アパートの光熱費!契約の注意点やお得な支払い方法とは?

光熱費と言えば、一般的に電気代やガス代、それに灯油などの燃料費を指します。

アパートの契約時で言えば、大体設備等の欄に「電気・ガス・水道」とまとめて記載しています。

アパートを借りる際、賃料や敷金、礼金、更新料を確認するのは当然ですが、光熱費や設備もしっかりチェックすることが必要です。

今回は、アパート契約時の光熱費で気をつけるべき点や、お得な支払い方法などについてご紹介していきます。

賃貸契約でアパートに住む場合、光熱費はどこで決まる?

アパートの賃貸契約の際に契約書を見ると、設備の欄に、電気(使用可能電気容量)、ガス、上水道、下水道等の記載があります。

この設備の内容によって、これから住むことで発生する光熱費が決まってくるので、どういった会社・設備なのかは、必ずチェックが必要です。

また、ごく稀に賃貸契約で賃料が「光熱費込み」となっているケースがあります。

これは、とても大きなメリットです。

特に、普段電気をかなり使って電気代が高額になっていた場合、その金額が丸々浮いて大変お得です。

滅多に見つからない条件だとは思いますが、駄目で元々です。

「電気をかなり使う」という人は、こうした物件を探してみましょう。

ただ、光熱費は通常、賃借人が使用分を別途払うものなので、次から、その契約内容や損得について触れていきます。

アパートの電力会社契約と電気利用について

まず、アパートの光熱費の中で電気契約についてですが、電力自由化により既存の電力会社の他に新電力会社も参入しています。

賃貸の場合、「戸建てとは異なり、電力会社は変えられないから自分には関係ない」と思っていらっしゃる人も多いですが、そうとも限りません。

大家さんが建物全体で新電力と契約している等の特別なケースは無理ですが、そうでなければ、賃借人が個別に他の電力会社へ乗り換える事も可能です。

メーター交換も、管理会社や大家さんへの許可は基本的には不要の為(事前に確認すると間違いないですね)、お得な電気会社が見つかれば個人で乗り換えるのも大きなメリットだと思います。

「そうは言っても面倒だし、元々の契約電力会社のままで良い」という人もいらっしゃるでしょう。

しかし、電力会社によっては、「使用可能電気容量」が設定できる場合があります。

一般的には「契約アンペア」ですね。

この契約アンペア数を下げて、電気料の基本料金を安くする方法もあります。

ただし、使用可能電気容量を超えて電気を使うと、当然ながらブレーカーが落ちます。

この場合、容量を越えないように、考えて電気機器を使用する必要がありますね。

アパートのガス会社の契約と利用について

ガス会社についても自由化により様々な企業が参入し、中には電気とガスのセット割引を行っている会社もあります。

しかし、アパートの賃貸契約で、まず最初に確認すべきことと言えばこれでしょう。

利用会社は都市ガスなのかプロパンガスなのか、です。

プロパンガスは、大体都市ガスの約1.5~2倍のガス代となる場合が多いです。

アパートを借りるときに同じ賃料であれば、あえて高いプロパンガス利用の物件を借りようとは思わないでしょう。

それなのに、都市ガスとプロパンガスの契約比率は大体半々となっています。

何故でしょうか。

まず、都市ガスはガス導管という管を通ってガスを引きますが、導管が通っていない地域では引き込めない為、プロパンガスにせざるを得ないという点があります。

また、アパート・マンションのオーナーが建物を建てる際、プロパンガスの会社がガス施設の設置費用を負担することを条件に、プロパンガスを導入するケースもあります。

プロパンガスのみの地域であれば選択の余地はありませんが、もし同条件の物件がありガスの種類が選べるのであれば、都市ガスの方が、月々のガス代がお得になるでしょう。

アパートの賃貸契約の際に慌てないために

これまでの光熱費関連の会社・設備も確認し、希望にあったアパートの物件があれば内見して契約するかどうか決めることになります。

しかし、場合によってはギリギリまで先住者が住んでいて内見できなかったり、建築中で見ることができない場合もあります。

それでは内見できるまで待とうかという判断もありますが、良い物件は埋まるのも早い為、内見できなくてもそのまま申し込んだ別の人が入居する事に決まってしまったという場合もあります。

早く申込みをして入居審査に通った者勝ちとなる為、ある程度見切り発車が必要となることもあるということですね。

ただ、そうなるとアパートの屋内から見た「日の光の明るさの度合い」や、「上の階や隣の物音」のチェックもできない為、後で後悔する可能性もゼロではなく、難しいところです。

また、入居契約の際には、

・保証人を求められ慌てて頼める相手を探さなければならない
・思ったより早く転居先の契約が決まり、現在の住まいの退去手続きに慌てる

など、何かとバタバタしてしまいがちです。

退居と入居のそれぞれの契約手続き、作業を事前に想定し、慌てることなく動けるようにしておきましょう。

光熱費関係の使用停止・開始の契約方法

引っ越しの際、慌てずに動けるようにするために、以下に、アパートの退居・入居の際の光熱費の使用停止・開始の方法をまとめました。

まず、電気は退居の際電気会社の担当者が清算の為メーター確認を行うので、1週間以上前には電話等で申込みをしておきましょう。

入居時は基本的に立合いは不要な為、新居でブレーカーを上げれば、そのまま電気を使える場合がほとんどです。

申込みは事前にしても良いですが、

・転居後に新居に用意されている電気使用申込書を使う
・インターネットで申し込む
・電話申込みを行う

などの方法があります。

ガスの場合は、退居の際にガス会社の担当者がガス料金の精算の為、メーター確認を行います。

また、入居では開栓に立合いが必要です。

退居、入居とも1週間以上前には電話等で申込みをしておきましょう。

プロパンガスの場合は、入居の際、契約に1万円程の保証金が必要となります。

また、都市ガスとプロパンガスで使用可能なガス用機器が変わる為、

・新居のガスがどちらなのか
・自分の使っている機器がそのまま使えるのか

も確認しておきましょう。

光熱費のお得な支払い方法は?

賃貸アパートで初めての一人暮らしをする場合、光熱費の支払いはどうすれば良いのかと不安になることもありますよね。

最後に、どんな支払い方法があるのかをご紹介しましょう。

光熱費の支払い方法としては、納付書を使っての振込みか、口座の引き落としが多いです。

そして、口座引き落としだと「口座振替割引」が適用となる場合もあり、お得です。

また、クレジットカード決済もありますが、一部の会社では利用不可の場合もあります。

しかし、クレジットカード決済を選ぶことができれば、定期的にかなりのポイントが付いてくるのでとてもお得ですね。

それから、少し変わった方法ですが、払込票の支払いをクレジットカードで行う方法もあります。

水道局の払込票がファミリーマートに対応していれば、ファミリーマートの「ファミマTカード」を利用しての決済も行えます。

お住まいの地域の会社によって、支払い方法は様々ですが、支払い方法を変えることでかなりお得になる場合もあるので、ぜひ確認してみてください。

アパートの契約時は、光熱費を要チェック!

新しい生活、新しい住まいを選ぼうと期待に満ちて物件探しをする時に、建物の間取り、賃料、周辺環境等、大切な点はたくさんあります。

しかし、今後継続して発生する重要なポイントが、電気代やガス代といった光熱費です。

アパートの契約内容も、光熱費そのものの契約内容もそれぞれ重要なので、いずれも見落とすことなく、一番お得な契約内容・支払い方法を選んでいきましょう。