アパートのキッチンが不評で空室続き?主婦の収納術から学ぶ

アパートなどの不動産を長年所有している人にとって、空室が続くことは本意ではないでしょう。

その空室が続く原因、「キッチン」にあるかもしれません。

古いアパートのキッチンであれば現代のものより使い勝手が悪く、借主からするとあまりいい印象はないかもしれません。

そこで、空室を少しでも減らすために、キッチンに手を加えてみませんか?

それに併せて、キッチンだけに限らず、主婦のさまざまな収納術を参考に、借主にとって好印象な設備を提案してみましょう。

古いアパートのキッチンはどう使い勝手が悪い?

昔ながらの古いアパートのキッチンは、大体どれも同じような特徴がありますよね。

シンクは狭く、シンク下や作業場の下の収納はものを重ねておくことができず、さらには奥のものが取りづらいといった難点があります。

中も狭いので、すべてのものを収納するということも難しいです。

さらには、大体の古いキッチンの収納は観音扉だと思いますが、観音扉だとものを取り出す際に、いちいちしゃがまなくてはいけないという点もあります。

もともとこのようなキッチンが備え付けてあるアパートに暮らしている人にとっては問題ないかもしれませんが、新しく暮らし始める人にとっては使い勝手が悪いとしか言いようがありません。

現代のキッチンはシンクも広く、収納もたっぷり、さらには観音扉ではなく引き出しのキッチンが多いですから、キッチンを使う人のことをよく考えたつくりになっているといえます。

しかし、貸主にとって古いキッチンを全面的にリフォームすることは費用も時間もかかり、なるべくであれば避けたいものでしょう。

そこで、大幅なリフォームをしなくても使いやすいキッチンを演出するために、主婦のキッチン収納術を参考にしていきましょう。

内覧者が見学に来る前にぜひ行ってみてください。

効率よく動けるキッチンは主婦の収納術から学ぶ!

古いアパートのキッチンを大幅なリフォームをせず、使いやすいキッチンだと演出するために、主婦のキッチン収納術を参考にしましょう。

まず、シンク下や作業場下の収納ですが、ものを重ねておけず、さらには奥のものが取りづらいといった難点があります。

この場合、100均などでも販売されていますが、ラックを置くという方法があります。

ラックを置くことにより、無駄になってしまっていた空間を有効的に使えるようになるのです。

また、キッチンの収納スペースに、サイズピッタリな引き出しを設置するのもおすすめです。

そうすることで、やはり無駄なスペースなく、しかも見た目がすっきりとものを収納することができるのです。

さらに、最近よくインターネットでも見かけるのが、書類ケースを活用する収納術です。

例えば、書類ケースにフライパンや鍋などを立てて収納したり、油や調味料などを収納しておくこともできます。

これらは、ワンアクションやツーアクションで出したいものが出せて効率よく動けるだけでなく、見た目もすっきりとしてキッチンを使う人からすると嬉しいものでしょう。

もしも、古く使い勝手が悪いキッチンが原因で空室が続いているようであれば、これらを参考にしてみてくださいね。

内覧者が住み始めてからのイメージがしやすいように手を少し加えおくことで、空室率が下がるかもしれません。

アパートの空室率ダウンはキッチン収納術だけにあらず!

アパートの空室率を下げるために、キッチン収納術を参考にして、使い勝手のいいキッチンを演出する方法をご紹介しました。

ここでは、キッチン収納術だけではなく、その他にもできることを挙げていきましょう。

まずは、言わずもがな「掃除」です。

古い物件であれば、それだけ年数もたっていて、汚れも少なからずあるはずです。

どんなに収納に優れ使い勝手がよくても、あまりに汚れて不潔なキッチンでは料理する気にはなりません。

業者を入れて掃除すれば簡単ですが、費用を抑えるためには自分でやってみましょう。

次に、その季節ごとのお花を植えたり小物などを置いてみるということです。

これも空室を減らすためのテクニックの1つです。

物件の外の花壇にお花を植えたり、共有部分のスペースに季節の小物を置くのです。

季節の小物とは、お正月飾りやクリスマスツリーなどです。

たったこれだけで、ほっこりする人も多いのです。

アパートのキッチンを思い切ってリフォーム!収納術アイディアもとことん入れよう

どのような手を打っても空室率が下がらない場合、そこは思い切ってアパートのキッチンをリフォームしてみるのも1つの方法です。

古いアパートのキッチンはシンクや作業場、ガス台がわかれているタイプか、ユニット型のミニキッチンが備え付けられていることが多いでしょう。

リフォームの相場ですが、シンクなどがわかれているキッチンであれば10万円から30万円ほどでしょう。

ユニット型のミニキッチンであれば、交換費用は20万円ほどが相場です。

そうではなくて、システムキッチンに交換するということであれば、30万円から70万円ほどが相場となります。

ただし、システムキッチンは万人受けするでしょうから、空室率ダウンにつながる可能性もありますが、システムキッチンの管理費用は、基本的に貸主負担となります。

そのため、継続的にコストがかかるということを念頭に置いておかねばなりません。

また、使う側の立場に立ってキッチンの収納術アイディアを取り入れ、さらに工夫もしてみてくださいね。

例えば、ちょっとした隙間があるのであれば、そこに突っ張り棒をかけておくのです。

そうすれば、そこに調理道具をぶら下げておけたり、ゴミ袋をかけておくということもできます。

なるべくデッドスペースを作らず、創意工夫しましょう。

古いアパートのキッチンが借主の手によってよみがえる「借主負担DIY」

古いアパートは、まったく手を加えないでいる状態が続き、長年住んでいてくれた借主の方が退去してしまうと、そこから誰にも借りてもらえないといった状況に陥ることも考えられます。

しかし、古いアパートをリフォームすることは、貸主にとって大きな負担となりますよね。

そこで知っておいていただきたい「借主負担DIY」というものがあるのです。

基本的に、貸主には「借主が問題なく住めるようにする義務」があります。

また、借主には「原状回復義務」がありますよね。

「借主負担DIY」には、このような義務がいっさいないのです。

つまり、貸主は古いままでも直すことなく貸すことができ、借主は自己負担で部屋を好きなようにリフォームしていいというものです。

これには貸主、借主ともにメリットがあります。

貸主は、大きな費用を負担することなく古いままでアパートを貸し出すことができますよね。

そして、借主が自分の好きなように部屋をリフォームするので、長期間にわたって居住してくれる可能性が高くなり、安定的な家賃収入が見込めるのです。

借主のメリットは、部屋を好きなようにリフォームできることと、リフォームのかかる費用を自分で負担する代わりに家賃が安くすむという点があるのです。

自分の好きなようにしていいのですから、インターネットでもたくさん紹介されているキッチンの収納術を参考に、いろいろとDIYしてみるのも面白そうですよね。

さらには、原状回復義務がないので、退去する際に修繕のための費用がかからないということも挙げられます。

空室率ダウンを目指す!キッチン以外にも目を向けてみよう

これまでは、主にキッチンについて解説してきましたが、最後にキッチン以外の部分についてもお話ししておきましょう。

古いアパートであれば、居室が畳であったり収納が少なかったりするでしょう。

現代の生活スタイルを考えると、畳であったり収納の少なさについては、現代人のニーズとは合わないともいえます。

キッチンだけ改修したとしても、他の部分が古い設備のままだと、やはり新しい借り手はなかなかつかないでしょう。

昔は畳が主流だったように、現代はフローリングが主流ですよね。

このように、時代の流れとともに人の生活スタイルも変化します。

その変化に合わせてアパートの改修を行うようにしましょう。

しかし、アパートを改修するには予算もありますよね。

思うままに改修工事してしまうと、その分の費用が家賃に反映されて相場より高い家賃になってしまい、さらに入居者が現れないという状況も起こり得ます。

改修工事にかかる費用を、そこの相場に合った家賃で回収できる金額で抑えるということも重要なのです。

例えば、「畳はフローリングにするけど、予算がないから収納はこれ以上増やせない」ということももちろんあるでしょう。

そのようなときは、クローゼットなど収納自体を増やすことなく、インターネットや書籍などでたくさん紹介されている収納術を参考にしてみるのも方法の1つです。

費用がなくても創意工夫で空室率ダウンを目指す

古いアパートであれば、キッチンをはじめ、いろいろなところが現代のものと比較して、使い勝手が悪いことが多いでしょう。

それが空室率が下がらない原因かもしれません。

空室率を少しでも下げるため、収納術を駆使し、入居してからのイメージがわきやすいように内覧者向けにさまざまな工夫をしてみることをおすすめします。

大きな費用をかけなくても、できるところからまずは始めてみましょう。