新築なのに壁紙に隙間が!隙間ができる理由と壁紙補修方法

建てたばかりの新築なのに、壁紙に隙間ができていることに気がつくことがあります。

「もしかして欠陥!?」と思われる方も多いことでしょう。

ここでは、新築なのに壁紙に隙間ができる理由と、その補修方法について解説していきます。

補修を依頼する際の費用に関しても触れていますので、壁紙に隙間ができて気になっていた方、必見ですよ。

新築なのに壁紙に隙間ができる理由とは?

建てたばかりの新築なのに、壁紙に隙間ができていることがあります。

新築でそのようなことがあると、「欠陥なのでは?」と疑ってしまいたくなります。

しかし、壁紙に隙間ができてしまうのは新築住宅では実はよくあることなのです。

その理由は、家の資材として使われている木材が収縮し、それにより壁紙が引っ張られてしまうということにあります。

壁紙が引っ張られると、物理的にどうしても隙間ができてしまうのです。

基本的に、木造住宅においては資材の木材が安定するまで1年から2年かかるといわれています。

木材には水分が含まれています。

住宅の資材として使用する場合は、その水分を乾燥させてから使用することになっています。

しかし、その乾燥が十分になされていない場合は、家ができてから少しずつ水分が抜けていくのです。

つまり、その工程で木材の収縮が起こるということなのです。

さらに、木材は乾燥させすぎても、水分を吸収してしまい膨張してしまうという性質があります。

そのため、新築住宅の場合は木材が安定するまでどうしても壁紙に隙間ができてしまうということが起こってしまうのです。

新築で壁紙に隙間ができやすい場所は?

それでは、新築住宅において具体的にどのような部分の壁紙に隙間ができやすいのでしょうか。

気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

まず、梁や柱などの境目部分の壁紙を確認してみてください。

次は、壁平面全体を確認してみましょう。

さらに、天井と壁の境目もチェックしてみてくださいね。

造り付けの棚などがあれば、そこと壁紙の境目をチェックしてみましょう。

このように、壁紙と壁紙の切れ間に隙間ができやすくなります。

よく確認しないと気がつかない場所もありますから、一度よく全体を見回してみてください。

壁紙に隙間があったら、補修してみましょう。

もちろん、ハウスメーカーに依頼することもできますが、自分でも案外簡単に補修することができますよ。

それでは、次項では壁紙の隙間の補修方法についてご紹介していきます。

壁紙の隙間補修方法①

前述したように、新築なのに壁紙にできてしまう隙間は木材が安定していないことによって起きる現象なので、構造上は心配ありません。

つまり、気にならなければそのまま放置しておいても大丈夫なのです。

しかし、せっかくの新築なのに、壁紙に隙間があるとどうにも気になるという方も多いことでしょう。

そこで、壁紙の隙間の補修方法をここでご紹介いたします。

●部屋の角の壁紙の隙間補修方法

【用意するもの】

・コークボンド
・タオル

【補修方法】

壁紙の隙間にコークボンドを塗り、水で濡らしたタオルで拭き取ります。

●壁紙と壁紙の間の隙間

【用意するもの】

・クロス目地調整パウダー

【補修方法】

壁紙と壁紙の隙間に、クロス目地調整パウダーを塗ります。

壁紙の隙間補修方法②

引き続き、壁紙の隙間の補修方法をご紹介していきます。

●天井と壁紙の間の隙間

【用意するもの】

・クロス目地調整剤

【補修方法】

天井と壁紙の間の隙間に、クロス目地調整剤を塗ります。

この場合、壁紙と壁紙の間の隙間を補修する際に使用するということでご紹介した「クロス目地調整パウダー」でも代用できなくもありません。

しかし、天井付近にパウダーを塗ってしまうと部屋の中全体にパウダーが舞ってしまうので、おすすめできません。

新築であれば、他の場所のメンテナンスなどでハウスメーカーの方がいらした際に補修をお願いすることもできるでしょう。

しかし、「わざわざこのために来てもらうのもな…」とお考えの方は、自分でも案外簡単に補修することができますので、一度トライしてみるといいかもしれませんね。

壁紙の無料メンテナンス期間は新築から何年?

壁紙の補修は簡単にできるといっても、なかなか時間が取れない方や手先が不器用だからなどの理由で自分ではできないという方もいらっしゃることでしょう。

そのような方は、ハウスメーカーに壁紙の補修をお願いしましょう。

しかし、引き渡しから無期限でメンテナンスをしてもらえるものでもありません。

それでは、壁紙の無料補修期間はいったいどれぐらいなのでしょうか。

新築の場合、「10年は保証期間があるから10年は大丈夫」と思われている方が多いかもしれませんね。

しかし、その10年の保証というのは基本的に家の構造に関してのみのことが多いのです。

つまり、壁紙はその対象外ということになります。

一般的には、構造に関することは10年、屋根や外壁などが5年、下地や仕上げや設備に関しては2年となっています。

ですから、壁紙の無料補修期間は2年ということになるでしょう。

さらに、構造上や機能上において影響がない壁紙の隙間補修に関してはその適用外となることが多いですから、基本的には無料で補修してもらえないということになります。

しかし、親切なハウスメーカーであれば細かいことをいわずとも、新築から2年以内であれば壁紙の補修をしてくれることが多いですから、一度確認してみてくださいね。

壁紙補修が有料の場合の費用は?

前述のように、ハウスメーカーによって新築から2年以内であれば壁紙の隙間の補修を無料で行ってくれることがあります。

しかし、その期間を過ぎていたり、条件などによって壁紙の補修をしてくれないこともあります。

そのような場合は料金を支払って補修してもらうことになるのですが、費用はいくらくらいかかるのでしょうか。

まず、基本料金というものがかかり、それがだいたい3,000円です。

さらに出張料金というものが上乗せされ、それもだいたい3,000円となります。

そして、施工料金が一時間あたり2,000円となり、さらに資材費が別途かかります。

壁紙の隙間を補修するのではなく、壁紙自体を張り替える場合は、1㎡あたり1,000円前後となることが多いようです。

もちろん、これに別途資材費がかかります。

ただし、壁紙補修の費用は業者ごとで異なりますので、ここでご紹介する金額はあくまでも目安としてください。

総額で計算すると、結構な費用がかかりますよね。

このことを考えると、無料で補修してもらえるのであればその対象期間中に依頼するのが一番よさそうですね。

無料で補修してもらえなさそうな場合は、さきほどご紹介した方法で自分で補修してみるのも一つの方法です。

いずれにせよ、壁紙の隙間は補修することができますので、隙間が気になっていた方はいずれかの方法を検討してみてくださいね。

壁紙に隙間ができるのは仕方がない!

「新築なのに壁紙に隙間ができてしまって納得できない!」という方もいらっしゃることでしょう。

しかし、木造住宅であれば資材である木材が安定するまで収縮することから、壁紙に隙間ができてしまうのは仕方ないことでもあります。

壁紙に隙間ができて気になる方は、自ら補修してみましょう。

時間がない方やDIYが苦手な方は、ハウスメーカーに無料補修してもらえるか一度確認するといいです。

無料補修してもらえない場合は有料となりますが、気になる壁紙の隙間を直すことができますので、一度検討してみてくださいね。