家の内と外を隔てる窓サッシは、外からの土埃や砂が溜まりやすく、気が付くと真っ黒に汚れていますよね。
掃除機だけで簡単に掃除ができれば良いのですが、カビなどの頑固な汚れはなかなか落とすことができません。
そこで、この記事では、厄介な窓サッシの汚れをきれいにできる、簡単な掃除方法についてご紹介していきます。
窓サッシの掃除は面倒!問題は掃除機で吸えない「カビ汚れ」
汚れの溜まりやすい窓サッシは、普段掃除している場所と違ってなんとなく掃除が億劫になり、重い腰が上がらないものです。
真っ黒に汚れていると、掃除がより大変な印象になりますし、そもそも窓サッシの掃除をするには、窓を開けながら作業をしなければなりません。
そういったことから、季節や天候選びの関係もあり、ますます掃除を先送りにしてしまいがちです。
しかし実際、サッシの汚れは土埃や砂などが結露によって固まったものが大半で、汚れを落とすのはそれほど大変なわけではありません。
そこで問題なのは、掃除機や拭き掃除で取り除けない、頑固な「カビ汚れ」です。
このカビ汚れを放置してしまうと、どんどんカビが増殖していき、汚れも頑固になってしまうので、早めの掃除が必要です。
では、なぜ窓サッシにはカビが発生しやすいのでしょうか。
それについて、次項で詳しく見ていきましょう。
掃除機で取り除けない!カビが窓サッシに発生する仕組みとは?
掃除機で吸っても水拭きをしても、なかなか落ちない厄介な汚れが「カビ」です。
窓サッシは、家の中でもカビが発生しやすい部分であり、土埃や砂と混ざり合うことでその汚れも頑固になります。
もともと、カビの元である胞子は私達の周りに常在しているのですが、主に「湿気」によってカビへと変化します。
私たちの住む日本は高温多湿の風土であり、特に湿気が増す梅雨や結露のある冬の季節には、窓サッシへのカビが発生しやすくなります。
また、カビの発生には気温も大きなポイントになりますが、カビにとって好都合なことに、人が快適に暮らす温度は、カビにとっても住みやすい環境になっているのです。
さらにカビは、一般的な家屋の建築資材や埃などを餌にして活性化するので、住宅はカビの温床になるというわけです。
そのため、カビの発生を完全に絶つことは困難ですが、窓サッシに付着したカビ汚れを定期的に掃除することで、カビの増殖を減らすことができるのです。
窓サッシの基本的な掃除方法をご紹介!
窓サッシの厄介なカビ汚れについて分かったところで、早速窓サッシの基本的な掃除方法をご紹介していきましょう。
まず、用意するものは以下の通りです。
・掃除機
・歯ブラシ
・メラミンスポンジ
・ペットボトルに水を入れたもの
・雑巾
・爪楊枝
①掃除機で汚れを吸う
まずは、乾いた土埃などを掃除機で吸っていきます。
②歯ブラシで汚れを落とす
掃除機では取り除けない固まった汚れを、歯ブラシで磨きながら掻き出していきます。
この際、頑固な固まった汚れは、爪楊枝を使って削り取っていきましょう。
なお、この時点ではまだこの固まった汚れは濡らさないようにしてください。
③メラミンスポンジで水拭きする
メラミンスポンジを水に濡らし、全体の汚れを掻き出すように擦っていきます。
さらに頑固な汚れに対しては、集中的に擦ってください。
④サッシの汚れを水で洗い流す
ペットボトルの水を流して、汚れをきれいに洗い流します。
最後は雑巾で水分を拭き取ってください。
以上が、窓サッシの基本的な掃除方法です。
また、濡らさずに乾いた汚れを取り除くことがポイントで、後半に水を使ってきれいにしていくことを念頭に置いてください。
次項では、カビの除去方法をご紹介していきます。
掃除機や拭き掃除で除去できないカビ!窓サッシからカビを撃退しよう!
前項では、基本的な窓サッシの掃除方法についてご紹介してきました。
次に、掃除機や拭き掃除だけでは落としづらい、カビの除去方法をご紹介していきましょう。
まず、用意するものは以下になります。
・カビキラー
・キッチンペーパー
・爪楊枝
①削れるカビを削る
まずは、爪楊枝などを使って、削り落とせるカビ汚れを除去しておきます。
②カビキラーを吹きかける
カビ汚れにカビキラーを吹きかけていきますが、その際にはキッチンペーパーをカビ部分に当てて、その上から吹きかけるようにしてください。
また、キッチンペーパーで覆うことで、薬剤が空気中に逃げず、カビ汚れに浸透しやすくなります。
これにより、効率良くカビを殺すことができるでしょう。
③5~10分放置
キッチンペーパーで覆ったまま放置します。
一般的に、窓サッシはアルミ製が多いですが、素材によっては長時間浸けることで傷む場合があります。
そのため、長くても10分の放置で済ませましょう。
④カビキラーを洗い流す
時間が経ったら、覆っていたキッチンペーパーを剥がし、新しいものでカビ汚れを拭き取ります。
最後は水を流し、拭き残しがないようにきれいにしてください。
以上が、窓サッシに付いたカビの掃除方法です。
この他にも、カビキラーの代わりに酢を使うことで、カビを撃退する方法もあります。
次項でご紹介していきましょう。
カビ汚れには酢も効果的!酢で窓サッシをピカピカに!
窓サッシのカビ汚れには、酢を使った掃除方法も効果的です。
と言うのも、酢の成分には、頑固なカビ汚れを分解する働きがあるとされています。
それでは早速、その掃除方法を見ていきましょう。
まず、以下を準備してください。
・酢水(お酢1:水2)
・霧吹き
・キッチンペーパー
①掃除機で大まかなゴミを取り除く
乾いている状態で、吸い取れるゴミを取り除きます。
②酢水を霧吹きで吹きかける
酢水を入れた霧吹きを、カビ汚れに吹きかけていきます。
このとき、前項と同じようにキッチンペーパーの上から吹きかけ、放置することで、より効果的な除菌が期待できます。
③キッチンペーパーで拭いていく
キッチンペーパーで拭き残しがないように仕上げていきます。
以上のように、窓サッシのカビ汚れを取り除いてください。
また、酢には水垢の成分を軟化する作用もあるので、サッシの水垢が気になる場合にもおすすめです。
窓サッシのカビ汚れを防ぐために!心がけたい3つのカビ対策
これまでに、窓サッシのおすすめな掃除方法をご紹介してきました。
最後に、窓サッシの頑固な汚れに繋がるカビ対策についてもお話ししていきましょう。
窓サッシはどうしてもカビが発生しやすいため、掃除機以外にもこまめな拭き掃除が必要ですが、以下の3つの対策を講じることで、掃除の回数や手間を省くことができます。
①換気
換気は、一番簡単にできるカビ対策です。
また近年では、優れた気密性を備える住宅が多くなっているため、その換気も機械運転ではカバーしきれません。
そのため、湿気を外に逃がせるように、こまめに換気をすることが大切でしょう。
それに加え、、除湿器や換気扇を活用することで、カビの発生を予防することができますのでおすすめです。
②湿度は40~50%に
①に繋がることですが、室内の湿度は40~50%程度に保持することを心がけましょう。
そのためには、温湿度計を置くことで湿度を管理することができます。
③窓の結露対策
窓のカビ発生には、結露が大きな元になっていますが、結露は室内と外気の気温差によって窓に生じます。
そのため、特に結露が発生しやすい冬の季節には、室内の温度を上げすぎないように心がけることが大切です。
また、窓周辺に空気が溜まらないように、扇風機やサーキュレーターをうまく使うことで、空気の循環性を良くしましょう。
他にも、ホームセンターでは結露防止シートなども販売しているので、ぜひチェックしてみてください。
以上の対策を参考に、窓サッシのカビ発生を防いでいきましょう。
定期的な拭き掃除で窓サッシをいつも清潔に
窓サッシは土埃や砂が溜まりやすいだけでなく、湿気の関係から頑固なカビ汚れも発生します。
そのため、普段から室内の湿度を気にかけることで、窓サッシへのカビ汚れを防ぐことができます。
また、今回ご紹介した掃除方法を参考に、定期的な拭き掃除を心がけ、窓サッシを清潔にしていきましょう。