アパートやマンションでフローリングの部屋にお住いの方は多いと思います。
フローリングは、水分を含んだものを長時間置いておいたり、水などをこぼして放置すると、白っぽく色落ちしてしまうことがあります。
そんな時に、どうやって補修すればいいのでしょうか。
フローリングのその他の補修方法についても取り上げますので参考にしてください。
フローリングのお悩み
「フローリングに生ごみの入ったゴミ袋を置いておいたら、水気が床についていて色落ちしてしまった。」
「掃除していて、ウェットシートで擦りすぎて色抜けしてしまった。」
そんな時にどうすればいいのか、悩んでいる方も多いようです。
筆者も、子供の水筒を床に置いておいたら結露で濡れてしまったようで、色が白っぽくなってしまって慌てた経験があります。
初めて見たときは色落ちだとは思わず、何かの汚れで拭けば落ちると思ったこともあります。
しかし、こうした色落ちは拭いたからといって、もちろん直るわけではなく、補修作業が必要になります。
また、何かを落としてしまってキズがついたり、家具を引きずってしまって跡がついたりと、フローリング補修を考えなければいけない場面はよくあります。
アパートにお住いの場合は、いろいろな補修を勝手に行ってもいいのか、悩まれることでしょう。
しかし、汚いままで生活するというのも気が重いですよね。
フローリングの色落ち補修方法!①
それでは、フローリングの色落ち補修方法をご紹介していきます。
まず、色を塗ってワックスをかける方法です。
ホームセンターの補修材コーナーなどに置いてある補修グッズで対応できます。
同色系をタッチアップで色落ちした部分に塗り、他のフローリングと馴染ませます。
ちょっとした傷、日焼けによる色褪せでも目立たなくなりますね。
例えば、リンレイのワックス、「色つや復元コート」などでも補修できます。
こちらはカラーワックスで、「濃ブラウン系」「薄いブラウン系」「ウッディイエロー系」とあり、フローリングの色によって選ぶことができます。
後でワックスを重ね塗りしなくていいので楽ですよ。
ただし注意点もあって、塗装が施されていない木床や、油加工された床などでは使用できません。
また、作業の際はゴム手袋などをしてください。
そして、換気をしながら行ってください。
床暖房がある場合は、床を冷ましてから行いましょう。
<作業方法>
1.掃除機をかけてキレイにして、別売りのクリーナーで汚れや油分を落とし、水拭きをしてから乾かす。
2.カラーワックスを専用のスポンジにつけて、木目にそって軽く塗っていき乾かす。(30分以上)
3.必要であれば1~2回重ね塗りする。
その都度乾かします。
4.全体を塗って完全に乾かす。
ホームセンターでワックス剥離剤とワックスを買ってきて、古いワックスを剥がしてから、ワックスを塗り直してください。
フローリングの色落ち補修方法!②
フローリングの色落ちをカラーワックスで補修する方法をご紹介しました。
簡単な作業ですが、できれば目立たないところで試してから行ったほうがいいでしょう。
また、家具や建具には使えませんので気を付けてください。
これでキレイになれば、「張り替えなければいけないかな…。」と悩まなくて済みますね。
他にも、マニキュアタイプの補修材や、「ウッドリフレッシュ」という、プロも愛用している補修ツールがあります。
その他、フローリング用に市販されているキズ隠しテープを貼る、という方法もあります。
カラーバリエーションが豊富で、うまく貼れば目立たなくキレイにすることができます。
しかし、先ほどの方法と比べると、明らかに補修したことが分かるため、賃貸の場合はあまりおすすめできません。
退去時に、業者が逆に剥がして塗り直す、という手間がかかってしまうことですので、持ち家の場合に使える補修方法だと思います。
フローリングの色落ち以外の補修方法
フローリングの色落ちの補修方法をご説明しましたが、次に、キズや小さな穴の補修方法をご紹介します。
まず、穴を埋める方法です。
1.傷口のバリを取るため、カッターで掘り出し整形する作業を行う。
汚れやほこりを取り除き、吹き飛ばしておきます。
2.穴の周りをマスキング。(マスキングテープ)
3.穴埋め作業を行う。
●穴が大きいならフローリングの色に合ったパテを埋めていく。(手袋を着用する)
濡らしたヘラやスプーンで平らにならし、固めた後、サンドペーパーをかけます。
●穴が小さいなら補修材を入れる。
フローリングより少し濃い色がおすすめです。
コテで溶かす他、ドライヤーを使用してヘラで削るのもアリです。
補修材も平らにならし、サンドペーパーをかけましょう。
4.ペンを使って木目を描く。
そして、引っかきキズ程度のキズについてですが、キズ直しクレヨンを塗りこむだけでOKです。
大きめの擦りキズがある場合は、リペアマーカーが便利ですね。
ちなみに、落書きなどがある場合は「落書き消しゴム」で消すことができますが、こちらも色落ちの危険性があります。
その場合も、カラーワックスなどで補修できますよ。
フローリングのへこみ・床なり対処法
次に、フローリングのへこみを補修する簡単な方法をご紹介します。
実は、フローリングのへこみは、ご家庭にあるもので補修することができます。
それは、アイロンです。
必要なのはアイロンと、当て布だけです。
まず、布を濡らしてフローリングのへこみ部分に置き、その上からアイロンを当てて蒸すようにするのです。
それだけで、軽いへこみは戻ることがあります。
木が水分を吸収して膨張することを利用した方法です。
へこみ部分に針で小さな穴を開けて水分が入るようにすると、より効果的なようですが、賃貸の場合は傷つけるのはやめたほうがいいでしょう。
また、床なりを止めるアイテムもあります。
フローリング同士がすれて「ギイギイ」となってしまうときに、フローリングの継ぎ目に「床鳴り止まるんです」などの補修材を流し込んで、漏れたところは雑巾で拭けば終わりです。
さらに、フローリングのカビに対しては、アルコール除菌が有効です。
無水エタノールや消毒液を水で薄め雑巾に浸し、カビがある部分を軽く拭いてみてください。
ただし色落ちする可能性もありますので、その場合は補修作業も必要になります。
ゴム手袋とマスクを着用し、換気しながら作業してください。
原状回復に注意!賃貸の場合の注意点
フローリングの色落ちなどの補修は、あくまでも「目立たなくする」ための作業で、完全に元通りとまではいかないと思います。
ですから、賃貸の場合は、補修を行う前に管理会社に連絡し、大家さんにも確認をとることが大切です。
ワックスを禁止しているアパートもありますし、塗りすぎで汚くなってしまうのを嫌がる大家さんもいます。
あまり器用ではなくて、こうした補修作業に自信が無い場合は、カーペットやマットでとりあえず隠してしまうのも一つの手です。
また、たとえ補修したとしても、退去時にかかるクリーニング費用は「キズ有」の状態で見積もりされることでしょう。
ただ、「原状回復」というのは「住む前のピカピカの状態に戻す」ということではありません。
小さなキズや色落ちなどは、通常の生活の範囲内の劣化、と受け取られることが多いでしょう。
カビや穴、大きなキズなどの場合は料金がかさむかもしれませんが、目立たない剥がれや色褪せは請求されないことがほとんどです。
フローリングの補修前に大家さんに確認!
ご実家で、フローリングの補修をしたことがあったり、DIYにくわしい方でなければ、補修しようと思っても余計にひどいことになる可能性もあります。
もしチャレンジしたいなら、貸主に確認をとってから行いましょう。
あまりにもひどいキズ、穴でなければ、退去時に余計な金額がかかることもないかもしれません。
大家さんからOKが出たら、ぜひここでご紹介した補修方法を参考に行ってみてください。