賃貸住宅を探している際、ベランダがない物件が目に付くでしょう。
そのような物件は、室内の窓付近に物干しが取り付けられていることが多いです。
また、現在お住いの部屋に部屋干し用の物干しを取り付けたいという人もいらっしゃるでしょう。
しかし、室内干しはにおいが気になりますよね。
ここでは、室内干しのにおい対策についてお話しするとともに、室内用物干しの取り付け方もご紹介していきます。
窓付近に物干しを取り付けるとどんなメリットがあるの?
室内干しのイメージでは洗濯ものが臭くなてしまう、と思われがちですよね。
しかし、窓付近に取り付けている物干しで部屋干しを行うと、たくさんのメリットがあるのです。
ここでご紹介していきます。
●天気の影響を受けない
まず、天気に左右されないという大きなメリットがあります。
突然の雨で洗濯物が濡れてしまったり、強い風で飛ばされてしまうなんてこともありません。
出先で、雨が降ったので急いで帰って取り込まなければいけない、など焦って帰宅する必要もありません。
●ほこりや花粉がつかない
花粉は、その時期だけ外干しを避ける、という人がいるくらいに厄介なものです。
室内干しなら花粉やほこりが洗濯ものについてしまう心配はありません。
●衣服が変色しない
衣服の色あせは、紫外線や排気ガスなどで起こります。
そのため、お気に入りの服は部屋干しすることを基本としましょう。
窓付近の物干しで洗濯を!部屋干しのコツ①
窓付近に取り付けている物干しで室内干しをすると、嫌なにおいが気になる人も多いでしょう。
室内干しの嫌なにおいの原因は「雑菌が繁殖した」ために起こるものです。
洗濯物を濡れたままの状態にしておくと、その菌が繁殖してしまうのです。
そこで、部屋干しするにあたって、においを防ぐ方法をご紹介していきます。
●風通りをよくする
風通しが悪いと洗濯物は乾きにくくなり、においも発生しやすくなります。
そのため、空気の流れを作ることが大事です。
自分が自宅にいる場合は、窓を2ヶ所以上あけて部屋に空気を取り入れましょう。
外出する場合は扇風機や換気扇を回しておくことを心掛けましょう。
また、部屋の湿度の高さもにおいを発生させる原因の1つです。
除湿器やクーラーなどを利用して、湿度を低くすることがポイントです。
●乾燥機を活用する
乾燥機は衣類にシワがついてしまうため、アイロンがけを余儀なくされてしまいます。
そのため、普段の利用は避けている人も多いでしょう。
しかし、乾燥機の温度を1番低くし、5分間だけ乾燥させてから部屋干しすると、通常よりも早く乾かすことができるのです。
洗濯表示で乾燥機にかけられない記載がある衣服でも、5分程度なら痛むことはほぼないので、活用するのも1つの手でしょう。
窓付近の物干しで洗濯を!部屋干しのコツ②
続いても、窓付近に取り付けている物干しで室内干しをした際の、嫌なにおいの防ぎ方をご紹介していきます。
室内干しは外干しよりも洗濯物が乾きにくいということは言うまでもありません。
ですので、洗濯ものの干し方を工夫することがポイントなのです。
●ジーンズや綿パンツ
ズボンは裏返して干すと、ポケットの内側がよく乾きます。
ピンチハンガーで筒のような状態にして干すと風が通って早く乾きます。
●パーカー
パーカーはフードの部分にボリュームがあるため、どうしても乾きにくいですよね。
そのような場合はハンガーを2本使い、フード部分を広げて干しましょう。
●バスタオル
バスタオルは大判なので、2つ折り干しはせずに、ピンチハンガーで干していきます。
その際、上から見て蛇腹状になるようにして干すと風通しがよくなります。
●ピンチハンガーの干し方
衣類をピンチハンガーで干す際のポイントとして、横から見た時にアーチ状になるように干すことがおすすめです。
真ん中に丈の短いものを干すことで、風の通り道ができ、洗濯ものが乾きやすくなります。
自分で物干しを取り付けたい!おすすめは「ホスクリーン」
居住を始めてから「室内干しをしたくなる」こともあるでしょう。
その理由は、排気ガスや砂埃が多い、近所の目が気になるなど、さまざまかと思います。
そのような場合は、室内の窓付近に設置する室内用の物干し「ホスクリーン」の取り付けをおすすめします。
ホスクリーンは天井に2つの穴をあけ、その穴にそれぞれのポールを吊り下げます。
ポールの先は穴になっていて、この穴に物干し竿を通すと、あっという間に室内物干しが完成するのです。
天井から下がった空間を利用して洗濯物を干すので、圧迫感はあまりなく、まだなスペースを取ることもありません。
2本のポールは使用しない時は取り外せるので、収納して天井をすっきりさせておくことも可能です。
その利便性で昨今では人気が高まり、新築に取り付ける人も多くなっています。
賃貸物件では難しいですが、持ち家なら現在ついてない住宅にも後付けが可能です。
それでは、次項ではホスクリーンの取り付け方法をご説明していきます。
室内物干し・ホスクリーンを取り付けよう!①
ここからは、室内物干しのホスクリーンの取り付け方法をご紹介していきます。
【必要な道具】
・川口技研 物干しホスクリーン 2つセット
・電動ドライバー
・ドリルセット
・下地探し
・下地センサー
・マスキングテープ
・脚立
【ホスクリーンの取り付け方法】
①下地センターを使い天井の下地の位置を探す
まず、下地センサーを使い、天井裏にかくれている間柱を探し出しましょう。
ホスクリーンは天井に設置しますが、天井のどの部分にでも取り付けられるわけではなく、下地(間柱)に取り付ける必要があるのです。
これは洗濯物の重さに耐えられるのが、石膏ボードでできた下地であるためです。
天井に下地センサーをあて、ゆっくりスライドさせながら下地を探ります。
ランプが光り、音が鳴った場所が下地のある場所です。
窓の近くで日当たりが確保できる位置で選ぶようにしましょう。
②ホスクリーンの取り付け位置を決める
ホスクリーンは窓から50~60センチ離れている場所に取り付けると良いとされています。
取り付ける位置を決定したら、マスキングテープを貼り付け、しるしをつけます。
その後、下地探しを使い、マスキングテープの上から針の先端を突き刺していき、下地の幅を確認しましょう。
針が固くて途中までしか刺さらなければ、そこが下地の場所となります。
下地の幅が分かったら、しるしをつけておきましょう。
しるしが窓から50~60センチ離れていることが確認できたら、その場所がホスクリーンの取り付け位置です。
室内物干し・ホスクリーンを取り付けよう!②
続いても、室内物干しのホスクリーンの取り付け方法をご紹介していきます。
③天井への穴開けとブラケットを固定する
「川口技研の物干しホスクリーン2個セット」はポール本体、ブラケット、ブランケットカバー、取り付け用ビスがセットになっています。
マスキングテープの上から、先ほど付けた印の位置に2.5ミリのドリルで下穴をあけていきます。
その後マスキングテープを剥がし、下穴に電動ドライバーで取り付け用ビスを取り付けていきます。
ネジの締め終わりは、ドライバーを使い手で締めあげることがポイントです。
これは、電動ドライバーで最後まで打ち込みすぎるとネジが破損してしまうためです。
もう一方も、同じようにビスを取り付けていきます。
ビスを2つ取り付けたら、それぞれにブラケットを取り付けます。
ブラケットは時計回りに回せば簡単に付けることができます。
④ホスクリーンをブラケットに固定する
ブラケットにホスクリーンを取り付けていきます。
ホスクリーンのポール本体をブラケットに差し込み、少し捻るだけで装着できます。
これでホスクリーンの取り付けは完了です。
窓からほどよく距離があるため、余裕を持って室内干しをすることができるでしょう。
室内干しはコツを抑えてにおいを軽減しよう
室内用の物干しは「下地探し」をきちんと行えば、誰にでも取り付けることができます。
初心者でも順を追って作業を行えば、1人でも取り付けが可能なのです。
無事に室内物干しを設置できたら、当記事でご紹介した「部屋干しのコツ」のポイントを抑えて干すことを心掛けましょう。
嫌なにおいを軽減し、ストレスなく毎日の洗濯を行ってください。