害虫の駆除に効果的なバルサンですが、小さな子供やベットの居るご家庭では使うことを躊躇してしまいますよね。
躊躇してしまう理由は、体に害はないのか、そもそも使っても大丈夫なのかなどの心配ごとではないでしょうか。
今回は、バルサンを使用するときの注意点などをお伝えします。
また、ペットに寄生するダニの対策も併せてご覧ください。
害虫駆除に効果的なバルサン
ダニやゴキブリ、害虫などを室内で発見してしまったら、一刻も早く退治してしまいたくなりますよね。
しかし、一時は退治できたとしても、同じ生活をしていればまた室内に現れるかもしれません。
そのため、早めの対処が必要になります。
まずは、被害が広がらないように、正しい駆除を行いましょう。
家庭用では、気軽にダニやゴキブリなどの退治や駆除に効果的なバルサンが人気です。
バルサンといっても、ドラックストアやホームセンターに行くとどれにしようか悩んでしまうほど種類が豊富ですよね。
煙が出るタイプや水を入れるタイプ、煙ではなく霧が出るタイプがあります。
効き目の違いとして、赤い色をしたバルサンは幅広い衛生害虫に効果があり、黒いバルサンは抵抗性ゴキブリにも効果がある強力タイプです。
そのほかの害虫の駆除に対応した、黄色い色をしたバルサンもあります。
バルサンのホームページを見てみると、いくつかの質問に答えるだけで、ご自宅に最適なバルサンはどれなのかが分かるページもありますよ。
適格に駆除するためにも、目的に合ったバルサンを使いましょう。
しかし、概要でお話したとおり、ちいさな子供やペットがいるご家庭では、バルサンを使っても大丈夫なのかが心配ですよね。
赤ちゃんやペットは大丈夫なの?
害虫の駆除に効果的なバルサンですが、妊娠中の方や小さな子供のいるご家庭で使用しても大丈夫なのでしょうか。
まず、妊娠中の方がいらっしゃるご家庭です。
妊婦さんがいらっしゃるご家庭でもバルサンは使用できますが、妊娠中はにおいに敏感な時期でもあるため、バルサンの始動や換気といった行為は避けましょう。
妊婦さんは、直接作業に関わらなければ大丈夫ということです。
次に、小さな子供やペットへの影響です。
バルサンでは、正しい使用方法を守っていれば乳児や小さな子供、飼っているペットに害を及ぼすことはないとしています。
また、バルサンの使用後に30分以上の換気を十分に行うことで成分がなくなり、残っている成分もやがて分解されてなくなります。
しかし、ハイハイをはじめた赤ちゃんや、手にしたものを舐めてしまう時期の子供がいる場合は心配になりますよね。
そんなご家庭は、バルサン終了後に30分以上の換気を行ったあと、床や家具を乾拭きしましょう。
掃除機をかけると、なお良いです。
子供やペットのおもちゃなどはビニール袋に入れて口を縛り、直接バルサンの煙や霧がかからないように工夫することで安心材料が増えますよ。
なお、小さな子供がいるご家庭は、煙の出ない霧タイプがおすすめです。
においを抑えられますし、短時間で利用できます。
なお、殺虫剤アレルギーの傾向がある場合は、バルサンを使用をすることはできません。
バルサンを使う前の準備は大丈夫?正しく使用しよう
子供やペットがいるご家庭でも使えるバルサンですが、使用する前に準備が必要です。
みなさん、バルサンを使う前の準備方法は大丈夫でしょうか。
▽閉め切る
部屋に窓があれば閉めましょう。
換気口も忘れずに閉めましょうね。
▽開ける
害虫が好みそうな押し入れや引き出しを開けておきます。
▽保護
煙や霧がかかってしまっては困る場所を保護します。
バルサンをしない部屋に移動するか、移動できないものはビニール袋を被せて守りましょう。
・テレビ
・パソコン
・楽器
・精密機械
・ディスクやテープ
・食品
・食器
・寝具
・おもちゃ
・熱式警報器(製品によって)
・煙式警報器(製品によって)
・ガス警報器(製品によって)
などです。
▽火種は消す
ノンスモーク霧タイプを使うときは、ガスの元栓を閉めてください。
ガス湯沸器やヒーターなどがある場合も、危険ですので必ず消しましょう。
▽移動
観葉植物や熱帯魚、ペットはバルサンをする部屋から移動させましょう。
準備ができたら、使用方法を守って開始してください。
人やペットがバルサンの煙を吸っても大丈夫?
バルサンが終了するまえに部屋に入り、煙を吸ってしまった場合は大丈夫なのでしょうか。
大人が誤って吸い込んだとしても、哺乳動物に対して安全性は高い商品であるため、体になにか症状が見られなければ大丈夫であるとしています。
しかし、小さな子供が煙や霧を吸い込んでしまうと、喉に炎症が見られるケースもあるため、吸い込まないように十分に注意してください。
とくに子供は、興味本位からのぞき込んでしまうこともありますよね。
また、一般的な住宅の場合は、ほかの部屋に煙がいく場合があります。
煙を吸い込むリスクを減らすため、なるべく外出して使用することをおすすめします。
そして、バルサンが終了してからすぐに部屋に入るのではなく、30分以上の換気をして掃除機をかけてから、部屋に入ってください。
人間だけではなく、ペットも同様です。
マダニを手で潰してはいけない
ペットと一緒に暮らしているご家庭では、ダニが気になりますよね。
小さな子供やペットがいても、使用方法を守っていればバルサンを使っても退治や駆除を行っても大丈夫ですが、日頃からケアすることも大切です。
猫を飼ったことがあるかたはご存知かもしれませんが、猫ヒゼンダニという寄生虫はとても小さく、皮膚内部に潜り込んで寄生します。
このダニが皮膚に潜り込むとき、激しい痒みが起こるのです。
耳のふちや頭に現れるため、注意深く見てあげましょう。
とくに、マダニには注意です。
メディアでも話題になりましたよね。
マダニが寄生している猫に噛まれた人が、亡くなってしまうという悲しい事例もあります。
山や草が生い茂っている場所に身を潜めているマダニは、まるで吸血鬼です。
皮膚に深く口器を差し込んで、大量の血液を吸い取ります。
また、ペットにノミが付いているのを発見すると、すぐに潰してしまおうと考えますが、雌のノミである場合は卵を持っている場合もあります。
雌のノミを潰してしまうと卵が飛び散ってしまい、ノミの卵が孵化してしまうため、絶対に潰さないでください。
発見したときは、潰さずにブラッシングをしてノミを捕まえ、中性洗剤を薄めた水に沈めましょう。
ペットに害虫がつかないための対策
身近なダニやノミが猫に寄生しないための対策は、大きくわけて3つあります。
●ブラッシングやシャンプー
こまめにブラッシングをしたり、定期的にシャンプーをして清潔にしておきましょう。
ノミトリグシでブラッシングをしてノミを捕まえ、中性洗剤を薄めた水につぶさないで沈めます。
ノミを駆除するための専用のシャンプーも効果的ですよ。
シャンプーすることは大切なことですが、シャンプーをしているから大丈夫というわけではありません。
ダニはシャンプーから逃れてしまうため、完全に駆除できるとはいえません。
●滴下型の予防駆除薬
頸に滴下型をつけると、約1ヶ月の間はダニやマダニがついてもダニ自体が死んでしまいます。
ノミの卵の孵化抑制もできるタイプもあるため、定期的に使用すると効果的ですよ。
ただし、垂れたところを誤って舐めてしまうと、中毒を起こしたり、火傷を負うこともあるため、十分に注意しましょう。
●寝具の手入れ
ペットと一緒に寝る時間は癒やされますよね。
しかし、ダニやノミは寝具が大好きです。
バルサンをつかうときは布団にかからないように保護するため、寝具に直接ダニ対策をしなければなりません。
漂白剤が使えたり、洗える寝具の場合は定期的に行いましょう。
不可能な場合は、布団乾燥機に搭載されているダニモードなどで殺虫しましょう。
使用方法を守って害虫対策
生きていくなかで、生活のなかから害虫を全て駆除することは難しいことです。
しかし、健康を脅かす害虫がいることも事実ですし、増えすぎてしまっては体にさまざまな害を及ぼします。
小さな子供やペットと暮らしているかたは、バルサンの使用方法を守り、上手に対策していきましょう。