近年のアパートは、木造のものや鉄筋コンクリート造など実に様々です。
アパートに住むうえで気になるのが騒音についてではないでしょうか。
特に、木造アパートでは音漏れなどによる騒音がより気になりますよね。
そこで当記事では、木造アパートの騒音対策についてご紹介いたします。
木造アパートのメリットとは
音漏れによる騒音が気になりやすい木造アパートですが、住むにあたってどのようなメリットがあるのでしょうか。
【家賃が安い】
まずは何と言っても「家賃が安い」ということがあげられます。
木造アパートは鉄筋コンクリート造アパートに比べ、建築費用が安く抑えられます。
また、ほとんどの木造アパートは2階建てなので、エレベーターを取り付ける必要はありません。
そのため、共益費と呼ばれる共有して使う部分にかかる費用がかからない物件も多く存在します。
安く家賃を抑えるのであれば、木造アパートが向いているでしょう。
【通気性がいい】
木造アパートは読んで字のごとく木で作られています。
そのため、通気性に優れています。
これは、鉄筋コンクリート造ではなかなか実現するのは難しいでしょう。
また、木を使って作られているため、部屋に凹凸がなく広々と使うことができます。
鉄筋コンクリート造では、その作り故に凹凸ができてしまうことがあります。
では次に、木造アパートのデメリットをご説明していきます。
騒音が気になる!木造アパートのデメリット
前項では木造アパートのメリットについてご紹介してきました。
では、一見するとメリットが多そうに感じる木造アパートのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
これには、大きく分けて3つ挙げることができます。
【騒音】
まず真っ先に思い浮かべることができるのは、やはり騒音についてです。
先ほど「木造アパートは通気性に優れている」ということをお伝えしましたね。
このことは「気密性が低い」ということの裏返しでもあるのです。
そのため、上下左右の部屋からのテレビなどの音漏れのほかにも以下のような音が聞こえてくることがあります。
・ドアを開け閉めする音
・部屋の中を歩く足音
・洗濯機などの家電製品を使っているときの音
部屋の間取りにもよりますが、木造アパートではこのような生活音が聞こえてしまうことが多いです。
【火に弱い】
このことについても、容易に想像がつくのではないでしょうか。
木造アパートは木でできているので、万が一火災が起きたときには、火の回りが早いです。
【地震に弱い】
比較的新しいアパートであれば、あまり心配せずにいられるかもしれません。
築年数が10年を超えているような物件であれば、大きな地震のあったときに倒壊してしまう恐れがあります。
木造アパートでの騒音対策①家具
木造アパートのメリット・デメリットが分かったところで、騒音が気になるときにできる対策はあるのでしょうか。
ここからは、簡単に行える騒音対策についてご紹介していきます。
まずは、「家具の配置を変える」という方法です。
一見すると、あまり効果がないようにも感じますが、やるのとやらないのとでは大きく異なります。
音というのは、部屋の壁を伝って聞こえてきます。
そのため、音が壁を伝えなくしてしまえば対策になります。
つまりその方法として、家具の配置を変えてみるのです。
たとえば、書棚やタンスのように高さのある家具を、音が聞こえてくる壁に配置してみましょう。
これだけでも効果が得られますが、さらに防音性を上げるために「壁から1cmほど離し、空気の層を作る」「書棚やタンスの中身を多くする」ということもおすすめです。
木造アパートでの騒音対策②遮音シート
「高さのある書棚やタンスがない」、「家具の配置を変えてはみたけど効果が感じられない」といった方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、遮音シートを使ってみるのはどうでしょうか。
遮音シートはホームセンターなどで市販されており、3000円~5000円ほどで購入することができます。
これの本来の使い方としては、壁の中に入れて使われるものなのですが、壁に貼ることでも効果を得ることができます。
見た目がよくないものもありますが、中にはおしゃれなものもありますので、模様替え感覚で貼ってみるのもいいでしょう。
ここではおすすめの遮音シートをご紹介します。
【壁紙の上から貼れる壁紙 自分で張り替え壁紙シール レンガ 】
参考価格:2980円
カラー:ホワイト・ブラウン・グレー
サイズ:77×70×厚さ1cm
材質:表面 ポリエチレン
また、遮音シートをより効果的に使うときには吸音材と一緒に使うといいでしょう。
吸音材は、ウレタンなどでできた、厚みのあるスポンジのようなものです。
使い方は、壁に貼った遮音シートの上から吸音材を貼り付けます。
騒音対策にも効果がありますが、断熱効果もありますので木造アパート内で使う空調設備の効率も上がることでしょう。
木造アパートでの騒音対策③カーテン
「外からの騒音が気になる」という方には「遮音カーテン」がおすすめです。
木造アパートには、窓にシャッターがついているということや窓ガラスが二重になっているということはあまりないでしょう。
そのため、上下左右の部屋からの騒音はもちろんのこと、外からの音が気になる方も少なくはないのではないでしょうか。
そのような音がカーテンで解決できるのです。
近年では、様々なカーテンが販売されています。
そんな様々なカーテンの中に「遮音カーテン」という、騒音を軽減させる効果のあるものがあります。
これは、特殊な厚手の生地でできたもので、種類によっては遮光効果や遮熱効果のあるものなどがあります。
では、おすすめの遮音カーテンをご紹介しましょう。
【防音カーテン コーズ】
参考価格:20200円(サイズによって違いがあります。)
サイズ:巾110cm×高さ178cm(2枚)他サイズ展開有り
この遮音カーテンは、表面の生地から裏面の生地にわたって吸音層・アクリル樹脂コーティング・遮音層が5層になっているのが特徴です。
また、遮音カーテンのみですと、日中、部屋の中が暗くなってしまいますのでレースカーテンと組み合わせて使うようにしましょう。
木造アパートでの騒音対策④ダンボール
ここまでご紹介してきた方法は、木造アパートの室内を変えて行う方法でした。
しかし、「部屋全体ではなく、静かになれる小さな空間が欲しい」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、最後にご紹介したいのがこちらになります。
【だんぼっち】
参考価格:64800円
サイズ:幅80×奥行110×高さ164cm(換気口含む)
重量:25.54kg
付属品:換気口・ケーブルを通すためのサービスホール・テーブル
もともとは、楽器の練習などで使うための簡易防音室として作られたものです。
しかし、自宅のこもり部屋として活用する方も多いのだとか。
比較的簡単に組み立てることが可能で、ダンボールを使っていますので、防音室としては手ごろな価格といえます。
騒音がどうしても気になるという方におすすめです。
ただし、梱包されて手元に届くのですが、かなり大きな状態ですので組み立てる際には注意しましょう。
工夫を凝らして木造アパートも快適に
木造アパートに住むからには、騒音の問題は切っても切れない問題になるでしょう。
しかし、家具の配置やカーテンといった、部屋の模様替えをする感覚で騒音が防げることもあります。
また、「騒音」とは言っても、そのほとんどは「生活音」が原因である場合が多いです。
生活音は生活しているうえでは防ぎきれませんし、自分でも無意識にたててしまうものです。
自分が周囲に迷惑をかけないための騒音対策も大切になってくるでしょう。