窓は様々なパーツで構成されていますが、なかでもゴムパッキンは重要なパーツといえるでしょう。
もしも窓にゴムパッキンが取り付けられていない場合、多くの不具合が起こることが考えられます。
しかし、そんなゴムパッキンにもいつか取り替えが必要なときは訪れます。
その際のサインの見極め方法などもご紹介していきましょう。
ゴムパッキンは多方面で窓を支える!
窓は主に、サッシやガラス、ゴムパッキンという3つのパーツから構成されています。
ガラスは光を取り入れるために重要な部分で、その種類はとても豊富です。
また、サッシは窓を密閉するためにあり、サッシの素材はアルミであることが多いです。
そして残りのゴムパッキンは、これらのガラスとサッシを密着させる役割を担っています。
では、もし窓にゴムパッキンが取り付けられていない場合にはどうなるでしょう。
まず、ガラスとサッシの間に隙間ができてしまうことが考えられます。
その隙間から外気はもちろん、雨の日は室内に雨水が入り込んでしまうことも懸念されるでしょう。
また、ゴムパッキンは、ガラスが窓から外れて落下するような事態を防ぐ役割ももっています。
これらに加えて、ゴムパッキンが取り付けられていない場合は、ガラスとサッシが直接触れる状態となるため、ガラスが衝撃を受けて割れるなどの危険性も考えられます。
こうして考えると、いかにゴムパッキンが窓を多方面で支えているかがわかるでしょう。
しかし、ゴムパッキンは消耗品のため、いずれは取り替えの必要が出てきます。
次項からはゴムパッキンの取り替えに関して見ていきましょう。
窓のゴムパッキンに劣化が!?取り替えサインを見つけよう
ここではまず、窓のゴムパッキンを取り替える際にポイントとなるサインをご紹介しましょう。
長年取り付けられているゴムパッキンは、亀裂が見られる場合があります。
また、四隅のゴムパッキンの状態にも注目してみてください。
少し浮き出していたり、触れた際に固くなっていないでしょうか。
このような状態は、ゴム自体が裂けてきているというサインであり、それを放置したままにすると、外気や雨水が入り込む原因にもなるため注意してください。
ゴムパッキンの素材はゴムであるため、新しいものであれば弾力性や耐久性があるものです。
しかし、劣化した状態ではそれらが著しく低下していることがわかります。
そのため、小さな傷などにも影響され、先ほど述べたような亀裂が見られるようになるのです。
このようなゴムパッキンの劣化が見られる場合には、早めに取り替えることをおすすめします。
これで安心!窓のゴムパッキン取り替え方法
ここでは、窓のゴムパッキンに劣化などが見られる場合の取り替え方法をご紹介しましょう。
まずは、取替えの際に使う以下の道具を揃えてください。
【ゴムパッキン取り替えの際の道具】
・ドライバー
・カッター
・金づち
・軍手
・マスキング用のテープ
それでは、取り替え方法をご紹介していきます。
【ゴムパッキンの取り替え方法】
①窓のフレームから窓自体を取り外す
窓は意外に重いため、慎重に取り外すようにしてください。
②窓にマスキングテープを貼る
先ほど取り外した窓にマスキングテープを貼りましょう。
それにより、窓自体が汚れたり傷が付くのを防ぎます。
③窓のサッシに付属しているネジを取り外す
このネジをドライバーで外すことにより、サッシも取り外すことができます。
④サッシのゴムパッキンに切れ目を入れる
その後、サッシのなかのゴムパッキンが取り外しやすいよう、切れ目を入れていきます。
④新しいゴムパッキンを取り付ける
古いゴムパッキンを取り外したら、サッシを取り外す前と同様の状態になるように取り付けましょう。
また、新しいサッシがきつくてしっかりと入らない場合は、金づちで叩いて入れるとよいです。
その後、窓を再度窓フレームに取り付けてください。
窓のゴムパッキン取り替えは業者依頼もおすすめ!
前項でご説明した窓のゴムパッキンの取り替え方法には、いくつかの注意点があります。
ずべての工程において、その作業の際に窓ガラスやサッシを傷付けてしまう恐れがあります。
もしもガラスが割れてしまった場合には、それなりの費用がかかってしまうでしょう。
そのような場合、ゴムパッキンを取り替える費用よりも高くつくことになってしまいます。
また、自分で行なう窓のゴムパッキンの取り替えは、小さい窓ならともかく、大きい窓には厳しいでしょう。
加えて、仕上がりが甘いと隙間ができてしまい、雨水や隙間風などが入り込む余地ができかねません。
そのため、ゴムパッキンの取り替えを自分で行うのは、このような作業に自信があるという方以外にはあまりおすすめできません。
作業に自信のない方は、素直に業者に依頼するのをおすすめします。
ゴムパッキンの寿命はメンテナンスで決まる!?
窓の重要なパーツであるゴムパッキンですが、日頃から雨や風、日光などにさらされています。
それに加え、年月の経過とともに劣化してしまうことは避けようのない自然の理です。
ゴムパッキンの寿命は一般的に10年ともいわれますが、それは日々のメンテナンスがしっかりと行なわれている場合に限ります。
長年手入れをせずに放置している状態はゴムパッキンの取り替えの時期を早めることに繋がります。
つまり、ゴムパッキンの寿命を長くするためには、日頃からメンテナンスを心掛けることが大切といえます。
では、どのようなメンテナンスを行なえばよいのか気になりますよね。
実は難しいことではなく、定期的な拭き掃除を行うことでも寿命を延ばすことに繋がります。
ただし、すでに汚れがひどかったり、カビなどが付着している場合には、さらに念入りな掃除が必要となるでしょう。
汚れた雑巾は取り替えて!窓のゴムパッキンの掃除方法
最後に、ゴムパッキンに付着したカビの掃除方法をご紹介していきます。
以下の道具を揃えてから、手順通りに掃除を行なってください。
【ゴムパッキンのカビを掃除する際の道具】
・ゴム手袋
・雑巾
・キッチンペーパー
・住宅用中性洗剤
・マスク
・めがね(ゴーグルも可)
【掃除方法】
①ゴムパッキンに住宅用中性洗剤をかける
この際、窓のガラスにもカビが広がっている場合を考慮し、広範囲にかけるようにしてください。
5分ほど放置したら、塗らして固く絞った雑巾で拭きましょう。
これで落ちない場合は、②からの作業に入ってください。
②水でぬらしたキッチンペーパーをガラスに貼り付ける
③カビ取り剤をかける
カビ取り剤は、貼り付けたキッチンペーパーの上からかけましょう。
その後、15分ほど放置し、雑巾で拭いてください。
またこの際、雑巾がすでに広範囲で汚れてしまっている場合には、新しいものに取り替えて拭くようにしてください。
それにより、拭き取ったカビを再度付着させてしまう事態を防ぎます。
ゴムパッキンは日頃のメンテナンスが重要
窓のパーツであるゴムパッキンは、窓を多方面で支える重要な役割があります。
しかし、消耗品ゆえ、取り替えの時期を見極めることも必要です。
また、ゴムパッキンの劣化は日頃のメンテナンス不足によって早まってしまいます。
そのため、日頃から拭き掃除はもちろん、カビが付着しているような場合にはきれいに掃除して、メンテナンスをしていきましょう。