アパートなどのトイレに、換気扇がない場合があります。
換気扇は空気の循環を行う大切な役目があるため、ないと様々な面で不便でしょう。
そこで今回は、アパートなどのトイレに換気扇がない場合の対処法をご紹介していきます。
また、換気扇をトイレに後付けする際の費用や注意点なども合わせてご紹介します。
見学では気づかない!?トイレに換気扇がある・ない
キッチンなどと同様、トイレは水周りと言われる場所です。
また、トイレは家の中でも、どうしても臭いなどが気になる部分でもあります。
そのため、空気を循環させるためにも換気扇が必要であると考える方が多いでしょう。
そして実際、トイレには多くの場合は換気扇が備え付けられています。
しかし、アパートなどの賃貸では、トイレに換気扇がない場合もあるのです。
アパートなどを選ぶ際には、まずはそのアパートを見学に行く方がほとんどでしょう。
間取りはどのようになっているのか、また設備などはどうか気になるものです。
もちろん、トイレも見学の際に確認しますが、広さや便器の種類などは確認しても、換気扇があるかないかまで確認する方は少ないのではないでしょうか。
「トイレに換気扇は付いているもの」という先入観によって見落としがちなのです。
それゆえ、そのアパートを気に入り、いざ入居した際に換気扇がないと初めて気付く方もいます。
本来ならば、アパート見学の際に大家さんなどからトイレに換気扇がない旨を伝えられるでしょう。
しかし、中にはそれを伝えられないままアパートに入居する方もいるのです。
大家さんなどが伝え忘れたのか、その真意は分かりませんが、そのような場合には換気扇がないなりの何らかの対策をしなければなりません。
トイレに換気扇がない!①手軽に行える対処法
アパートなどのトイレに換気扇がない場合、どのような対策をすれば良いのでしょうか。
ここでは、日常で行える対策法をご紹介していきましょう。
・トイレの便座の蓋を開けたままにする
トイレの便座の中は、水が張っているため湿気が滞りやすいです。
蓋が閉まったままの便器の中は、カビが発生しやすくなるという懸念もあります。
そのため、できれば便座の蓋を開けたままにしておくと良いでしょう。
また、トイレに換気扇がないだけでなく窓もない場合には、ドアを開けたままにしてトイレの中全体の空気の循環を図るのも手です。
・竹炭をトイレに置く
特にトイレの臭いの対処法としておすすめなのが、竹炭をトイレに置くということです。
竹炭は置くだけでインテリアにもなり、おしゃれにトイレの臭い対策ができますよね。
定期的に洗ってよく乾かせば、繰り返し継続的に使えるという点も魅力です。
竹炭は雑貨店などでも売られていますので、店頭で確認してみるのも良いでしょう。
このように、小さなことでも湿気や臭いの対策として取れる手段はあります。
トイレに換気扇がない!②優秀な家電アイテムを使う
前項でご紹介した、日常で行えるトイレに換気扇がない場合の対処法同様、換気扇の代わりとして家電製品を使うのもおすすめです。
以下でいくつかのアイテムをご紹介します。
・トイレにイオン発生機を設置
こちらは先述した竹炭同様、トイレの臭い対策としておすすめです。
また、トイレ用として売られているイオン発生機であれば、コンパクトなため場所を取りません。
しかし、動作音が気になる場合もあるため、これを設置したトイレが部屋と隣接しているような間取りの場合には、トイレのドアは閉めたままにしておくと良いでしょう。
・小型扇風機をトイレに設置
扇風機は、その使い勝手の良さから、様々な場面で使えるようサイズ展開も豊富です。
一般的なアパートのトイレは狭いことが多いため、その中でも小型の扇風機を設置するのも良いです。
また小型の扇風機の中でも、卓上用の扇風機であれば、なお場所を取らずに設置できます。
トイレに換気扇がない!③窓に簡易換気扇を設置
トイレに換気扇がない場合、トイレの窓に簡易換気扇を設置するのも良いでしょう。
この簡易換気扇は、窓の枠の部分に設置します。
設置に大掛かりな工事が必要ないため、簡単に自分で設置することができます。
簡易換気扇の一般的な価格は5000円~10000円ほどで、設置の際はその購入費だけで済みます。
しかし難点として、窓に設置する簡易換気扇は、当然窓があるトイレにしか設置できません。
アパートの施工時に、コストなどの関係からトイレに窓が設置されていない物件もありますので、注意してください。
また、設置した簡易換気扇があるために、窓の開け閉めがしづらくなるなど、デメリットとなる部分もあります。
これらを踏まえた上で、簡易換気扇をトイレに設置するようにしましょう。
トイレに換気扇を設置したい!まずは種類の把握を
ここまでは、アパートなどにトイレの換気扇がない場合の対策法をご紹介してきました。
これらは、主にコストをかけないで行える方法のため、コスト重視の方にはおすすめです。
しかし、そのアパートに長く住む予定の方などは、しっかりとトイレの換気扇を後付けしたいと考えている方もいるでしょう。
それにはまず、トイレの換気扇にはどのような種類があるのかを把握することが大切です。
ここでは、それらの特徴についてみていきましょう。
まず挙げられるのがシロッコファンです。
トイレ以外にも、キッチンのレンジフードの中などに設置されていることも多い種類の換気扇です。
ダクトの中で空気を移動させる換気扇で、トイレが間取りの中心あたりに位置する場合に設置することが多いです。
また、トイレの換気扇はプロペラファンと呼ばれるものもあります。
これは、大きなプロペラを回転させながら空気の循環を行うもので、目に見えてその様子が確認できます。
シロッコファンのようなダクトがないため、トイレで吸い込んだ空気を直接外へ排出する仕組みです。
このように、そのアパートのトイレが間取りのどの位置にあるかなどによっても、適した換気扇は違います。
トイレの換気扇設置には大家さんとの話し合いが大切
アパートなどの賃貸では、入居者はあくまでも大家さんから住まいを借りている立場です。
そのため、工事を必要とするトイレの換気扇設置は、基本的に大家さんの意見に従うことになるでしょう。
双方の間でトラブルとならないためにも、大切なことと言えます。
そしてトイレに換気扇を設置する際のコストは、一般的に1万8000円~3万6000円と幅広いです。
これは、選ぶ換気扇の種類などによっても違いがあります。
これらの費用を自分で払うのか、大家さんが払うのかもよく話し合っておくことが大切です。
入居者がトイレに換気扇がないので設置したいと申し出た場合、入居者側の都合と判断される場合もあります。
それは、大家さんの考えによっても違いがあるため、大家さんに確認しながら話を進めていきましょう。
トイレは皆が使う場所!いつも清潔に
新築の戸建てなどであれば、トイレの換気扇を自分で選んで設置することができます。
しかしアパートなどでは、施工時の事情により換気扇がない場合もあります。
そのアパートで快適に暮らしていくためにも、今回ご紹介したような方法を用いて対策することが重要となるでしょう。
トイレは、来客がある場合などにも、様々な方が使う場所です。
空気の循環を心掛け、いつも清潔なトイレを目指しましょう。