窓のすだれは夏に効果絶大!おしゃれに飾ってエコに過ごそう

夏が近づくにつれ、だんだんと気温が上がっていきます。

エアコンや扇風機を1日中つけて過ごす方も増えてくるでしょう。

日本には昔から「すだれ」や「よしず」を窓に設置して、日光を防ぎ、風を室内に取り入れていました。

また、近頃ではすだれをインテリアとして取り入れて、和モダン風におしゃれに飾るお宅も増えています。

今回は、すだれやよしずについて、その効果と特徴などをご紹介していきます。

すだれとは?よしずとの違い

夏になるとすだれを窓に吊るして日除けを行うお宅をよく見かけます。

また、すだれと同じようなイメージのよしずですが、実際には別物になるのです。

とはいえ、どちらも日差しを除け、見た目はおしゃれで、風を通すという特徴は一緒です。

以下で違いをご説明していきましょう。

●すだれ

すだれは「竹」を材料とし、細かく裂いて作られています。

日本で昔から伝わる伝統工芸品の中の1つです。

主に窓に吊るして使用することが多く、部屋の外側、内側どちらにも設置ができるため、使い勝手が良く重宝されてきました。

さまざまなサイズや種類が販売されているので、吊るしたい大きさに合わせて購入できます。

●よしず

すだれが竹を使用する一方、よしずは「アシ」という植物を材料としています。

アシは水を吸う特徴があるため、打ち水などで吸った水が蒸発する際に気化熱が発生し、この気化熱が周辺の熱を吸収します。

そのため、部屋に入ってくる風を涼しく感じるのです。

よしずはすだれよりもサイズが大きく、幅が六尺=約180㎝と決まってるので、掃き出し窓やベランダに立て掛けて使われます。

窓に吊るすすだれの効果とは?

ここでは、すだれを窓に吊るすことで生まれる効果についてお話ししていきます。

すだれは強い夏の日光を遮ることができます。

日光の熱が窓から入り込むと、室内の温度が上昇します。

そのため、すだれを使って窓を遮光すると、冷房の効きが良くなります。

また、すだれの隙間にある空気層は熱を通しにくいため、室内に熱がこもらないのです。

遮光をしつつ涼しい風を部屋に取り入れることができるので、必要な時だけエアコンを使用すれば、電気代の節約に繋がります。

実際にすだれを設置して電気料金を見直した結果、年間18,000円も電気代を節約できた人もいるそうです。

また、すだれを吊るすと見た目も涼しく、和モダンな雰囲気のインテリアにすることが可能です。

そのため、すだれは、使い方によって窓辺をおしゃれに演出してくれるでしょう。

おしゃれなすだれ!効果的な使い方とは?

窓に吊るすと古風でモダンな雰囲気になるすだれは、インテリアの一部となり、とてもおしゃれですよね。

日光を遮るすだれですが、その効果をより上げるにはどのような使い方をすれば良いのでしょうか。

以下でポイントをご紹介しましょう。

●窓の外側に吊るす

窓をより断熱したいのであれば、窓の外側に吊るすのが効果的です。

室内側に吊るすよりも、2倍以上の熱をシャットアウトすることが可能です。

●窓から少し距離をとる

窓から少し距離をとって吊るすことで、風通し効果をアップさせます。

こうすることで、すだれと窓の間に溜まっていた熱の移動が起こり、熱の停滞が解消されます。

ただし、距離を開けすぎるとすだれ自体の効果が弱くなってしまうので、10センチ以内が理想でしょう。

●すだれに水を掛ける

気温の高い日はすだれに水を掛けましょう。

夏の暑い日に、打ち水として地面に水をまくこともあるでしょう。

基本的にそれと同じです。

上記でも少しお話ししましたが、水が蒸発する際に発生する気化熱が周りの熱を奪う効果があるので、これによってすだれ周辺の温度が2度くらい下がります。

おしゃれなすだれは窓のインテリアとしても活用できる!

すだれやよしずは日本に昔からある、夏を代表する伝統工芸品です。

窓に取り付ければ、夏の風物詩として存在感があるでしょう。

そんなすだれですが、最近では竹やアシを使わずに、プラスチックやシリコン製のすだれやよしずが多く販売されているというのです。

また、素材が違うだけでなく、カーテン式のすだれやロールスクリーンのような巻き取りタイプのものもあり、本来のすだれやよしずの形から進化しています。

このように多種多様であることから、さまざまな人のニーズに合わせることが可能となりました。

つまり、すだれやよしずは「和風なもの」と思い込んでいた人にも、おしゃれなインテリアとしておすすめできるようになってきたのです。

さらに、最近ではアジアンテイストにすだれやよしずを取り入れたりと、若者の間でも人気が高くなっています。

また、「洋風たてす」という種類のよしずも人気があります。

洋風たてすとは、アシでなく布で作られており、未使用時は小さく折りたたんでおくことが可能です。

デザインが豊富なのでどのお宅にも取り入れやすいという特徴があります。

すだれを購入したい!すだれの選び方とは?

すだれを窓に取り付けて、おしゃれに遮光したいとお考えの人もいらっしゃるでしょう。

ここではすだれ選びのポイントをご紹介していきます。

●取り付け場所を決める

まず、どの窓に取り付けるのかを決めましょう。

家の中で最も直射日光が当たる窓ですと、断熱効果が分かりやすいです。

そして、窓を決めたらそれに合わせたすだれのサイズを選ぶことになりますが、窓にぴったり合うサイズは避けてください。

少量の光を取り入れないと、曇りの日に部屋が暗くなってしまうため、縦の長さは窓より長め、横の長さは窓より少し小さめにすることが理想です。

●取り付け方の確認

よしずであれば立て掛けるだけですが、すだれの場合はレールの取り付けが必要となります。

室内側であればカーテンレールを使用できますが、室外側は突っ張り棒やフックをつけなければなりません。

賃貸の場合は後の残らない突っ張り棒がおすすめです。

●取り付け後の注意

台風や強風の影響を受けやすいので、それらの際は注意が必要です。

軽い素材でできているため、そのままの状態では簡単に飛ばされてしまいます。

風が吹き始めたら、紐でくくるか、すだれを撤去するなどの対策を取ってください。

窓の目隠しにもなる!おしゃれなすだれをご紹介

ここでは窓をおしゃれに飾るすだれをご紹介していきます。

インテリアのアクセントになりますので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

【すだれ天然高級:ふる里 ロング】

品質にこだわった、最高級の天然素材を使用したすだれです。

濃い色合いをしていますが、色落ちしない着色を施しています。

おしゃれでレトロな雰囲気を持つ、高級感漂うすだれになります。

【ワタナベ工業:アルミ配合省エネすだれ コバルト】

モダンでありつつ、高機能な性能を持ったすだれになります。

紫外線を約93%カット、遮光率は約84%のため、夏の厳しい日差しを遮光してくれます。

また、すだれを取り付けるフックなどが付属しているので、購入後はすぐに使用できます。

【三宅製簾:デザインすだれPPモザイク】

和室だけでなく、洋室にもよく合う真っ白でモダンなすだれになります。

ポリプロピレン素材のため、軽量で丈夫です。

汚れが落としやすく、カビが生える心配がないので、安心して使用できるでしょう。

おしゃれなすだれを取り付けて夏を涼しく過ごそう!

すだれやよしずは昔から多くの人に愛用されてきました。

見た目は似ていますが、それぞれ使用方法や素材が異なることが分かりましたね。

また、最近ではおしゃれなデザインのすだれやよしずが増えてきました。

電気代の節約に繋がりますので、夏はすだれやよしずを窓に取り付けて涼しく過ごしてみませんか。