窓の日差しが強く、冷房の効きが悪いと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
また、窓の前に他人の家があり、ひと目が気になる方もいるでしょう。
そのような方は、「窓のミラー化」を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では、窓をミラー化するメリットやDIYで窓をミラー化する方法についてご紹介します。
家の窓をミラー化するメリット
家の窓をミラー化するメリットを大きく分けると、以下の3つになります。
これらはすべてDIY作業でできます。
1、プライバシーを保てる
家の窓をミラー化すると、明るいところからは室内がほぼ見えなくなります。
一方で、室内からは外がよく見えます。
つまり、昼間はカーテンの必要がなくなります。
他者から見られているというストレスを減らせるだけでなく、常に開放感を感じつつ生活できます。
2、紫外線をカットできる
ミラー化するのに用いるフィルムは、大抵UVカット効果があります。
そのため、せっかくDIYで窓をミラー化するのであれば、UVカットをしてくれるフィルムを選びましょう。
UVカットは人体にとって良いだけではありません。
室内のあらゆるものは、紫外線によって劣化します。
つまり、紫外線をカットすることで、室内に置いてあるものだけでなく、床・壁・家具といった家そのものを守ることにもなります。
3、電気代を節約できる
窓をミラー化することで、室温を夏は涼しく、冬は暖かく保つことができます。
これによる電気代の節約は、予想以上になるかもしれません。
もちろん個々の環境は違います。
後にDIYで窓のミラー化を実施した方々の口コミもご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
家の窓をミラー化するDIY方法(購入編)
家の窓をミラー化すると、前項でご紹介したようなメリットがあります。
そして、この「窓改造」はDIYで簡単にできるのです。
やらない手はないですね。
DIY方法は簡単です。
まず、フィルムを用意します。(ホームセンターやネットで購入することも可能です。)
ホームセンターなどに行き、車用でも家屋用でも「ミラーフィルム」を見に行きましょう。
つまり現物確認です。
現物確認をお勧めするのは、最近はフィルムのバリエーションが増え、微妙な色の違いも選べるようになっているからです。
少し青が入っているものから、ブラウンがかったもの、純粋のシルバーまで色々です。
好みや、家の外装や窓枠に合わせるのも良いですが、とにかく実際に確認するのが良いと思います。
せっかくDIYをするのであれば、じっくり選びましょう。
その後は、そのまま買うもよし、ネットで更に安いものを探すのもよしです。
このような家屋の材料はネットよりも、実際にお店に行く方が安いこともあります。
家の窓をミラー化するDIY方法(実践編)
ミラーフィルムを用意したあとは、DIYの実践です。
手順をご説明します。
①ミラーフィルムの他に霧吹きとヘラを用意します。
霧吹きの水には、少しだけ食器用洗剤を混ぜましょう。
分量は「ほんの少し」です。
DIYの良いところは、個々の「良い加減さ」を出せるところです。
特に、このフィルム施工はある程度の妥協が必要です。
こだわれば塵ひとつ着かないレベルにまで完成度は上がります。
②買ってきたミラーフィルムに、霧吹きでたっぷり水をかけ、貼りたい窓に仮付けします。
仮付けなので、この時はフィルムのシールはまだ剥がしません。
③余分をカッターで切ります。
超若干小さめに切りましょう。
少しでも大きいと、その部分が窓に張り付かず、そこから空気が入ってしまいます。
カットが済めば、あとは貼るだけです。
④窓を徹底的に綺麗にしましょう。
霧吹きには洗剤も含まれているので、窓の掃除も楽です。
⑤ミラーフィルムのシートを剥がし、ノリの付いている面にビショビショになるくらいに霧吹きます。
窓面にも水を思いっきりかけます。
うまく貼るコツは、ホコリの除去具合と水の量です。
乾きさえしなければ、何度でも調整可能です。
洗剤は水よりも乾きにくく、そして滑ります。
ビショビショであればあるほど、フィルムはスライドして微調整が可能です。
理由はそれだけなので、洗剤分量は適当で良いのです。
⑥貼り終わった後は、ヘラで気泡をこそぎ取りましょう。
中心から末端への繰り返しです。
大きな気泡は、乾かないうちに貼り直した方が良いですが、細かいものはこそぎ取り、どうしても出ないものは、針などで空気穴を開けてあげましょう。
乾くのを待てば完成です。
家の窓をミラー化する際の注意点
前項でご紹介したDIYは簡単にできますが、失敗しないための注意点が幾つかあります。
1、2人以上でやりましょう。
楽かどうかというよりも、ミラーフィルムにキズがつかないようにするためです。
フィルム自体はペラペラしていますが、意外に硬さがあり、シールを剥がす際に折れ目が少しでもつくと、そこがキズになってしまいます。
意外にも、このDIY作業の中で一番気をつけるべき点と言えます。
ミラーフィルムのシールを剥がす際は、2人で、水平に、水を大量に吹きかけながら、絶対に折れないようにはがします。
空気抜きや位置合わせ、大きさ合わせは、微調整ができるのですが、このキズは一瞬で付き、リカバリーは不可能です。
無理して1人でやらず、応援を求めましょう。
窓が大きければなおさら、このDIY作業には仲間が必要です。
他に注意点を挙げると、ミラーフィルムの表裏の貼り間違えです。
特に窓を外して貼る場合には、十分気をつけてください。
ミラー面は片側です。
貼り終わって外からチェックした時に、唖然としないよう注意して貼りましょう。
そして、空気抜きの際の擦りすぎによるミラーフィルム面の傷にもご注意ください。
窓をミラー化するためのフィルムの種類と豆知識
窓のミラー化DIYを試したいと思った方に、フィルムに関してぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、窓用のミラーフィルムには、吸着形式にいくつか種類があるということです。
大きく分けて、のりで貼り付けるタイプと、静電気で貼り付けるタイプがあります。
違いは、剥がしやすさです。
当然、のりタイプは剥がす時にのりが残るので面倒です。
ただ、最近はDIYの味方「100均」でも、のり剥がし剤が売っていますし、ずっと先のことを気にしても仕方ないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
一方の静電気タイプはのりを使わないので、剥がしやすさがウリです。
つまり、何度でも貼り直しが可能ということです。
特にDIY初心者、あるいはフィルム貼りは初めて、という方には心強い特性です。
そのため、誰でも簡単に貼れる静電気タイプが良い思いがちですが、難点が1つあります。
実は、窓のミラー化の際に「のりで吸着するタイプ」のフィルムを選んだ場合にだけ得られる隠れたメリットがあります。
事故が起きなければ気がつかないメリットですが「ガラスの飛散防止」です。
何かの理由(地震、台風、何かがぶつかるなど)でガラスが割れた際、選んだフィルムが「のりタイプ」であれば、ガラスの飛散が最小限に抑えられ、それに伴う怪我防止や、後片付けが楽になるというメリットがあるのです。
もしも、静電気タイプを使っていた場合は、この効果があまり見込めません。
「貼りやすさの静電気タイプ」か「もしもの時に備えるのりタイプ」か、ミラーフィルムを選びに行った際には是非、この部分もじっくりご検討ください。
家の窓のミラー化は簡単にDIYできて遮熱効果が得られる!
実際に家の窓をDIYでミラー化した方々の口コミをみると、静電気で窓に貼るタイプのものは、以下のように「貼りやすさ」への評価が高いです。
・のりタイプのものに比べて、貼り直しが何度でもできるのは便利で、初めてでも簡単に貼ることができた。
・カットは少し大変だったが、貼り直しができるので、意外と簡単に貼れた。
また、以下のように、ミラータイプにした後の窓の遮熱効果とプライバシー保護に関しても高評価です。
・エアコンの効きが全然違うので、もっと早くやればよかった。
・外からは全く見えず、冷房も暖房も去年と全然違うし、すごく節約できる。
・西日がきつくて困っていましたが、これを貼ってからは暑さが全然違う。
・取り付け後から効果抜群、あまりの部屋温度の変化にびっくりした。
・外からは全く見えないのに、中からは外がくっきり見える。
総合的にみると「DIY作業でも思った以上にうまく貼れて、効果は予想以上」という意見が大半と言えます。
窓のミラー化DIYはオススメ!
ミラーフィルム自体はお値段が少しかかりますが、その後の電気代の節約ですぐに元を取れそうな額です。
ミラーフィルムの効果は抜群で、何よりストレスが減り、室内生活の快適さは格段に上がります。
「窓のミラー化DIY」は初心者でもDIYが可能な難易度なので、一番温度の上がる窓だけでも試してみてはいかがでしょうか。