して快適に過ごそう!
今回は、窓のクレセント錠の調整方法についてお伝えしました。
賃貸物件でも、窓のクレセント錠の調節は問題ありません。
すきま風が入ったり、クレセント錠の具合が悪くて窓の開け閉めがしにくいという場合には、お伝えしたような方法で調整してみて下さい。
窓のクレセント錠が原因の不具合は、それを調整すれば解消できることが多いです。
クレセント錠を調整して、快適に過ごしましょう。