核家族化が進んでいると言われて久しいですが、親世帯と同居しようと実家を二世帯住宅にリフォームするご家庭が多くなってきています。
二世帯住宅にするにはメリットはもちろん、デメリットもあります。
そこで、二世帯住宅のメリット・デメリットについてと、実際に家を二世帯住宅にリフォームした方々の体験談が書かれているブログをいくつかまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
二世帯住宅にリフォームすることのメリット
自分の親であればまだしも、配偶者の親と暮らすことに躊躇がある方はたくさんいらっしゃることでしょう。
しかし、二世帯住宅にリフォームすることは多くのメリットがあり、いろいろなブログでもその点について書かれています。
それでは、一つずつご説明していきましょう。
【コストが安く済む】
まず、いろいろなコストを安くすることができるという点です。
実家を二世帯住宅にリフォームするのであれば、新しく土地を購入する必要がありませんよね。
しかも、リフォームする際の費用に関しては親と相談して金額を決めることになるでしょうから、アパートやマンションの賃貸料や戸建住宅のローン額より安く抑えることができるかもしれません。
また、お風呂などの水回りを共有にすると、水道代などの光熱費も抑えることができます。
さらに、二世帯住宅にリフォームする際は、減税措置などが適用される場合があるので、税制面からも優遇されている面もあるのです。
【親世帯の高齢化への備え】
親世帯と別々に暮らしていると、高齢になればなるほど急な体調の変化について心配ですよね。
そのため、二世帯住宅で一緒に暮らしていたらそのような心配をすることもなく、精神面の不安を削ることができます。
【子供を見ていてもらえる】
お子さんがいらっしゃるのであれば、仕事や外出する際に子供の面倒を見てもらえるという点もメリットと言えるでしょう。
二世帯住宅にリフォームすることのデメリット
二世帯住宅にリフォームすることのメリットは先述のとおりですが、二世帯住宅にはデメリットもあります。
デメリットに関しても、体験者ブログを読んでいただくとたくさん書かれていますよ。
【プライバシーの問題】
二世帯で暮らすとなると個々の時間や空間を確保しづらく、精神面に影響を及ぼすことが考えられます。
【文化の違い】
配偶者の親と言ってもこれまで暮らしていた環境が違いますから、何かしら生活上でトラブルは生まれがちです。
例えば、掃除や洗濯の仕方、料理の味付けなどのささいなことでも、大きな問題に発展することも考えられます。
【生活リズム】
親世帯と子世帯では生活リズムが異なることも多いです。
それが原因で、お互いがストレスを抱える原因ともなり得ます。
【過干渉】
親世帯が子世帯、子世帯が親世帯にと、どのようなことでもあまりに干渉しすぎるとトラブルの元になります。
二世帯住宅にリフォームするにはブログを参考に!①
実家を二世帯住宅にリフォームするのであれば、失敗することのないように体験談が書かれているブログをチェックしてみましょう。
まず、二世帯住宅にするには以下の三つパターンがあります。
【完全同居型】
この言葉どおり、キッチン・お風呂・玄関・リビング…など、すべてが共有というパターンです。
家族みんなでわいわいと暮らしたい方々向けです。
【部分共有型】
玄関とキッチンとお風呂は別だけど、あとは共有などというパターンです。
ある程度のプライバシーを保ちたい方々向けです。
【完全分離型】
すべての居住空間を別々にするパターンです。
プライバシーをしっかり守りたい方々向けです。
これら三つのパターンそれぞれ、どのようにブログで書かれているのでしょうか。
次項からご説明していきます。
二世帯住宅にリフォームするにはブログを参考に!②
【完全同居型】
完全同居型の場合、入浴の時間が重なってしまい、それがストレスになるという体験談がブログにあります。
これを考えると、浴室の他にミニシャワールームを造るといいかもしれませんね。
また、完全同居型であると、収納スペースも共有することになります。
そうすると、お互いのモノを混同しやすくなってしまうので大き目の収納を造っておくのがいいでしょう。
【部分共有型】
ブログを読むと、ある程度のプライバシーは保ちたいものの、家族団らんの時間を設けたい場合はこの部分共有型になりますが、個々の時間やスペースが確保しづらい点がマイナスのようです。
そのため、書斎など個々のスペースを造ればよかったという感想もありました。
【完全分離型】
すべての居住空間が別々なことから、せっかくの二世帯住宅なのに、コミュニケーションがほとんどとれないという体験談がありました。
お互いの生活リズムを崩す心配がないのが完全分離型のメリットですが、二世帯住宅ならではの家族団らんの時間などが作れないので、どこかしら共有スペースを造ればよかったという意見が見られました。
二世帯住宅にリフォームをお考えの方は、完全同居型・部分共有型・完全分離型それぞれの長所、短所について抑えておくようにしましょう。
ブログをチェック!二世帯住宅リフォーム成功のカギとは?
ブログを読んでいると、二世帯住宅へのリフォームの成功のカギが書かれています。
ここで、ある一つの例をご紹介しましょう。
そのご家庭の家族構成は、親世帯が妻の両親、子世帯が夫・妻・子供です。
子世帯の妻がフルタイムで仕事をしているため、親世帯である妻の両親に子供の面倒や家事の手伝いをお願いすることが多いとのことです。
これがもしも、親世帯が夫の両親であれば、妻は気兼ねして親にいろいろなことをお願いしにくくなることが多いですよね。
どちらの両親と一緒に暮らすかはそれぞれのご家庭の事情になりますし、夫が妻の両親に遠慮してストレスをためてしまうことも考えられるので一概には言えませんが、このご家庭ではこれが成功の第一歩だったようです。
そして、このご家庭では間取りも成功でした。
基本的に親世帯と子世帯の生活リズムがまったく異なるので玄関から二つに分け、一階が親世帯、二階が子世帯にしました。
さらに、浴室や洗面所などの音が響きやすい水回りを上下階ともに同じ場所にすることで、気になる排水音を気になりづらくしたとのことです。
そのため、どちらの世帯もストレスなく快適に暮らしているらしいのです。
もちろん、それぞれのご家庭で家族構成も違えば家庭事情も異なります。
そして、「これをすれば成功!」などというものはありません。
しかし、ブログで成功例を参考にすることで、少しでもいい家造りをすることができるのではないでしょうか。
将来家族構成が変わったらどうする?
実家を二世帯住宅にリフォームしたものの、それぞれ年齢を重ねると家族構成にも変化が生じます。
親世帯はいずれ他界するでしょうし、子世帯の子供も独立して家を出ていくことになるでしょう。
そうすると、二世帯住宅はあまりにも広いスペースとなってしまいます。
そこで、二世帯住宅にリフォームする際には、将来の生活のことを考えて設計することをおすすめします。
ブログでは、子世帯に造った子供部屋はいずれ使わなくなることを考えて、将来的にさらにリフォームして子供部屋の壁や扉をなくしてリビングにつなげるようにしようと思っているという例がありました。
他には、親世帯が他界して一階を使用しなくなるということを見据えて、いずれ一階部分を賃貸として貸せるように設計しておいたという例もありました。
このように、今現在のことだけではなく、将来のことを踏まえて設計するのも大切なことと言えます。
二世帯住宅にリフォームするならブログを見よう
実家を二世帯住宅にリフォームするご予定があるのであれば、経験談が豊富に書かれているブログを参考にすることをおすすめします。
それぞれのご家庭で家族構成や家庭事情は異なりますが、探せば似たような境遇の方のブログを見つけることができると思います。
リフォームを失敗しないためにも、成功・失敗含めて事前に情報を収集しておきましょう!