軽量鉄骨のアパート・戸建ての耐用年数はどのくらいなの?

現在、引っ越しや新築をお考えの方は多くいらっしゃるでしょう。

新しく住む家は、耐久性があり、防音がしっかりしているところが望ましいですよね。

ところで、建物の構造にはいくつかの種類があることをご存知でしょうか。

今回はその中でも特に人気の高い「軽量鉄骨」についてお話をしていきます。

軽量鉄骨はアパートや戸建てで使用されますが、耐用年数はどのくらいなのでしょうか。

また、それはハウスメーカーごとに異なるのでしょうか。

以下で探っていきましょう。

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アパートや戸建ての構造と耐用年数について見てみよう

日本の住宅を構造別に大きく分けると、5つの種類に分けることができます。

「RC造(鉄筋コンクリート)」「SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)」「重量鉄骨」「軽量鉄骨」「木造」の5つです。

ではそれぞれの耐用年数を見てみましょう。

・RC造 47年
・SRC造 47年
・重量鉄骨 34年
・軽量鉄骨 19年/27年
・木造 22年

このことから、販売価格やメンテナンスの際にかかる費用などにも大きな差があります。

なかでも、軽量鉄骨は比較的値段も手ごろなため、アパートや戸建て住宅で使われることが多い傾向があります。

この耐用年数ですが、建物の寿命のように感じる方もいるかもしれません。

しかし、耐用年数とは「税務上で必要な減価償却用の数字」のことで、メンテナンスをしっかりすれば、建物の寿命を延ばすことができます。

今回取り上げている軽量鉄骨は、耐用年数が「19年」と「27年」の2つあります。

それにはどのような理由があるのか、順を追ってお話していきましょう。

アパートや戸建てでよく使われる軽量鉄骨はどんな構造なの?

ここでは軽量鉄骨の耐用年数の違いを説明する前に、その構造を見ていきましょう。

軽量鉄骨とは、「厚さが6㎜未満」の鋼材のことを指します。

前もって必要な部材を工場で生産しておいて、現場では組み立てのみで設置する方法が一般的です。

これを「プレハブ工法」と呼び、工期が通常よりも短く済むことで、コストを浮かせることに繋がります。

しかしその一方で、どのアパートや住宅も同じような見た目・デザインになりがちなため、個性のない構造だという声も耳にします。

また、重量鉄骨などと比べると鉄骨に厚みがないため、3階建てよりも高い建物には使用されていませんでした。

しかし、最近では改良され、4階建てのアパートやマンションなどの軽量鉄骨を見かけるようになってきました。

大手ハウスメーカーの「大和ハウス」「積水ハウス」「パナホーム」などは、軽量鉄骨のプレハブ工法で造られた住宅やアパートが多いことで有名です。

次項では軽量鉄骨の耐用年数についてお話をしていきます。

軽量鉄骨の耐用年数は?アパートと戸建てで違いはあるの?

先程、軽量鉄骨の耐用年数は「19年」と「27年」の2つあるとお話しましたが、どのような違いがあるのでしょうか。

国税庁の基準によると、軽量鉄骨は「金属造」という種類に入り、その「厚み」によって耐用年数が決められているというのです。

それについて以下でまとめました。

【金属の厚みによる耐用年数】

■厚みが3㎜以下

法定耐用年数…19年

償却率(定額法)…0.053

■厚みが3~4㎜以下

法定耐用年数…27年

償却率(定額法)…0.038

そして、厚みが4㎜を超えると法定耐用年数は34年になります。

また、6㎜以上ある鋼材は「重量鉄骨」と呼ばれています。

これから住む新築やアパートなどの物件が、鉄骨の厚さが何㎜のものなのか確認しておくことが望ましいでしょう。

また、アパートと戸建てで耐用年数が変わることはありません。

耐用年数は用途ではなく、厚みで決められるものなのです。

軽量鉄骨のメリットが知りたい!

軽量鉄骨の耐用年数は、厚みによって異なるということが分かりましたね。

そんな軽量鉄骨ですが、今はアパートや戸建てで、使用している建物をたくさん見かけます。

ここでは軽量鉄骨のメリットを見ていきましょう。

●耐震性に優れている

軽量鉄骨の耐震性は、木造以上・重量鉄骨以下になります。

しかし、今は建築基準法により耐震基準が決まっているため、安全な建物と判断されなけば建築できないようになっています。

新しい技術で開発された「鉄筋鉄骨コンクリート」は軽量鉄骨ですが、優れた耐震性を持っているため、安心して生活できるでしょう。

●コストがかからない

RC構造などと比べてみると、建物の価格は安くなります。

それに伴い固定資産税も安く済むでしょう。

●虫が出にくい

家の中に虫が出るのは嫌なことですよね。

軽量鉄骨は木造に比べると虫が出にくいと言われています。

虫が好む木造の方が、増殖するリスクが高いと考えられています。

軽量鉄骨のデメリットはあるの?

先程は軽量鉄骨のメリットをご紹介しましたが、逆にデメリットはどんな点なのでしょうか。

軽量鉄骨のアパートや戸建てに引っ越す予定の方は気になりますよね。

以下でまとめてデメリットをご紹介していきます。

●通気性が良くない

軽量鉄骨は断熱性が低いため、夏は暑く冬は寒いという特徴があります。

そのため、床暖房やエアコンが手放せないので、その点は少し住みにくく感じるでしょう。

●防音性がない

耐用年数に関係なく、コンクリートと比較すると防音性に劣ります。

しかし、木造に比べると十分な防音効果が期待できるため、生活音程度なら大きく気になることはないでしょう。

それでも気になる方は防音グッズを使用することをおすすめします。

●リフォームがしにくい

木造住宅であれば、2部屋の壁を壊して1つの部屋にすることが可能ですが、軽量鉄骨は壁に筋交いという強度を増す構造を取り入れているため、壁の破壊ができません。

そのため、リフォームの間取り変更に柔軟に対応できない可能性があります。

ただし、新しい住宅であれば筋交いのないタイプもあります。

大手ハウスメーカーの軽量鉄骨物件の耐用年数はどれくらい?

軽量鉄骨を取り扱うハウスメーカーはさまざまですが、それぞれの耐用年数はどうなのでしょうか。

一般的な大手のハウスメーカーの軽量鉄骨の物件は、「3.2㎜」と「2.3㎜」の鉄骨材の組み合わせで使用しているものが多いです。

耐久性を求める1階部分は3.2㎜、2階以上は2.3㎜を使用することがほとんどです。

これはアパート・戸建てに関係なくあてはまります。

大手ハウスメーカーであれば、対用年数27年のものを使っていると思いがちではないでしょうか。

しかし、多くのハウスメーカーでは耐用年数19年の軽量鉄骨を使用する住宅が多いのです。

とはいっても、その土地の特性に合わせたサイズの鉄骨を選ぶでしょうから、一概には言えません。

そこで軽量鉄骨物件を取り扱う大手ハウスメーカーの特徴を軽くご紹介します。

【大和ハウス】

軽量鉄骨の物件では困難であった「外張り断熱」を使用でき、軽量鉄骨の建物全体を断熱材で包むことができます。

そのため、寒冷地などの住宅として人気が高く、省エネ効果も期待できます。

【積水ハウス】

業界最大手のハウスメーカーで、平成28年度の販売度数の累計は228万戸となっており、他社を大きく圧倒しています。

最近では「グリーンファースト」という、国の省エネ基準を30%も上回った高断熱製品が人気を呼んでいます。

【パナホーム】

設計の自由度が最も高く、軽量鉄骨の物件であっても、15㎝単位で設計を自由に変更できます。

「キラテック」という外壁材は、珪藻土を練り混んだ石膏ボードになっており、調湿効果が極めて高いという特徴があります。

また、天井・基礎・外壁にまで断熱材を使用しているため、家を丸ごと断熱しています。

軽量鉄骨物件は耐用年数以外に性能も気にしよう

軽量鉄骨の耐用年数は、その厚みによって異なるということが分かりました。

大手メーカーであっても耐用年数が長いタイプを使用するとは限らないので、引っ越しや新築する前にしっかりと確認をすることが重要です。

また、大手メーカーは耐用年数以外に重要視する高性能な特徴がたくさんあります。

「グリーンファースト」や「キラテック」など、これから住む土地に合ったものを選ぶと良いでしょう。

軽量鉄骨は工期が早く済み、比較的費用も手ごろなため、おすすめの建築方法になります。