株に興味はあっても、取引の仕組みが分からないと始めにくいですよね。
日本の株式市場は、土日や祝日は休みです。
しかし、本当に土日に取引する方法はないのか気になりますよね。
今回は、株式市場の仕組みや土日が休みの理由、土日に取引できる投資にはどんなものがあるのかご紹介します。
株や投資に興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。
株式市場とは?
まずは、株式市場とは何なのかについてお話しましょう。
株式投資の初心者がはじめに疑問に思うのが、「株式市場とは何なのか」という点ではないでしょうか。
株式市場とは、「株の売買がしたい人たちで作られた市場の総称」です。
実在する株の取引き場としては、「証券取引所」という場所があります。
そして、ここに集まった大勢の投資家達(株を売ったり買ったりしたい人)が株式市場を形成しています。
簡単に言えば、「証券取引所=株式市場」です。
これならば、初心者であってもよく理解できるでしょう。
そして、日本の株式市場(証券取引所)は4つあり、北から
・札幌証券取引所
・東京証券取引所
・名古屋証券取引所
・福岡証券取引所
となっています。
そして、4つともお昼の休憩(11:30~12:30)を挟んで前後2つに分けられ、9:00~11:30、12:30~15:30(東京のみ15:00まで)の間だけ株の取引が可能です。
また、お昼休憩前の取引時間を前場(ぜんば)、お昼休憩後の取引時間を後場(ごば)と呼ぶということも併せて覚えておいて下さい。
そして、日本の株式市場は、土日(祝日も)は休みとなっています。
株式市場が土日休みなのはなぜ?
日本の株式市場では、土日は休みのため取引ができません。
しかし、外国では、土日に株取引を行える国もあります。
365日市場を開けて株の取り引きをした方が便利ですし、そうすればさらに株で儲けることができるのではないかと思う人も多いでしょう。
しかし、外国と違って、日本では休みとなっているため取引できません。
それは、なぜなのでしょうか。
一つは、日本の金融機関が土日休みであるということが関係しています。
また、デイトレーダーの中には、毎日、株価の変動を気にして生活している人もいます。
そこで、土日を含め365日株式市場を開けると、そうした人が株のことをずっと考え続けることになり、「株式依存」の状態になってしまうことが懸念されます。
デイトレーダーにも休みを与えるという意味で、日本では土日や祝日を株式市場の休みにしているのです。
また、その他の理由としては、365日株の取引を可能にすると、証券取引所で働く人の労働時間がさらに長くなることが考えられます。
働き方改革が叫ばれていることなども考えると、株式市場は土日休みで良いのかもしれません。
取引時間外でも株の注文はできる?
しかし、株式市場取引時間外の売買は無理ですが、平日の取引時間外や土日に取引したい場合もありますよね。
特に、日中は会社で働いていて、その合間に株式投資をしているという人の場合、前場と後場の時間には本業に追われて株取引(株価のチェックや売買)ができないことが多いはずです。
しかし、土日や平日の朝や夜ならば時間が作れる人は多いので、近年ではそうした要望に応えてインターネット上での売買の注文を出すことは可能です(ただし、リアルタイムでの取引はできません。)
それにはネットでの株の売買ができる証券会社を利用していることが条件ですが、その環境にあれば、株の価格を指定して注文することはできるのです。
ただし、ネットを使えば24時間いつでも取引できるというわけではありません。
基本はやはり前場・後場での取引なので、後場以降に注文したものは翌日の取引になり、前場・後場の終了時には、ネットからの売買注文は一度停止されます。
これは、株式市場の混乱を防ぐための対策です。
ただでさえ前場・後場が終了してすぐは売買の注文が多いので、そこでネットからの注文にも応じることは無理だからです。
また、どんなシステムでも必ずメンテナンスは必要です。
取引したい時にメンテナンスが入っていて注文できないこともあるので、よく確認してから利用するようにしましょう。
株の注文を指値で出す際の注意点
先ほど、株の注文はリアルタイムでなければ土日や平日の時間外でもできるとお伝えしました。
しかし、前場や後場の終了後すぐやメンテナンス時間には注文できません。
そして、株の注文には、この他にも注意すべき点があります。
ここではそれを見ていきます。
仮に、ある株の初心者が「指値注文」を出したとしましょう。
指値注文では、自分の希望した価格で株の売買ができるという点はメリットですが、希望価格にならなければ取り引きが成立しないという点がデメリットです。
そして、注文の順位は「指値注文」より「成行注文」が優先されるのです。
そのため、たとえその株が希望価格になっていたとしても、タイミング悪くそこで成行取引があった場合には、こちらの注文(取引)は後回しにされてしまうのです。
取引したくても成立しないという状況が続けば、ほとんどの人がストレスを感じます。
株式投資でのこうしたストレスを防ぐには、どうしても売買したい株式の場合は指値ではなく成行で注文を出すか、株以外の投資に目を向ける必要があるでしょう。
どんな投資なら土日も取引できる?
先ほど、最近は日本の株式市場でも、リアルタイムでなければ土日や平日時間外の注文も可能になってきているとお伝えしました。
しかし、それにも様々な注意点(制約や条件)があるので、それをデメリットや面倒に感じる人もいることでしょう。
また、日本は長時間労働で有名な国です。
最近になってようやく「働き方改革」という言葉が生まれ、日本人も働き方や家での過ごし方を見つめ直すようになってきましたが、それもまだ始まったばかりです。
そのため、平日は株価をチェックしたり注文する時間が取れず、どうしても土日に株の取引がしたいという人もいますよね。
その場合には、取引できる時間に制限のある株ではなく、ビットコインに代表される「仮想通貨」に投資するのがおすすめです。
仮想通貨とは、「ネット上でお金の代わりとして使えるバーチャルな通貨」ですが、だからこそ、ネット環境さえあればいつでも取引することが可能なのです。
何度もお伝えしているように、株式市場では土日の取引はできませんが、これならば土日にも取引することができます。
最後に、仮想通貨であるビットコインの投資がどんなものなのかについてお伝えします。
仮想通貨で土日に取引するのも一つの方法
では仮想通貨の1つである、ビットコインについてお伝えします。
ビットコインのメリットは、
・株と同じく、安く買って高く売れば利益が出る
・土日にも投資ができる
・仮想通貨のため、何もないところからもお金が発生する
ことです。
一方、もちろんデメリットもあり、
・セキュリティが心配
・実在しない資産である
・値動きが激しい(多額の損を出す恐れがある)
・情報が多すぎて疲れる
・ネット上の取引所が閉鎖されれば終わり
といったリスクがあります。
しかし、株と違って土日も取引できるのは、毎日忙しくて土日しか投資する時間のないサラリーマンにとっては、嬉しいですよね。
値動きを見ながらするのが、投資の面白さ、楽しさに繋がります。
しかし、やはり投資は自己責任です。
同じ投資をしていても、利益が出せる人もいれば、損をしてしまう人もいます。
一瞬で多額の資産を失うこともあるので、気を付けましょう。
株にもリスクがあるように、ビットコインにもリスクがあるということをよく理解して始める必要があります。
土日でも仮想通貨なら取引できる!
今回は、株の初心者に向けて、株式市場の仕組みなどをお伝えしました。
日本の株式市場は土日が休みですが、リアルタイムでなければ土日や平日時間外の注文は可能です。
また、土日関係なく取引が可能な、仮想通貨への投資も始まっています。
それぞれメリットもデメリットもありますが、興味のある人は、この機会に株や仮想通貨を使った投資を始めてみてはいかがでしょうか。