アパートの窓にできる防音グッズ!プチプチシートは効果的?

アパートに住んでいると気になるのが、やはり音。

窓から入ってくる様々な音に悩まされることもありますよね。

しかし、「賃貸だから窓を工事するわけにもいかないし…」と諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、賃貸アパートにもできる防音に効果的なグッズをご紹介します。

また、防音対策としてプチプチシートを貼る方もいますが、これも防音に効果的なのかもお話ししていきましょう。

周囲の音が気になる!音が聞こえるのはどこ?

アパートのワンルームで一人暮らしをしている場合、隣の部屋や外からの音が大きいと気になってきますよね。

気になってしまうと、それはやがて自分にとっては騒音となってしまいます。

実際に、音はどこから聞こえてくるのでしょうか。

部屋の中にいて聞こえてくる音の要因として、以下のものが挙げられます。

●窓枠の隙間から漏れてくる

●窓ガラスを透り抜けてくること

●吸気口や換気口から漏れてくる

●壁を通過して漏れてくる

●建物全体の振動で聞こえてくる

といったことが考えられます。

5つ挙げた中の2つには窓が関係していますね。

したがって、窓にも防音対策を施すことが重要といえます。

壁や換気口などは工事しなければ無理ですが、窓には少し工夫をこらすだけで防音に期待できるのです。

アパートにお住みの方ですと、防音としてプチプチシートを窓に貼る方もいますが、これは本当に効果的な方法なのでしょうか。

次の項でみていきましょう。

窓への防音対策!プチプチシートは効果があるの?

窓への防犯対策としてプチプチシートを貼る方もいます。

プチプチシートとは、おそらく想像しているとおり、引っ越し作業時に見かけるあのプチプチのシートです。

緩衝剤として使われることの多いプチプチシートに、本当に防音への効果は期待できるのでしょうか。

結論から申し上げれば、効果は期待できません。

なぜなら、防音に重要となるのが遮音性なのですが、プチプチシートにはこの遮音性がほぼないからです。

そのため、窓にプチプチシートを張ったとしても、音が聞こえなくなるということはありません。

プチプチシートをどうしても使いたいという場合は、プチプチシートを窓に数枚重ねて張り、その上に厚手の段ボールを張りつければ窓を密閉することができます。

そうすれば、遮音性を高めることができるので、防音の効果も期待できますよ。

とはいっても、これを行えば、窓から採光もできなくなりますし、換気もできなくなってしまいます。

息苦しい部屋になることは想像つきますので、おすすめはしません。

プチプチシートに効果が期待できるのはこれ!

窓にプチプチシートを貼ることで防音は期待できませんが、違う効果は期待できます。

それは次のようなことです。

●断熱効果

プチプチの中には空気の層があり、この層が外気をシャットアウトしてくれることに活躍します。

また、部屋の暖かい空気を逃がさなくもしてくれるので、断熱の効果が発揮されれば防寒対策にもつながります。

さらに、暖房の効率も高まるので、電気代を節約することもできますよ。

●結露防止

結露の発生を防ぐことにも活躍します。

結露によりカビが発生することもありますので、カビ対策になるのも嬉しいですね。

●プライバシーを守る

見た目が良いとは言えませんが、外から見たときには曇りガラスのように見えることもあります。

そのため、プライバシーを守ることにも大いに活躍しますよ。

このような効果が期待できるので、窓にプチプチシートを張っても損することはないといえるでしょう。

プチプチシート以外で効果が期待できないものとは?

プチプチシートが防音に効果がないということはお伝えしてきましたが、それ以外にも防音が期待できないものはあります。

ここで、それらをご紹介します。

●飛散防止のガラスフィルム

ホームセンターや100円ショップでも取り扱いがあります。

薄いフィルムなのにガラスの飛散を防止することに効果的なグッズですが、防音に対しての効果はやはりありません。

アパートにお住みの方は、これの扱いには注意する必要があります。

もし大家さんに許可を得ず、窓ガラスにこのフィルムを勝手に張ってガラスが割れてしまった場合、全額入居者負担の原状回復になってしまうのです。

この場合、窓全体を交換しなくてはなりませんから、高額請求される可能性は高いです。

●遮音シート

このあともお話ししますが、防音対策において遮音性はとても重要です。

市販でも遮音シートは売られていますが、これは防音への期待はできないのでしょうか。

遮音シートの中には石膏ボードと組み合わせて使わないと効果が発揮されないものもあります。

そのため、単に遮音シートだけを窓に張っても、防音への効果を得られません。

さらに、遮音シートは光も遮ってしまうため、窓に貼ると室内は暗くなってしまいます。

快適な空間とは程遠いお部屋になりかねませんので、遮音シートもおすすめはできません。

窓を防音するために!重要なのは「遮音」

プチプチシートをはじめとする市販で売られているグッズで、防音に期待できないものをご紹介してきました。

それでは、どのようなグッズが防音に効果的といえるのでしょうか。

防音対策に重要となるキーワードがあるのですが、それは前の項でもご紹介した「遮音性」です。

よく「吸音」というワードも聞くかもしれませんが、吸音よりも遮音のほうが防音対策には重要といえます。

なぜなら、吸音材を窓全面に張りつけても、音が響く時間が短くなるだけで、防音とはいえないからです。

一方、遮音は文字どおり「音を遮る」という意味ですので、窓に遮音材を張りつけることで、窓の内側と外側の両側に音を通さなくしてくれるのです。

窓の遮音性を高めるだけで、室外の音を3分の1まで低減することができます。

より防音を高めるには、はじめにもお話しした換気口なども防音することも大切です。

これらに対して具体的にどのようなグッズを使えば良いのでしょうか。

次の項でご紹介します。

窓を防音!効果的なグッズをご紹介

アパートにお住みの方でもできる、窓への防音対策として効果的なグッズをここでご紹介していきます。

まずは、窓に貼るグッズとしては「トラスコ 窓用防音透明シート」がおすすめです。

色も透明なので窓からの採光の邪魔もせず、UVカット機能もついているため、日焼けを気にする方にも嬉しい防音シートです。

さらに12.9~33.3デシベルと高い遮音性があるため、気になる周囲の物音を聞こえにくくしてくれます。

しかし、これだけで完全に防音できるということはありません。

吸気口などからも音は漏れてくるので、こちらも対策しておくと、より防音として高い効果が期待できます。

吸気口から漏れてくる音を防ぐためには、「大建プラスチックス 防音スリーブ」を使ってみてはいかがでしょう。

これは取り外しが簡単にできるので、アパートの方も容易に設置することができます。

防音スリープも14~30デシベルと高い遮音性がありますので、こちらを防音シートと一緒に使うことで、気になる物音を解消してくれることでしょう。

今までプチプチシートを使っていた方も、ご紹介したグッズで防音対策に活用してみてください。

アパートにお住みの方も防音対策を!

アパートにお住みの方であれば特に、周囲の音は気になるものです。

この音の多くは窓から漏れてくるので、窓への防音対策は大切です。

今回、アパートにお住みの方にもおすすめの防音対策グッズをご紹介しましたので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。

気になる周囲の音をシャットアウトし、快適な生活を送れるようにしてくださいね。