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会社で一番偉いのは誰?株主?社長?

2018.5.8

株式会社の組織の中には実にたくさんの役職が存在します。

会長、社長、専務、常務、取締役、代表取締役、そして株主。

今回は数多くある役職の中で、『社長』と『株主』にスポットを当てて、どちらが偉いのか、それぞれの立場や権利も含めて、お話したいと思います。

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会社における社長の立場と権利

社長とは、株式会社の中で業務を行う人の中でトップに立つ人の事です。

社長は、株主が選出した取締役が決めた事を、社員たちに指示し、業務を取り仕切る立場にあります。

しかし、社長という肩書きは、会社が定める職制に基づく名称であるだけなので、会社法上の意味合いはありません。

一般的に社長というのは、第三者に対して会社を代表する立場ではありますが、法的根拠による権限はないのが実情なのです。

しかし『代表取締役社長』である場合は、代表権を持っています。

代表権を持っていれば、株主総会や取締役会の決議に基づいて、会社を代表して契約などを行うことが出来ます。

代表取締役社長は、業務を行う人の中のトップであると同時に、取締役の代表であり、法的にも権限を認められた会社の代表であると言えるわけです。

法的権限において違いはあれど、社長と肩書きが付いていれば、文字通り会社の長であり、社員にとっては絶対的な立場であることに違いはありません。

会社における株主の立場と権利

株主とは、株式会社の株式を保有する個人や法人のことを言います。

株式を保有している会社の出資者であり、分かりやすく言えばオーナーの一人ということになるのです。

株式会社はたくさんの株主によって成り立っていて、一人一人が会社の所有者であると認識されていて、様々な権利を持っています。

株主の中でも持株比率の高い株主は大株主と呼ばれ、その大株主の中で最も持株数が多い人を筆頭株主と言います。

各株式会社には、株主名簿が存在し、株主としての権利を主張するにはその名簿に記載されている必要があります。

しかし名義変更を忘れてしまったなどの理由で記載されていなくても、株主平等の原則により、持ち株数に応じた権利があり、株主としての地位は守られています。

株主に認められている権利は以下の通りです。

・配当請求権

持っている株数に応じて会社の利益を配当として貰える権利。

・議決権

株主総会に出席して、意見を言ったり、重要な決議に投票出来る権利。

取締役を選任する際にも議決権は行使されます。

社長はこの決議によって選ばれた、取締役によって行われる取締役会において選出されます。

・残余財産分配請求権

会社が解散した時に、残った財産を分配して貰える権利。

会社においては株主と社長どちらが偉い?

会社で一番偉いのは誰?と聞かれれば社長を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

しかし株式会社の仕組みとしては、会社にとって重要なことを話し合い、決議するのは株主総会にて行われます。

つまり、株主総会で権利を持っている株主こそが会社で一番権利を持つ人となるわけです。

そもそも社長は株主が選出した、取締役によって選ばれます。

日々の業務において会社の運営権を持っているのは社長ですが、その社長を選ぶ取締役を選出する権利は株主に与えられているのです。

株主は会社にお金を出資し、会社を運営する上で適任と思われる人材を経営者として選び、会社を任せます。

この経営者として選ばれた人材が取締役であり、その取締役によって会社の運営を任されたのが社長です。

社長は株主が出資してくれたお金を元に、任された会社の運営を行います。

株主と社長、それぞれに役割が違いますので、どちらが偉いかと比べるのは難しいです。

会社にとって財力の面で一番なのは株主であり、運営力の面で一番なのが社長であると覚えておくと良いでしょう。

会社での社長の仕事は?

前述したとおり、会社にとって財力の面で一番なのは株主ですが、株式会社の中で業務に携わる人のトップに立つ社長は、リーダーであり、経営者です。

経営者である社長の仕事は、大きく分けて五つあります。

・戦略案を立てる

会社を運営していく上で、どのように事業を展開していくのか、会社としての方向性を決めます。

自社の事業を行っていくのに必要なリサーチを行い、一番有効だと思われる戦略を見極めなければいけません。

・目標値を決定する

会社全体、部門毎の売上や粗利額、新規獲得顧客数など、年間目標の具体的数字を決めます。

目標とする数字が決まったら、社員に通知し、それを達成するための方法や計画を作成してもらいます。

この数字は社員のモチベーションを左右する大切な数字であり、高過ぎても低過ぎてもいけない重要な仕事です。

・数字のチェック

考えた戦略が上手く進められているか、目標数字の現在の状況など、業務状況をチェックするのも大切な仕事です。

・意見の調整

会社を運営していく中で、異なる意見を持つ人が出てきたり、社員同士の意見の相違による問題などが起きた時には、意見の調整を行う必要があります。

自分の決めた事だけを突き進めるのではなく、部下の意見、他の役員の意見も取り入れ、会社にとってのベストを見極めるのも、リーダーとして欠かせない仕事です。

・人脈作り

人脈を広げるのは社長にとって大切な仕事です。

様々な人と関わることで刺激を受け、新しい発想が生まれたりすることが、会社経営にも活かされます。

人との出会いは会社にとっても有効となるわけです。

会社の個人株主になるメリット、デメリットは?

株式会社の株式は、個人でも購入することが可能です。

その会社に興味があり、株主になることで関わる人もいれば、投資目的で株式を購入する株式投資家もいらっしゃいます。

先ずは会社の株主になるとどんなメリットがあるのかについて、お話したいと思います。

・配当金が受け取れる

企業が出した利益の一部を、株主に還元するお金を配当金と言います。

企業が業績により1株あたりの還元金額を設定しますが、特に規定があるわけではありません。

企業によって、年に一回配当金を出すところもあれば、数回出すところもあり、取扱いは様々です。

配当金は持株数に比例するので、たくさんの持株を所有していれば多くの配当金が得られます。

・株主優待を受けることが出来る

各会社によって受けられる株主優待は様々ですが、飲食店を経営する会社であれば、お食事券や割引券を貰える場合が多いです。

アパレル企業では株主となっている会社が持つアパレル店舗で使える割引クーポンを受け取れます。

・会社経営に参加出来る

株主であれば株主総会に出ることが出来、手持ちの株数に応じた議決権を行使することによって、会社の経営に参加することが出来ます。

手持ちの株数が多ければ、社長を選ぶことも出来る取締役選任にも携わることが出来るのです。

そして投資の部分で考えるならば、会社が成長して株価が上がれば利益を得られ、メリットとなります。

逆に唯一のデメリットとしては、株主になった会社の業績が下がって株価が下がった時は損をするという点です。

万が一にも倒産してしまえば、株式は紙切れ同然になってしまいます。

社長と筆頭株主が同じ人?オーナー企業とは

オーナー企業とは、会社の運営者である社長自身が、自社株の大半を保有している会社のことを言います。

冒頭において、社長は運営力の面で一番であり、株主は財力の面で一番であることをお伝えしました。

オーナー企業においては、運営力と財力の両面において一番である人がトップにいる会社ということになります。

オーナー企業のメリットは、事業についての計画を立てた時に意思決定がスムーズである点です。

会社にとっての重要事項は、株主総会において決議されるわけですが、事業計画を立てた社長本人が議決権を大きく持つ筆頭株主です。

特に難儀することなく認められます。

そしてこれは逆にデメリットにもなります。

その計画が間違ったものであったとしても、止める人がいないため、認められてしまうわけです。

オーナー企業の場合、会社そのものに社長の人柄や業務の進め方、思考が色濃く反映されます。

同族経営会社になってしまうことや、ワンマン社長と呼ばれてしまうことも多いです。

会社が成功するかしないかは社長自身にかかっている、と言っても過言ではないでしょう。

会社は株主と社長それぞれの力で成り立つ

株式会社はオーナー企業のような例外もありますが、一般的には所有と経営を分離しています。

所有している株主と、経営を行う取締役、運営を行う社長とがそれぞれの力を持ち寄り、協力していくことが会社の成長に繋がるのではないでしょうか。

どちらが偉いというのではなく、どちらも会社には欠かせない存在であることに違いありません。

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