防犯対策を考えていて、「窓にストッパーを付けたらどうだろう」と思ったことはありませんか。
窓のストッパーは100均にもありますが、安いからと侮ってはいけないようです。
安いから壊れやすいんじゃないか、見せかけだけではないのかと思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、肝心なのは機能性です。
窓のストッパーは100均のものでも十分使えるので、検討してみてくださいね。
窓にストッパーは必要なのか
通常、窓ガラスには鍵が付いていますよね。
鍵が付いているにもかかわらず、なぜ防犯対策としてストッパーを付けるのか疑問に思ったことはありませんか。
警察庁の発表によると、侵入窃盗の発生場所は一戸建て住宅が全体の約40%を占めると言います。
手口としては、空き巣が約35%に上ります。
気になる侵入口ですが、一戸建ての場合には窓が約58%、共同住宅の場合には窓が約57%とのことです。
ちなみに侵入手段として多いのは、ガラス破りです。
一戸建ての場合のガラス破りは約38%、共同住宅の場合のガラス破りは約33%とのことですが、ガラス破りという侵入手段は、3つの種類に分けられます。
【ガラス破りの種類】
・焼き破り
ライターやバーナーなどでガラスを焼いて、水をかけてガラスをひび割れさせるものです。
・打ち破り
ガラスに石などの物を投げつけたり、叩き壊したりするものです。
・こじ破り
引き違い窓の鍵部分を器具でこじ開けるようにして穴を開けて鍵を壊すものです。
このように、鍵を壊したり、ガラスを壊したりして住宅などに侵入する悪質な犯罪が後を絶たないからこそ、自衛手段として窓にストッパーを付ける人が多いのです。
周りの人が窓に防犯対策をしていたら、何もしていない窓は狙われますから、防犯対策を厳重にした方が良いと言えます。
窓のストッパー①購入場所と種類
近隣で空き巣被害があった場合など、「少しでも安心に暮らしたい」と普段以上に思うようになりますよね。
そのような場合には、「今すぐにでもストッパーを付けたい」という気持ちになる人が多いのではないでしょうか。
しかし、突然の事情で窓にストッパーを付ける必要に迫られた時、どのようなお店に買いに行けば良いのか、どのようなストッパーを買えば良いのか迷うことがあります。
実は、窓に付けるストッパーは近所の100均やホームセンターでも買えます。
窓のストッパーは100均の商品でも、機能性を満たしているものはたくさんあります。
100均では商品の移り変わりが早いので、好みの窓のストッパーものが見つかるまで何回か100均に行ってみても良いですね。
【窓のストッパーの種類】
・ボタン電池使用タイプ
ボタン電池を使う商品で、窓が開くと警告音が鳴り響きますから、空き巣犯人には嫌がられそうな商品ですね。
・上専用の窓ロック
取り付けサイズに制限はありますが、外からは見えにくく、工具不要で取り付け方法もとても簡単ですが、窓の下側には使用できません。
・上下2個使用の窓ロック
こちらも、取り付けサイズに制限はありますが、外からは見えにくいですし、工具不要で窓ロック本体を窓に取り付けるだけです。
・サイズ調整できる窓ロック
取り付けサイズに制限はありますが、ある程度の調整ができることが特徴で、工具不要で取り付けも簡単です。
・窓を固定して開かないようにするストッパー
取り付けに工具は使用しませんし、外部から片手で開けることもできません。
このように、窓のストッパーにもいくつかの種類がありますが、工具不要なものであれば建物に傷が付く可能性は低いので、賃貸でも使用できますね。
窓のストッパー②購入場所は100均とホームセンターどちらにするか
窓に付けるストッパーは100均やホームセンターで買えますが、どちらで買うのが良いのでしょう。
結論からお話しすると、窓のストッパーは100均で買うかホームセンターで買うかで比較するのではなく、外部から開けにくいもの、例えば両手を使わないと開けられないタイプなどを選ぶことをお勧めします。
空き巣や泥棒に窓から侵入されにくくするためには、外部からはできるだけ開けにくい構造のものが良いからです。
さまざまなタイプのストッパーがありますが、片手で開けられるタイプと両手を使わないと開けられないタイプであれば、両手が必要なタイプがお勧めです。
警察庁の発表によると、侵入に手間取ったことで空き巣や泥棒が侵入を諦めたケースが多く、「2分以上で諦めた」と答えた元泥棒が約17%、「2分を超えて5分以内で諦めた」と答えた元泥棒は約51%にも上ります。
侵入に5分以上かかれば、家屋の中に入られる可能性が小さくなると言えますね。
これらのことから考えると、窓のストッパーは、どこで買うかということよりも、外部から開けにくい、取り外しにくいものが良いと言えます。
窓のストッパー③100均でまずは確認
「窓のストッパーは防犯目的だから、あまり安いものは不安だ」という意見も聞きます。
しかし、近頃の100均は100円商品だけを取り扱っているわけではありませんから、ホームセンターに行くのも良いですが、近場の100均にもぜひ行ってみてください。
窓のストッパーを100均で購入するなら、できるだけ取扱品目の多いお店が良いでしょう。
例えば、大手の100均では100円商品が豊富なのは言うまでもありませんが、1000円の商品も置いています。
必要な機能が揃っていれば、窓のストッパーは100均の一般的な価格のもので十分ですが、もし、他にも選択肢があるのであれば100均の店内で他の商品も見てみましょう。
くれぐれも値段ではなく、窓を5分間守れるかどうか、外から開けにくいかどうかを基準に商品を選んでみてください。
窓のストッパー④100均で防犯フィルムも購入
窓のストッパーを100均で購入したら、ついでに窓用のフィルムやシートの棚も確認しておきましょう。
せっかくの防犯対策ですから、窓のストッパーだけではなく他の防犯グッズと併せて使った方が効果が高まります。
また、「もう少し厳重に対策したい」という方もいるでしょう。
そのような方には、防犯フィルムをお勧めします。
ガラス破り対策用に凹凸窓にも使用できる窓用のフィルムもあります。
窓のストッパーと防犯フィルムを併用することで、どちらか片方だけの場合と比べて防犯性がぐっと上がります。
侵入窃盗の事案に関しては、ガラス破り(焼き破り、打ち破り、こじ破り)が一戸建ての場合は約38%、共同住宅の場合は約33%もあるので、ガラス破りをされにくくする防犯フィルムとストッパーを併用しましょう。
どんなに万全を期したつもりでも防犯に完璧ということはありませんから、少しでも安心できるように、できる限りの対策をしておくと良いですね。
窓の防犯にステッカーも使用
窓のストッパーと防犯フィルムを100均やホームセンターで購入したら、あと一息頑張ってみませんか。
空き巣や泥棒は侵入するのに5分以上かかる家屋には入りにくいようですが、そもそも狙われにくい状況を作れたら良いですね。
空き巣や泥棒が家屋内への浸入を諦めたとしても、自分や家族の住まいが狙われただけでも不安になります。
また、「在宅中や帰宅時に、空き巣や泥棒と鉢合わせしてしまったらどうしよう」という不安を抱えての生活は楽しくないですよね。
そこで、窓にストッパーと防犯フィルムを用意したら、せっかくですから防犯用のステッカーも窓に貼ってみましょう。
少なくとも、防犯ステッカーのない状態よりは、「防犯に意識が向いている人が住んでいる」という認識を空き巣や泥棒に与えることができます。
専門的な防犯には、かなりのお金がかかります。
しかし、そんなにお金を掛けられない場合でも、防犯に対して意識しているというアピールをするだけでも違うのではないでしょうか。
窓のストッパーに重要なのは機能性
窓のストッパーは100均でもホームセンターでも手に入りますが、値段ではなく機能性で選ぶことが重要です。
外部から侵入しにくくするためにはストッパーの解除に5分以上かかるかどうか、いかに解除しにくいかということを確認してください。
そして、できれば、ストッパーだけではなく、防犯フィルムや防犯ステッカーなどを使用して、防犯意識の高い人が住んでいると空き巣や泥棒に分かるようにしましょう。