「防犯対策」をする場所と聞いて、思い浮かぶのはどこでしょうか。
玄関や勝手口が思い浮かびませんか。
実は、空き巣や泥棒は窓から侵入することがとても多いのです。
そのため、多くの窓につけられていることの多い「クレセント錠」を交換するだけでも防犯対策になります。
今回はクレセント錠の簡単な交換方法などをご紹介していきます。
交換が必要?窓についている「クレセント錠」とは?
「クレセント錠」というものをご存知でしょうか。
恐らく、多くの方があまり聞いたことがないのではないでしょうか。
クレセント錠は、引き違い窓についていることが多い、三日月型に近い形をした錠のことを言います。
名前を聞くことは普段ありませんが、ほとんどの人が一度は目にしたことがありますよね。
そして、「錠」というのですから、窓の防犯に役立っているのかと思うでしょう。
しかし、実はこのクレセント錠だけでは「防犯している」とは言い難いのです。
というのも、窓ガラスを割られてしまったときに、指先だけで簡単に開けられてしまうからです。
そのため、空き巣に狙われてしまいやすいのです。
では、空き巣に狙われないようにするためにはどうしたらよいのでしょうか。
そのためには、クレセント錠を防犯性の高いものに交換するという方法が取れます。
窓のクレセント錠の交換でどれくらい防犯対策になるの?
では、クレセント錠を交換するだけで、どのくらいの防犯対策になるのでしょうか。
まず、空き巣はどこから侵入してくることが多いのか考えてみましょう。
【一戸建て】
一戸建ての場合、最も空き巣の侵入口として使われるのが「窓」です。
次に多いのが、「勝手口などの出入り口」、最後に「玄関」となっています。
【3階以下の共同住宅】
こちらも、最も多いのは「窓」になります。
次に「玄関」、最後に「勝手口などの出入り口」となります。
以上のように、窓から空き巣が侵入してくることが多いということがお分かりいただけるかと思います。
窓からの侵入は一戸建ての場合、約60%を占めるとされています。
また、そんな窓からの侵入の中でも、最も狙われてしまいやすいのが、「1階の居室」です。
その多くは、庭に面していることでしょう。
空き巣からしたら、侵入口としては最適なのです。
ちなみに、空き巣は侵入までに10分以上かかるとあきらめることが多いと言われています。
そのため、クレセント錠を防犯性の高いものに交換を行うことで、空き巣の侵入を防ぐことができるのです。
窓のクレセント錠の劣化のサイン
クレセント錠の交換を行うことで、窓の防犯対策を強化することができます。
とはいえ、実際交換するとなると「まだ使えるのに交換するのはもったいない」と考える方も多いでしょう。
しかし、劣化したままのクレセント錠では防犯上よくありません。
ましてや、先述したように、通常のクレセント錠だけでは防犯効果は高くないのです。
そこで、ここではクレセント錠の交換のタイミングについてご紹介していきます。
まずは、クレセント錠が今、どのような状態にあるか確認してみましょう。
次のような状態に当てはまってはいないでしょうか。
・クレセント錠が硬くて、開け閉めがしにくい。
・クレセント錠をしっかりと閉めたが、ゆるい。
・クレセント錠を閉めたつもりが、閉まっていない。
・クレセント錠を閉めたはずなのに、外れている。
1つでも当てはまっていれば、クレセント錠が劣化しているので交換しましょう。
普通のクレセント錠でもよいのですが、防犯対策に特化したクレセント錠もありますので、そのようなものに交換してもいいでしょう。
クレセント錠の交換方法とは
ここでは、クレセント錠の交換の方法についてご説明していきます。
工程は、大きく分けて2つの手順で行うことができます。
①ネジカバーを外す
この工程については、ネジカバーがあるもののみになります。
マイナスドライバーなどを使って、カバーを外しましょう。
カバーは、クレセント錠の上下部それぞれにあります。
②ネジを外す
クレセント錠の上部から、ネジを外していきます。
上部のネジが外せたら、クレセント錠本体を少し横に倒して、裏板に直接ネジを仮止めしておきましょう。
仮止めをしたら、下部のネジも外しましょう。
これは、ネジを完全に外してしまうと、窓のサッシ枠の中にある裏板が外れてしまい、戻せなくなってしまうのを防ぐためです。
このように取り外すことで、クレセント錠の交換を行うことことができます。
新しいクレセント錠を取り付ける際には、ご紹介した方法の逆の工程で行ってください。
ところで、先述したような防犯性の高いクレセント錠とは、どのようなものがあるのでしょうか。
次項でご紹介していきます。
窓につけたい!おすすめの防犯クレセント錠
「窓の防犯性を高めるために、新しいクレセント錠に交換しよう」と考えたとき、どのようなものを取り付けたらよいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたい防犯のできるクレセント錠を1つご紹介していきます。
【あかないんです ダイヤルロック付き防犯窓錠】
・参考価格:6588円
こちらは、3桁のダイヤル式ロックのついたクレセント錠になります。
これには大きな特徴が3つあります。
・金属素材を使っている
・ダイヤル式ロックを採用している
・受け金具の破壊防止対策を施している
従来のクレセント錠というのは、プラスチックで作られている場合が多くあります。
プラスチックで作られているものですと、簡単にクレセント錠を破壊されてしまう可能性があります。
しかし、金属素材を使って作られているこちらは、簡単には破壊することが難しいです。
また、クレセント錠を破壊されるときに狙われやすい受け金具部分は、破壊されないようプレートで保護されています。
ちなみに、このクレセント錠の取り付け方はとてもシンプルです。
従来のクレセント錠を先ほどご紹介した外し方で取り外し、専用の取り付け台を付けます。
そして、「あかないんです」の本体をネジでしっかり固定し完了です。
窓にできる防犯対策
先ほどは防犯性の高いクレセント錠についてご紹介しましたが、「交換はしたくない」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、最後にクレセント錠以外の窓にできる防犯対策をご紹介していきます。
窓から空き巣が侵入してくる場合、そのほとんどは窓ガラスを割って侵入してきます。
そのため「防犯フィルム」貼ることがおすすめです。
加えて、防犯フィルムは災害が起きたときなどに、窓ガラスが飛び散ってしまうのを防ぐことにも役立ちます。
また、お金をかけずに防犯対策を行いたい方におすすめなのが、「補助錠」を付けることです。
ホームセンターでも1500円ほどで購入することができます。
ワンタッチ式のものであれば、窓の上下に貼りつけるだけでよいですし、ロック式のものも取り入れたらさらに防犯性が高くなるでしょう。
ほかにも、夜に空き巣に狙われてしまうことを防ぐためには「センサーライト」をつけるのもよいでしょう。
空き巣は人目にさらされることや光に照らされることを嫌がります。
価格は様々ですが、安価なものですと4000円ほどで購入することができます。
窓から防犯意識を高めよう
窓のクレセント錠を交換するだけでも、窓からの空き巣の侵入を防ぐことに繋がります。
クレセント上の交換のタイミングを見極め、しっかりと対応することが大事です。
しかし、いくら防犯グッズを取り付けていても、しっかり施錠がされていないようでは全く意味がありません。
普段から防犯意識を高めておき、空き巣に狙われてしまうことのないようにしましょう。