「株式投資」と聞くと、難しいイメージがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、家事の傍ら、主婦が生活目線で株式投資をしているケースが最近多くなってきています。
主婦が株式投資をするメリットと、どのように株式投資を始めたらいいかなど、基本的なことをお伝えしていきます。
株式投資は難しい!?
株式投資をされたことがない方は、案外多いことでしょう。
その理由はおそらく、多くの方が「株式投資は難しそう」だったり、「株式はたくさん損することがありそうで怖い」というイメージを持たれているからではないでしょうか。
家計を預かる主婦からすると、一見ギャンブルにも思えてしまう株式投資は、日常生活と切り離されてるような気がして敬遠しがちなものかもしれませんね。
もちろん、株式投資は自分の投資した資金を誰かが全額保証してくれるようなものではありません。
状況によっては、損失を出してしまうことも十分に考えられます。
しかし、株式投資は何も損をすることばかりではありません。
株式投資は、トレーダーのように株式を日々売買して利益を出すことだけではなく、定期的に利息のようなものをもらえたり、投資した会社の商品がもらえたりすることもあるのです。
現代は、ひと昔前のように銀行預金に金利がたくさんついていた時代とは違います。
使う予定のないお金をそのまま銀行に預けていたり、タンス預金にしておくのはもったいないことかもしれません。
それでは、主婦が株式投資をするメリットについて次項で解説していきましょう。
主婦の生活目線で株式投資!
主婦が株式投資をするメリットの1つは「株主優待」です。
「株主優待」という言葉自体は聞いたことがあるという方も多いかもしれませんね。
株主優待とは、投資した会社の商品や割引券、優待券などがもらえる制度のことをいいます。
この株主優待制度がある会社の株を買って保有していると、定期的に優待が受けられるのです。
主婦だからこその生活目線で株式の銘柄を探してみるのは案外楽しいですよ。
例えば、ある銘柄は年に2回、魚介類の加工品の詰め合わせを優待品として提供しています。
そういうものを自分で購入するとなると、意外と高くて手を出しにくいですよね。
主婦からしてみると、普段の食生活を営むうえで高い加工品は頻繁に買えるものではないので、贅沢な感じがして嬉しいものだと思います。
別の銘柄は、年に1回、パンケーキが有名なカジュアルダイニングで使える優待券を提供しています。
家計を預かる主婦は、友人とのランチも頻繁に行けるものではないですよね。
しかし、友人とたまにいくランチがオシャレなところで、しかも優待券を使って無料、もしくは安く済ませることができるなんてとても魅力的です。
このように、株式投資には「損をしてしまう」というマイナスなイメージだけではなく、魅力的な面もあるのです。
生活に潤いを!主婦のお小遣い稼ぎに株式投資のススメ①
株式投資には「株主優待制度」という、主婦の生活目線から見ても魅力ある一面があるということをご紹介しました。
しかし、株式投資はそれだけではなく、株式投資の「柱」ともいうべき「売買」がありますよね。
当記事冒頭で、「株式投資はたくさん損しそうで怖い」というイメージを多くの方がお持ちなのではとお伝えしました。
もちろん、場合によっては損失を出す可能性も大いにあります。
ですが、反対に利益を出すことも十分にあるのです。
株式で少しお小遣い稼ぎができると、多少なりとも生活に潤いが出ますよね。
株式投資はそこまで大きな資金がなくても始められるので、いきなり大金をつぎこむのではなく、少額から投資してみるといいでしょう。
また、銘柄を選ぶコツとしては、自分が知っている会社を選ぶことです。
もしくは、自分の得意な分野、例えば料理関係、ファッション系など…ですね。
そうすると、そもそも株式に興味がなかった方でも、自分が興味のある分野の銘柄だと楽しく投資できるのではないでしょうか。
生活に潤いを!主婦のお小遣い稼ぎに株式投資のススメ②
ただ単純に、買った時の株価より株価が値上がりしたところで売却し利益を出すといったことだけではなく、株式投資には「配当金」というものもあります。
「配当金」とは、その企業が利益を出した際に、株主にその利益分をお金で配当するというものです。
配当金は、普通預金にお金を入れて受け取れる利息より、多く受け取ることができるのです。
例えば、大手音楽事業会社の銘柄は、ここ半年ほどの株価でみると15~17万円くらいで購入ができます。
その株式を保有しているとしてもらえる配当金の額は、5千円です。
(ただし、配当金には20.315%の税金がかかります。)
投資金額と配当金で計算される配当の利回りは、約3%にもなることもあります。
銀行の普通預金の利率と比較するといかがでしょうか。
一目瞭然、この銘柄のほうが断然利回りがいいですよね。
配当金は、企業の業績によって受け取れるか受け取れないかが変わります。
しかし、受け取ることができた時、主婦としては配当金が生活費の足しになったり、自分のお小遣いにしてしまったりと、嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
株式投資はどうしたら始められる?
株式投資が、主婦の生活目線でも始められるということはお分かりいただけたことと思います。
では、実際に株式投資を始めるにあたって何をしたらいいのかご説明いたします。
まずは、資金を用意してください。
先ほども申し上げましたとおり、金額は多額じゃなくても大丈夫です。
次に、証券会社に口座を開設します。
株取引は、証券会社を通じて行います。
そのため、証券会社に口座がないと売買することができないのです。
証券会社は多く存在します。
その会社によって手数料やサービスが異なるので、よく比較して決めるようにしましょう。
口座開設ができましたら、用意しておいた資金を証券会社に入金します。
そこでようやく株式の買付ができるようになります。
株式には「売買単位」というものがあり、その売買単位の整数倍の株数で取引を行う形になります。
ちなみに、現在ほとんどの銘柄が100株が売買単位となっています。
つまり、100株・200株・300株と、最低売買単位である100株の整数倍で買付するということになるのです。
実際に株の買付で必要な金額の計算の仕方は、「株数×株価+手数料」となります。
株式投資は少額でも買える
株式を買付するとなったら、これまで解説してきました「株主優待」や「配当金」を目的に銘柄を決める方も多いでしょう。
そうではなく、用意できる資金の上限で銘柄を決める方もいらっしゃると思います。
例えば、資金が10万円だとしたら「10万円≧株数×株価+手数料」という計算式になり、多くの銘柄が100株単位ですから、つまり「10万円≧100株×株価+手数料」となります。
これを計算すると、株価が1,000円未満の銘柄を探すと100,000円以内で買えるということになるのです。
ここで、もちろん証券会社に支払う手数料も計算に入れてくださいね。
しかし、会社によっては手数料が無料のところもあるのでぜひチェックしてみてください。
また、家計を預かる主婦としては「生活に支障が出るかもしれないから100,000円も出せない」という方もいらっしゃることでしょう。
そういうことであれば、「ミニ株」という通常売買単位より少なく買える制度を使ってみるといいでしょう。
ミニ株は、通常売買単位の1/10で買うことができます。
つまり、100株単位の銘柄であれば10株から買えるのです。
株価が1,000円の銘柄であれば単純計算で「10株×1,000円=10,000円」となります。
ただし、ミニ株は買付できる銘柄が限られていたり、すべての証券会社が行っているわけでもありません。
また、手数料も割高になっています。
それらを勘案したうえで、どういう投資方法にするかをよく検討するようにしましょう。
主婦の生活目線で株式投資を始めよう
主婦には敬遠されがちな株式投資ですが、実は普段の生活にそった投資ができるものともいえます。
なかなか行けないオシャレなお店の優待券がもらえる銘柄や、配当金が多くもらえる銘柄などを自分で探してみるのも楽しみの1つになるかもしれません。
ただし、株式投資は元本の保証は一切ありません。
自分でよく考え、納得したうえで株式投資を始めるようにしてくださいね。